2009年8月17日(月)
昨日放送されたNHKスペシャル 「気骨の判決」
NHKの番組ホームページのリードによると、 『鬼太郎が見た玉砕』『最後の戦犯』に続くNHK名古屋発・終戦ドラマ第3弾!戦争末期・昭和20年3月、一人の裁判官が、政府が主導した「衆議院選挙は無効」と断じる判決を出した。東條英機内閣と闘い「気骨の判決」を下した裁判官・吉田久の生き様を描く! とある。
NHK名古屋放送局が頑張っているようだ。

このドラマは見応えがあった。
大政翼賛会が国民の精神を総動員し、 マスコミ(当時は新聞とラジオ;テレビはまだ存在しない)もこれに追従している状況が 前提になっている。
マスコミが如何に国家権力・軍部に支配されていたのかは、 昨日ほぼ同じ時間に教育テレビの番組 「戦争とラジオ(1) 放送は国民に何を伝えたのか」 で、解り易く再限提示された。これはひとつ前の記事でも紹介した。
そのように、上から下まで(国家権力から庶民まで)国家総動員のプロパガンダに 洗脳支配されている中で、裁判官の圧倒的な部分も自主的な判断力を奪われていた。
そのような中で、裁判官・吉田久が如何に自らの矜持を守り抜き、自主的な判断力を 失わずに、選挙干渉事件に対峙したか? そして、同類の訴訟での判決(原告敗訴)とは異なる判決を下すと言うことが 当時どれほど勇気のいることであったかが描かれている。 命を奪うという「脅迫」も直接・間接に行われたようである。
判決直前に、吉田久の右腕として証人尋問や調査に奮闘していた判事が飛ばされ、 これに代わって、大政翼賛会が推す判事が参加するが、この判事の紋切型「戦意高揚」 論に対し、これまで吉田久とは同意見ではなかった判事たちが、この新参判事を叱責する 場面は吉田久の誠実さが彼らの心を動かしたに違いないと思う。
大政翼賛会体制に命懸けで抗した人々(共産党など)は、全く描かれてはいないが、 司法の場でもそういう意思表示をする裁判官が居たということに、民衆側の運動の 背景も存在したことが伺える。
***************************** さて、私のもう一つのブログにも書いたのだが、今回の総選挙と同時に 最高裁判事(吉田久のような立場の人)の国民審査が行われる。
麻生内閣は、最高裁判事に司法畑出身では無い外務官僚を任命した。 司法出身者以外の幅広い見識を司法の場に反映するのなら良いのだが、 この判事はとんでもない奴である。 簡単に言えば、イラク戦争推進派で、高遠さんらが拉致された時に 「自己責任」論を振りまいて見捨てた奴なのだ。 この「竹内行夫」を国民審査で不信任にしなければならない。 最高裁・裁判官国民審査では、「竹内行夫」に 【×】 を!
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