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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。



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劇団「四季」のミュージカル【アンデルセン】全国ツアー 1ヶ月
2009年10月24日(土)

 先日から度々御紹介している 劇団「四季」の
ミュージカル【アンデルセン】 
の全国ツアーも既に1ヶ月を過ぎ、今は中部地方での公演中とのこと。

劇団「四季」の公式サイトより最新情報(10/21付け)を引用すると
********************************
『アンデルセン』全国公演の旅路より ~維田修二(愛知県出身)~

私の役はデンマークの田舎町オーデンセの小学校の校長先生です。台本(ト書き)にこうあります。
「怒りっぽくて、頑固で、卒中にかかりやすいタイプの校長――呑気なハンスとは正反対――が、学校の机から立ち上がり、始業時間になったことがうれしくてたまらない様子で、大きな鐘を手に持ちドアを開けて鳴らす。子供たちは全く気に止めない(中略)子供達はハンスのまわりにぴったりと固まっている。校長はひどく怒って学校へ帰り、町長さんのいる役場へかけ込む」

091021an01.jpg

なんだ!私の親父と全く一緒じゃないか。父の通りを演ずればいいんだ。
私は徹底的に父の姿を追いました。

さて、ちょっと古い話しになって恐縮ですが、丁度50年前、私は何もかもおっぽり出して、突然故郷名古屋を飛び出し、東京の或る劇団にもぐり込みました。父から逃げたのです。22才の春でした。それ以後も、ことごとく父と対立し、反抗に反抗を重ねました。

091021an02.jpg

しかし、父の姿を追っているうちに、今まで殆んど自分に見えていなかった父の姿が次第に現われ始めたのです。それは、哀しい父の姿でした。黙って悲しみに耐えている父の姿なのです。父の声は殆んど声にもならず、おろおろと私のために祈っている様に聞こえるのです。あの身勝手なガミガミ親父はどこへ行ったんだ。「お前のことなど人間とも思っていない!」と私に怒りをぶつけたあの父はどこへ行ったんだろう。

私はもう一度、やり直さなければなりません。故郷での公演を前に改めてそう思っています。
故郷・愛知県のみなさま、そして全国のみなさま、そんな私の“校長先生”をどうかよろしくお願い申し上げます。

校長・ホルム編集長役:維田修二(愛知県出身)
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昨日の出演者一覧は、ここをクリック

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劇団「四季」ミュージカル【アンデルセン】公式サイト


 こちらは、プロモーション・ビデオ (画像をクリックで再生;1分15秒) 



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テーマ:劇団四季 - ジャンル:学問・文化・芸術

映画 【沈まぬ太陽】 事実に取材した山崎豊子原作のリアルな再現映画
2009年10月25日(日)

 公開初日の昨夜、8時からレイトショーで3時間を上回る山崎豊子原作の
話題の映画  【沈まぬ太陽】 を観ました。

SizumanuTaiyo01.jpg

 ナショナル・フラッグ・キャリア(日の丸航空会社)日本航空で実際にあった
労働組合への干渉・破壊工作と過重労働、労組委員長の海外僻地への左遷
そしてこれらを背景にして実際に起こった
「御巣鷹山」へのB747ジャンボ・ジェット機の墜落事故

 海外から呼び戻されたものの、この事故の被害者慰問を命じられた
恩地元(おんち・はじめ・渡辺謙)とこれを取り巻く愛憎あふれる人間劇を描いた
最近まれにみる重厚な作品です。
 モデルは、実在の人物・日航労組元委員長 小倉寛太郎さん。

 私は、この山崎豊子原作の単行本(文庫版ではなく)を刊行直後に五巻全部買って読みましたので、これだけの大作を1本の映画にするということに相当の困難があったと思われますが、中心点は抑えられていたように思います。
 それぞれの赴任地での過酷極まる仕事の様子を詳しく描くいとまがなかったのは致し方ないことでしょう。

 映画の長いエンドクレジットの最後に、
「山崎豊子の小説を元にしたフィクションであり・・・」 と出てきますが、
観客の殆どが、これが日本航空の実態を暴露したものであることを
知っている訳であり、事故の記憶もまだ残っている方も多いことでしょう。

途中10分間の休憩がありますが、そのBGMとして流れているヴァイオリン・ソロは、
「御巣鷹山事故」の遺族の娘さん(欧州で演奏活動中)が演奏されているとのこと。

 映画は、左遷された赴任地アフリカで「象狩り」で憂さを晴らす恩地元の姿から導入されます。
 今では、絶滅危惧種である象を狩猟の対象とすることなど考えられませんが、1960年代には、観光資源として「猛獣狩り」を観光客に行わせていたようです。
 映画では冒頭で部分的にしか描かれていませんが、小説ではライオン狩りや象狩りなどさまざまな「猛獣狩り」の様子が恩地元の自慢話風に詳しく描かれています。一面では、恩地元の心の荒廃を示すものとして山崎豊子によって創作されたものかも知れません。
 映画の中での狩猟シーンは先ほど書いたように冒頭だけですが、恩地元の居住する家には多くの動物の剥製が飾られており、それらが恩地元の獲物であったことを示唆しています。

 その映像と交互に、札幌発大阪行きJAL(映画では国民航空NAL)123便が制御不能に陥り、墜落に至る模様が乗客の搭乗前や機内での緊迫した姿などと平行して描かれます。

 機影がレーダーから消える時、恩地元の撃った弾丸が象の額に命中し、象が倒れる轟音が墜落の音として示唆されます。
 3時間を超える映画の中で、この墜落に至る経過は冒頭の15分ほどで描かれます。

SizumanuTaiyo02.jpg

 この墜落現場の再現は相当リアルですが、実写は使われていないようですので、相当手の込んだ装置のようでした。

 労働組合を分裂させ第二組合(企業側親方日の丸組合)を使う執拗な切り崩しと情報収集(スパイ活動)の凄まじさが描かれて行きます。
 恩地元と組合の幹部として一緒に闘って来た行天(ぎょうてん・三浦友和)を会社側が買収して第二組合とスパイ活動を裏で操る黒幕に仕立て上げて行きます。

 いわば、タブーに挑戦した渾身の映画と言うことができるでしょう。

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 体育館に五百もの棺桶が並び遺族が一つひとつ遺体を確認するシーンは壮絶ですが、これが実際に起こったことであり、それぞれの遺体が本当に亡くなった方であり、それぞれの家族や恋人が居たことを考えさせられ、JALとボーイング社の責任を強く訴えています。

 JALは、遺族への補償はできるだけ低額の回答で早々と“解決”しようとしている反面で、全世界のJAL就航都市にJAL-HOTELS網を開拓しようと、破格の高価格で外国のホテルを買収し、さらにその中で金額を操作して私腹を肥やす幹部の存在が描かれています。

 また、航空券の新券の束をチケットショップで処分し現金化して、政治家や官僚への工作資金にする有様まで詳細に描かれます。

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 余談ですが、映画の中で大写しになる「毎朝新聞」の当該の記事の横の方には、その報道の元になった情報は、「共産党の下田京子氏の追及によると」と言う当時の国会質問の模様を髣髴させる記事が見えました。

 映画の編集段階でどうにでも脚色できるところを、わざわざ上記の表現を残した処に制作者の意気込みを感じさせます。

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325席のスクリーンに百名ほどの入り。
まあ、この映画館(トリアス久山TOHOシネマ)では、入りは多い方と言えるでしょう。

その殆どの観客が、この長いエンドクレジットを最後まで見てから席を立っていました。

山崎豊子原作 「沈まぬ太陽」 が新潮社刊にも拘わらず、映画制作の中心が角川映画であることが中々のものです。

多くの方に観ていただきたい映画です。

 今、実質的には破産状態機に陥っているJAL日本航空の経営実態も、この映画で示されたような極端な労務管理と為替操作、ホテル事業などへの過剰な投資が、元になっているのでしょう。

日航株下落で評価損、ニッセイ同和は30億(読売新聞) - goo ニュース
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