2013年4月25日(木)
去年の6月に私は仲間25人と新疆ウイグル自治区に旅行し、今も旅行記を
このブログに連載中ですが、下記のニュースによれば、ここでも反政府運動が
活発化してきたようです。
このニュースに出てくるカシュガルもウルムチもホータンも訪問してきた所です。
人懐っこいおとなしい感じの人々を怒らせるほどの問題と不信感があるのでしょうか?
旅行中には、そんな不安な状況は感じませんでしたが、大きなバザール等では
入り口付近に警察官の詰所がり、数名の警察官が警戒している光景は度々見ました。
但し、私は全てのバザールで見た訳ではありません。
また、ツアーバスが自動小銃を持って警戒する警察の検問に何度か遭遇したことを
思い出しました。(安全のため、私は警察官が入った写真を撮っていません)
民族的背景説明 や 警察検問当時 の ブログ記事は ここをクリック
 早朝から太極拳を楽しむ人々 : 2013年6月筆者撮影 (今回のニュースとは関係ありません)
 民俗音楽を披露してくれた古老のみなさん : 2013年6月筆者撮影 (今回のニュースとは関係ありません)
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ウイグル、相次ぐ衝突 中国政府へ根強い不信 (朝日新聞) - 2013年4月25日(木) 朝刊 中国新疆ウイグル自治区で、民族対立が原因とみられる事件が再び起きた。ウイグル族が多数を占める地域では、漢族を中心とする共産党政府に対する不信感が根強く、警察署などが襲撃される事件が相次いでいる。テロが起き、公権力が力で押さえつける――。こんな悪循環が続いている。
国営新華社通信によると、事件が起きたのは新疆西部カシュガル市から東へ約140キロのパーチュー県の町。警官や地域職員ら計15人が犯人グループに殺され、現場に駆けつけた警官が犯人グループの6人を射殺した、としている。
同自治区の宣伝部幹部は24日、「暴力的なテロ事件を計画していた」と国営メディアなどに説明した。ただ、犯人グループの民族や事件の背景などは明らかにしていない。同県で飲食店を経営する漢族男性は朝日新聞に、犯人について「周りの多くの人からウイグル族と聞いた」と話した。 カシュガル地区は新疆のなかでも特にウイグル族の比率が高く、事件が起きた一帯は9割以上を占める。新疆の南部や西部では独立運動がくすぶり、90年代には不法な暴力に訴えるテロ事件が続発した。2008年8月の北京五輪開幕4日前にも、ウイグル族が武装警備部隊を爆弾で襲撃し、17人が死亡。民族対立が原因の事件は後を絶たない。
特にウイグル族と漢族の民族対立が激化したのが、09年7月のウルムチ暴動だ。当初は、広東省で出稼ぎのウイグル族が殺されたことに抗議する学生らによるデモだったが、不満を持つウイグル族がデモに便乗して漢族を襲撃。当局発表では197人が死亡。2日後には逆に、漢族がウイグル族に報復デモを行った。
自治区とはいうものの、トップの党委書記など要職は漢族が占め、宗教や教育などで自由が奪われているとの不満が強い。沿海部などから企業が進出し、経済の主導権も漢族が握っていることから、「漢族は私たちの資源を奪い、自由も奪った」(旅行業のウイグル族男性)といった感情もある。23日に事件が起きた町は、「また事件が起きるのが怖いから、飲食店の多くは閉店している」(漢族男性)という。 (北京=奥寺淳)
■新疆ウイグル自治区で起きた最近の主な事件 <2008年8月> カシュガルでウイグル族の男2人が武装警察部隊を爆弾で襲撃。17人が死亡 <09年7月> ウルムチでウイグル族によるデモが暴動になり、当局発表で197人が死亡、1600人以上が負傷した。漢族による報復デモも起きた <11年7月> 新疆南部のホータンでウイグル族が警察署を襲撃。武装警察は容疑者14人を射殺 カシュガルで2日にわたり、ウイグル族が歩行者天国などで市民を襲撃。計14人が殺害された <12年2月> カシュガル地区でおのなどの凶器を持ったウイグル族が13人を殺害。容疑者7人は現場で射殺された
中国新疆で武装集団と警官衝突、21人死亡で当局「テロ」と非難 (朝日新聞) - 2013年4月25日(木)8時13分 [北京 24日 ロイター] 中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区で23日、武装集団と警官らとの間で衝突が発生し、少なくとも21人が死亡した。地元政府報道官が明らかにした。
報道官によると、「不審なグループ」が民家にいるとの情報を受け、パトロールをしていた「地域職員」3人が大量のナイフを発見。職員の1人が電話で応援を要請しようとしたところ、職員らはウイグル族14人の「暴徒」に殺害されたという。
報道官は「地域職員は通常通りの手順で調査を行っていた。しかし、暴徒の行動は計画的だった」として、「明らかにテロリストの行動だ」と非難。今回の事件で、8人が拘束されたと明らかにした。
また、報道官は駆け付けた警官や別の職員が、おのやナイフで襲撃されたとし、民家も燃やされたとしている。
一方、世界ウイグル会議の報道官は、「中国人の武装した兵士」によって若いウイグル族の住民1人が射殺されたことが事件の発端だったと述べた。

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