2012年5月7日(月)
きのう、MET OPERA 【MANON】 を見た後、宮大工・西岡常一氏を描いたドキュメンタリー

【鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言】 を
同じ、中洲太洋映画劇場で見ました。
深い洞察と 【口伝】 による「なるほど、凄い!」とうなづく教訓が、興味深かった。
極めてマイナーでマニアックな映画なのに、思いがけず 十人ばかりの観客が鑑賞。
2時間も無いドキュメンタリーだが、【マノン】より余程見応えがあった。
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【宮大工 - 口伝】
【宮大工 - 口伝】
一、神仏をあがめずして社頭伽藍を口にすべからず 一、伽藍の造営には、四神相応に地を選べ 一、堂塔建立の用材は木を買わず山を買え 一、木は生長の方位のまま使え、東西南北はその方位のままに 一、堂塔の木組みは、寸法で組まず木の癖で組め 一、木の癖組は工人たちの心組み 一、工人たちの心組みは匠長が工人らへの思いやり 一、百工あらば百念あり、一つに統ぶるは、匠長の器量なり、これを正と云う 一、百輪一つに止める器量なき者は謹み惧れて匠長の座を去れ 一、諸諸の技法は、一日にして成らず。 祖神たちの神徳の恵なり、祖神忘れるべからず
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goo映画による作品紹介 1990年5月。宮大工の棟梁・西岡常一は、薬師寺木工作業場にいた。癌に侵されながらも、経験と技術、研ぎ澄まされた感覚を最後の力を振り絞り若い人たちに言葉で授けようとしていた。 かつて鬼と称せられた彼は、法隆寺の昭和大修復、法輪寺三重塔などの再建を手掛け、「最後の宮大工」と言われた男だ。薬師寺の白鳳伽藍復興工事のさなか国内での用材調達が困難となり、樹齢千年以上の檜を求めて西岡は台湾に向かうのだった。
「木のいのちを生かし千年の建物を構築する」 飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝え、「最後の宮大工」と称せられた男・西岡常一。 「木は大自然が育てたいのちであり、そのいのちを建物に生かす」という事を自身の務めとし、日本人のいにしえの叡智、自然への洞察を踏まえ、千年先へいのちを繋いでいくという途方もない時間への執念と、ともすれば安きに流れる現代文化に対する静かな反論が、インタビューから浮かび上がってくる。 監督は『宮大工西岡常一の仕事』など、これまでにも西岡常一にまつわるドキュメンタリーや著書を手掛けてきた山崎祐次。 俳優・石橋蓮司の抑制のきいたナレーションも効果的だ。
【解説 - 鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言】
法隆寺の昭和大修理、薬師寺の伽藍復興に一生を捧げ、ガンに冒されながらも若い大工に仕事のあり方を伝えようとした“最後の宮大工”西岡常一の姿を捉えたドキュメンタリー。 彼の仕事に対する考え方や思想を追求することで、日本人が忘れてしまった日本文化と日本人の心の復興を願う。監督は「アイヌ・シタッピリ」の山崎佑次。ナレーションを「探偵はbarにいる」の石橋蓮司、音楽を「ごろつき2」の佐原一哉が担当する。 明治41年奈良県に生まれた西岡常一は、法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔の再建を棟梁として手がけ、飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝えた“最後の宮大工”だ。 1990年5月、薬師寺回廊第一期工事。西岡は最晩年にあたるこの時期、癌に冒されながら最後の教えを若者達へ授けていた。 「千年の檜には千年のいのちがある」「木は鉄より強し」はやさと量だけを競う、模倣だけの技術とは根本的に異なる日本人のいにしえの叡智、そして明快な指針。千年先へいのちを繋いでゆくという途方もない時間の流れが、所縁ある人々へのインタビューから浮かび上がってゆく……。

出 演 西岡常一 西岡太郎 石井浩司 速水浩 安田暎胤(薬師寺・管長) スタッフ 監督 山崎佑次 企画 小林三四郎 プロデューサー 植草信和 朴炳陽 撮影 多田修平 音楽 佐原一哉 録音 平口聡 編集 今岡裕之 ナレーション 石橋蓮司
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テーマ:ドキュメンタリー映画
- ジャンル:映画
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