2012年7月24日(火)
本来なら、1本づつレビューを書きたい処だが、もう何週間も前になってしまいそうなので、
まとめて片付けます。
******************
【苦役列車】
:前田敦子、森山未來、高良健吾と云う配役だけで見せようとする映画。

観客は僅か。 内容的にも前田敦子は自らのブログで「凄い映画」と言っているが、
主人公(森山未來)の生活が退廃的である点が『凄い』だけで、ストーリーは稚拙。
私的には、わざわざ映画館まで行って見るほどの値打ちも無いものだった。
人生を生き方を考えさせる映画でもないし、後で何も残っていない!
 goo映画による作品紹介 第144回芥川賞受賞小説「苦役列車」を映画化。バブル真っ只中の80年代、学歴がないため、ひねくれた目で社会を傍観しながら青春を過ごす主人公の葛藤を描く。人生で初めて友達が出来た喜びに浮かれる貫多は、正二を遊びに誘い、金を借り、女性を紹介してもらおうとする。しかし、専門学校生の正二は、学校で広い世界を知り、成長していく。取り残されたような貫多は、やり場のない憤りを不器用に正二にぶつけるのだった。『モテキ』の森山未來が、役者としての振り幅の広さを見せ付けてくれる意欲作。監督は、『リンダ、リンダ、リンダ』など、青春時代のデコボコ描写を得意としている山下敦弘。
【あらすじ】 1986年。中学校を卒業して以来、孤独な日々を過ごしていた北町貫多(森山未來)は、19歳の今、日雇い労働で稼いだ金をあっという間に酒と風俗に費やすようなその日暮らしをしていた。ある日、職場に専門学校生の日下部正二(高良健吾)が入ってくる。一緒に過ごすうちに、貫多にとって日下部は初めて友達といえるかもしれない存在になる。そんな中、古本屋に立ち寄った貫多は店番をしていた桜井康子(前田敦子)に一目惚れをする。日下部の後押しにより貫多はどうにか康子と友達になる。しかし友達という存在に慣れていない不器用で屈折した貫多の態度により、3人の間に亀裂が生じる……。
監督 山下敦弘 出演 森山未來、高良健吾、前田敦子
******************
【BRAVE HEARTS 海猿】
:相変わらずツッコミ処の多い映画であった。

本当かどうかは知らないが、映画を観て驚いたのは、ジャンボジェット機が『不時着水』すると
沈没まで20分しか持たないと言うことだった。
飛行機に乗るといつも緊急脱出のガイダンスがあり、『不時着水』が前提で、緊急脱出装置での
脱出方法や、その脱出装置の端末が救命筏になることが知らされる。
しかし、それに乗り移るまでに僅か15分や20分しか時間がの余裕がないのは初めて知った。
それと、考えれば当然のことであるが、着水は穏やかに行われるのではなく、時速数百キロの
速度で海面に突っ込み、大きな衝撃が伴うということも思い知らされた。
航空会社の安全ガイダンスでは、不時着水した後の行動が中心であり、その不時着水そのものが
上手く行くかどうかは、その時次第であることも知って、今更ながらゾッとした。
そういう意味で『教育的』価値のある映画だったかも知れない。
******************
しかし、映画のストーリー的には、「それは有り得ないだろう」という設定が
幾つもあったような気がするが、公開日直後に見たので詳しく覚えていない。
 BRAVE HEARTS 海猿 - goo 映画
観客はさすがに百人超!
goo映画による作品紹介 2004年にスタートした「海猿」シリーズの映画版第4弾。本作では、潜水士のエキスパート集団で海難救助の最後の砦と言われる「特殊救難隊」の活躍と、原作最大のエピソードながら映像化不可能と言われて来た“ジャンボジェット機海上着水”のエピソードを迫力の大スケールで描いている。海上への着水を余儀なくされたジャンボ機の乗客乗員346名を救い出そうと、海上保安官、警察、空港、消防、病院、港湾関係者、民間人らが協力し合う様子は、名もなき多くの人びとの“勇気の力”を感じさせ感動的。実寸大で再現されたジャンボジェット機の様子も、リアルな迫力だ。シリーズを通じて監督を務めて来た羽住英一郎が本作でもメガホンをとっている。
【あらすじ】 世界最大級の天然ガスプラント“レガリア”爆発事故から2年。仙崎大輔(伊藤英明)は自ら志願し、海難救助のエキスパートであり最も危険な事案に従事する“特殊救難隊”で、後輩の吉岡(佐藤隆太)と共に海難救助の最前線にいた。嶋副隊長(伊原剛志)の指導の下、日々苛烈な任務をこなしながらも、充実した日々が過ぎてゆく。大輔の妻・環菜(加藤あい)は2人目の子どもを身籠り、吉岡にはキャビンアテンダントの美香(仲里依紗)という恋人が出来ていた。そんなある日、羽田空港に向けて飛行中のジャンボ旅客機のエンジンが炎上する事故が発生。飛行困難な状況に陥った旅客機の救助方法が検討される中で、総合対策室の下川救難課長(時任三郎)は、夕闇が迫り視界が悪くなる状況にもかかわらず、前代未聞の東京湾への着水を提案する。しかし、海上着水に成功したとしてもジャンボが浮いていられる時間はわずか20分。機体が沈む前に乗客乗員346名全員を助け出す事が出来るのか!?さらに、その飛行機には美香も乗務していた。特救隊や現場に駆け付けた第5管区の服部(三浦翔平)、警察、消防、現場周辺の関係機関を巻き込んだ空前の大救出計画。日本中が固唾を飲んでその行方を見守る中、旅客機の村松機長(平山浩行)は東京湾着水に向けて降下を開始する……。その先には、予想もしない事態が仙崎たちを待ち受けていた……。
出演 配 役 (役 名) 伊藤英明 (仙崎大輔) 加藤あい (仙崎環菜) 佐藤隆太 (吉岡哲也) 仲里依紗 (矢部美香) 三浦翔平 (服部拓也) 平山浩行 (村松貴史) 伊原剛志 (嶋一彦) 時任三郎 (下川イワオ)
スタッフ 監督 羽住英一郎 脚本 福田靖 原作 佐藤秀峰 原案 小森陽一
******************
【グスコーブドリの伝記】
:良く解らない不思議な映画であった。 これが宮沢賢治の世界か・・・

何故、配役が全て猫なのか? 原作も猫なんだろうか(実は原作を読んだことがない)
火山の爆発や火山災害のメカニズムを詳しく紹介する処もあり、宮沢賢治がそこまで
知っていたのかどうか?良く解らない。 極めて最近の知見も反映されているように見えた。
時代設定は未来であるが、農耕機械は電気や石油ではなく足踏み式だったりして・・・
また、欧州の国のような宗教的ドームがあるかと思えば、
お稲荷さんのように鳥居が連続する光景があり、そこだけ日本的だったり
兎に角時空を超えた設定の国「イーハトーブ」である。
 グスコーブドリの伝記 - goo 映画
観客は5・6人
goo映画による作品紹介 東北が生んだ国民的作家宮澤賢治は37年という短い人生の中で、三陸沖地震を含む大きな地震や大規模な冷害に何度も見舞われていた。それほど厳しい環境でも、賢治は故郷を愛し、作品中に登場する架空の理想郷に「岩手」をエスペランド語風にした<イーハトーヴ>と名付け、その美しいイーハトーヴの森を舞台に、困難に直面した故郷と大切な人たちを守る主人公の成長を描いたアニメーション。 「雨ニモ負ケズ」実直に生きて来たブドリが、人びととの触れ合いにより成長し、彼らのために大きな決心をする姿を、ヒロイズムを排し、淡々と描いている。大自然の脅威に脅かされながら、それを利用して生き抜こうとする人びとの姿を、2012年現在の東北の人たちとどうしても重ねて見てしまう人も多いだろう。2011年3月を経験した日本人には、より深くこの映画のメッセージが響く事だろう。
声の出演 配 役 (役 名) 小栗旬 (ブドリ) 忽那汐里 (ネリ) 草刈民代 (ブドリの母) 柄本明 (クーボー博士) 佐々木蔵之介 (子取り) 林隆三 (ナドリ) 九代目林家正蔵 (赤ひげ)
スタッフ 監督 杉井ギサブロー 監修 天沢退二郎 脚本 杉井ギサブロー 原作 宮沢賢治
******************
******************************* ランキングの応援をよろしく  にほんブログ村 *******************************

- 関連記事
-
テーマ:日本映画
- ジャンル:映画
|