2009年6月22日(月)
太宰 治 生誕百年 となった 一昨日・2009年6月20日(土)
郷里と東京を会場に、「太宰治・検定」が行われたと言う。
(以下の記事によれば、誕生日は6月19日のようだ。)
本ブログでは、2008年3月8日(土)、井上ひさし作のの「こまつ座」の公演 演劇 「人間合格」 を紹介したことがある。

「人間失格」を書いた、太宰治(津島修治)の物語である。
今夜のNHK「クローズアップ現代」でも取り上げられ、上で紹介した井上ひさし氏が出演して、キャスターの国谷裕子さんと対談し、太宰治の文章の魅力について語っていた。
その中で、太宰治の文章は、句点(、)で繋がる延々と長い文章が特徴であり、この文体は若い女性のブログに最近見られる特徴であると解説されていた。
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東北を中心に発行されている、今日の【河北新報】には、Web版でも4本の記事が掲載されている。
それを引用して紹介する。
太宰治検定450人が受検 五所川原と東京で 河北新報 2009年06月21日日曜日 作家太宰治(1909~48年)の生誕100年を記念した「太宰治検定」が20日、生まれ故郷の青森県五所川原市と東京都三鷹市で行われ、両会場で約450人が受検した。
五所川原市では約240人が参加。1時間半で、作品「津軽」や太宰自身の問題から津軽地方の歴史文化まで、三肢択一の100問に挑んだ。
五所川原市のまちづくりNPO法人「おおまち第2集客施設整備推進協議会」と「かなぎ元気倶楽部」が主催した。
東京都の会社員竹内公平さん(33)は「『津軽』を読み返して勉強したのが生きた。あらためて太宰について知る機会になった」と話した。正答率7割以上で合格。合格者には認定証と太宰の横顔と万年筆がデザインされたピンバッジが贈られる。発表は7月6日。
「悲観しない。僕には自信がある」 太宰直筆原稿 河北新報 2009年06月21日日曜日
 太宰治が16歳の時に書いたとみられる未発表原稿。 原稿の右下に本名の津島修治を思わせる『辻魔羞児』 の筆名が書かれている 作家太宰治(1909~48年)が16歳の時に書いたとみられる直筆の原稿が、太宰と親交があった画家、阿部合成さんの長男で陶芸家の阿部和唐さん(71)の東京都内の自宅で20日までに見つかった。作家を志す若き日の太宰の素顔がうかがえる貴重な資料と言えそうだ。
見つかったのは原稿用紙28枚で、剣士の戦いを描く詩「試合と不平」や戯曲「虚勢」、エッセーなど計4編。詩には本名の津島修治を思わせる「辻魔羞児」の筆名と「(大正)十四年七月三日」の日付があった。筆跡などから太宰が書いた原稿とみられる。
戯曲以外は太宰の全集未収録で、旧制青森中学時代に合成さんとつくった同人誌向けに書かれたものとみられる。
エッセーでは「閑(ヒマ)があれば遊ぶし、遊んだあとはつかれるし思ふやうには行かない」と悩みを打ち明ける一方、「無暗に先生に作文が上手だとほめられた」「僕は悲観をしない。僕にはまだ細いながらも自信があるからだ」などと自負をにじませている。
原稿は今年5月、和唐さん宅のたんすから見つかった。合成さんは太宰の単行本の装丁も手掛けた。幼いころ太宰にかわいがられたという和唐さんは「ひざの上でほおずりされた。生誕100年の今年に見つかったのも不思議な気持ちがします」と話している。
太宰像に花「100歳」祝う 五所川原で銅像除幕 河北新報 2009年06月21日日曜日
 太宰の銅像の前に花を手向け、生誕100年を祝うファン 「人間失格」や「斜陽」で知られる作家太宰治(1909~48年)が19日、生誕100年を迎えた。生まれ故郷の青森県五所川原市金木の芦野公園では記念祭が開かれ、公園内に建立された銅像の除幕が行われた。
全国から約800人が出席。金木小児童らの三味線演奏が流れる中、太宰像がお披露目されると大きな拍手が起こった。
銅像は高さ約2メートルで、鹿児島市の彫刻家中村晋也さん(82)が制作。44年に東京都三鷹市の自宅付近を散歩中に撮影した和服姿の写真をもとに、愛用していたマントを羽織った姿をかたどった。
太宰の長女津島園子さん(68)は「仰ぎ見るような像は太宰文学の力強さを象徴するよう。思いがけないお祝いをいただき感謝している」と話した。
墓のある三鷹市の禅林寺では、「桜桃忌」が行われた。墓前にはたくさんの花束や酒が供えられ、読経の後、人々は墓前にしゃがみ込み、神妙に手を合わせた。墓石の「太宰治」の彫りにサクランボを詰めて飾るファンの姿もあった。
都内の会社員板倉由紀さん(32)は「太宰作品は読むたびに共感を覚える。お墓を前にしたら感動で涙が出そうになった」と思いをはせた。
夜は同市芸術文化センターで朗読会が行われ、俳優の豊川悦司さんが太宰の作品「朝」「桜桃」を読み上げた。20日には五所川原市のNPO法人が主催する「太宰治検定」が同市内でも行われ、約200人が受験予定。本紙夕刊の「パンドラの匣(はこ)」の復刻掲載と単行本化など今年は多彩なイベントが予定されている。
未知の太宰表現」県民参加劇の制作発表 五所川原 河北新報 2009年06月21日日曜日 太宰治生誕100年を記念し、9月2~6日に出身地・青森県五所川原市の津軽鉄道芦野公園駅で上演される県民参加劇「津軽」の制作発表が18日、同市内にある斜陽館で行われた。
三村申吾青森県知事、主演の村田雄浩さん(49)、川上麻衣子さん(43)ら7人が出席。出演者やストーリーの紹介があった後、村田さんと川上さんらによる太宰作品「おしゃれ童子」などの朗読が行われた。
劇は、太宰の小説「津軽」を題材に、1944年を生きる太宰と65年後の2009年を生きる女性紀行作家がともに津軽半島を旅するストーリー。6、7の両日行われたオーディションに合格した9人を含め、県民25人も出演する。
太宰役を演じる村田さんは「本物の電車を使った野外劇で、県民も参加するという珍しい企画。自分の知らない太宰の人物像を表現できるように役づくりをしていきたい」と意気込みを語った。
前売り券は大人2500円、高校生以下1000円。18日から県内のプレイガイドや津軽鉄道各駅、斜陽館などで販売する。 連絡先は「津軽」実行委事務局017(734)9207。
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