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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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オペラのあとは月島で『もんじゃ焼き』を始めて体験(笑)
2023年7月8日(土)

  第一生命ホールで室内楽オペラ【フィガロの結婚】
 を見たあとは、徒歩圏内の月島で『もんじゃ焼き』を始めて体験しました(笑)!

東京・月島の『もんじゃ焼き通り』【がってん】で
連れ合いと娘と一緒に。もんじゃ焼きを3種類食す。

まだ夕方5時を回ったばかりだたので、すぐに店内に!
一部のSNS有名店では既に待ちの列が・・・

20230708_Monja-16_2023072013041876d.jpg
    (この写真は入店前では無く、出てきた処)

店員の気配りが効いていて、空いた皿はさり気なく下げるし、
鉄板の状況を見て通りすがりにサッと火加減を調整してくれる。
お箸を片方落としたら頼んでないのにお皿に新しいお箸を置いてくれていた。

もちろん味も良かった❣

#月島もんじゃがってん
050-5456-2103
東京都中央区月島3-6-5
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13240321/


東京生活十数年の娘に教えてもらいながら食べました。

 ボールで提供される具材を汁はできるだけ保持しながら
鉄板の上でドーナツ状の『土手』をつくり暫く焼きを入れ、

20230708_Monja-00.jpg 20230708_Monja-01.jpg 20230708_Monja-02.jpg 
(この写真↑のみホームページから)

そのドーナツの穴に汁を「1/3」ほど注入して少し固まるまで待ち、
それを『土手』ごと掻き混ぜて、再び『土手』をつくり・・・
20230708_Monja-03.jpg 20230708_Monja-04.jpg 20230708_Monja-05.jpg 

これを3・4回繰り返して最終的に円形に薄く広げ、
20230708_Monja-06.jpg 20230708_Monja-07.jpg 20230708_Monja-08.jpg 

チョット焦げるほど焼きを入れたところで『お焦げ』ごと食べる。
20230708_Monja-09.jpg 20230708_Monja-10.jpg 20230708_Monja-11.jpg

と云うのが定番の食べ方とか。

   *******

3人連れで、もんじゃ焼き3枚
『特製がってん』1600円(海鮮が豊富なお店の一押し)
『明太もちチーズ』1600円(香ばしい香りとお焦げが絶妙でした)
『さっぱり梅肉大葉』1450円(最後はサッパリ目)
と副食アラカルトを幾つか。
20230708_Monja-12_20230720130422874.jpg

お酒も2回ほどお代わりして、1万7千円ほどと、
結構『食べ応え』がありました!

20230708_Monja-14_202307201304226c5.jpg

お店を出たのは午後7時頃でしたが、殆どの店で待ち行列が・・・

20230708_Monja-15_20230720130419cd1.jpg
   通称【月島 もんじゃ通り】 両側の殆どが『もんじゃ焼き』店

   *******

東京旅行日程最後のホテルは浜町の東横イン『東京駅新大橋前』
東京駅からは全然近くないですが、月島からは地下鉄で数駅。
20230708_Monja-17.jpg

20230708_SkyTree_TOYOKOinn.jpg
    ホテル玄関前からは高速道路の高架と高層マンションそして
    川の土手を額縁に『TOKYO SKY TREE』が鮮やかに!





テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

第一生命ホールでモーツァルトのオペラ【フィガロの結婚】を鑑賞
2023年7月8日(土)

  午後2時から、東京都中央区晴海の第一生命ホールで

20230708_Figaro-11.jpg

モーツァルトのオペラ【フィガロの結婚】
ピアノ伴奏・セリフ日本語・歌唱イタリア語版を鑑賞しました。

20230708_Figaro-01.jpg


ダ・ポンテ脚本、モーツァルト作曲の元の作品が
ハチャメチャコメディーなので、今回の公演も爆笑続出!

女ぐせの悪い伯爵を伯爵夫人や付き人たちが懲らしめて
留飲を下げると云う話し。

当時貴族の間で習慣となっていた、新婚夫婦の『初夜権』を
新郎に代わって領主が行使すると言う今では有り得ない常識を
覆そうとする新郎(フィガロ)と新婦(スザンナ)と周りの人々。

領主・アルマヴィーヴァ伯爵とスザンナの夜の密会を案内する
偽の手紙を伯爵に送り、伯爵夫人が夜陰に紛れて『頬かむり』
をしてスザンナに扮し、伯爵が伯爵夫人とは知らずに愛を
告白したところで伯爵夫人が正体を明かして・・・

同行者も大いに楽しんでいたようでした。

冒頭出てきたケルビーノ役の林美智子さんが、役柄のまま
「満席・完売」とお客様に告げ、大拍手を受けていました。

ケルビーノ(上のチラシの相関図参照)は、男の若者なのですが、
モーツァルトが、この役をメゾ・ソプラノに配役したことから、
ケルビーノは女性が演じる男性(いわば宝塚;笑)なのです。

その辺を知らないまま観たらケルビーノが伯爵夫人に恋焦がれるので
同性愛(レズビアン)の間柄と思ってしまうでしょう。

これを翻案した作品をリヒャルト・シュトラウスがオペラ『バラの騎士』
として制作しています。

歌手はプロの有能な方ばかり。

それらの歌手を結集させ構成・演出したのはオペラ通では有名な
林美智子さんです。

20230708_Figaro-03.jpg
20230708_Figaro-04.jpg
20230708_Figaro-05.jpg


オペラ開演前と上演後には写真タイムがあり、画像も映像も撮影OK!

20230708_Figaro-10.jpg
   #林美智子のオペラ

20230708_Figaro-07.jpg

20230708_Figaro-08.jpg

20230708_Figaro-09.jpg


私は、ほぼセンターの良い席(1階15列17番)でした😁

20230708_Figaro-06.jpg



モーツァルト/ダ・ポンテ三部作~
 林美智子の『フィガロ』!公式サイト

 https://www.triton-arts.net/ja/concert/2023/07/08/3773/



林美智子の『フィガロ』! 第一生命ホール公演【告知動画】
 https://youtu.be/pSaGuFmv0-I




  林美智子の『フィガロ』!作品紹介
   https://www.triton-arts.net/ja/concert/2023/07/08/3773/

【解説】
メゾソプラノ林美智子のセルフプロデュースによる
モーツァルト作曲、ロレンツォ・ダ・ポンテ台本による傑作オペラ三部作
『コジ・ファン・トゥッテ』、
『ドン・ジョヴァンニ』、
『フィガロの結婚』 が帰ってくる!

最高のキャスティングによるアンサンブルのみで構成された、とびきり愉しいモーツァルトの世界!

【スタッフ・キャスト】
林美智子セルフ・プロデュース
モーツァルト/ダ・ポンテ三部作~林美智子の『フィガロ』!
台 本 : ロレンツォ・ダ・ポンテ
作 曲 : ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
       『フィガロの結婚』より
日本語台詞台本・構成・演出:林美智子

主催:認定NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール
2023年7月8日(土) 14:00開演
第一生命ホール
全席指定 S席¥6,000 A席¥5,000 B席¥2,000

 役  名 : 配  役
アルマヴィーヴァ伯爵:後藤春馬(バス・バリトン)
伯爵夫人:腰越満美(ソプラノ)
フィガロ:加耒徹(バリトン)
スザンナ:鵜木絵里(ソプラノ)
ケルビーノ/バルバリーナ:林美智子(メゾソプラノ)
バルトロ:池田直樹(バス・バリトン)
マルチェリーナ:竹本節子(メゾソプラノ)
ドン・バジリオ/ドン・クルツィオ:高橋淳(テノール)
アントニオ:志村文彦(バス・バリトン)
ピアノ:河原忠之

協賛:第一生命保険株式会社
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)
独立行政法人日本芸術文化振興会
後援:日本モーツァルト協会






テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

Terence Blanchard作曲のMET初演オペラ【チャンピオン】を観る!
2023年6月17日(土)

  きょう10時から中洲大洋の MET OPERA LIVE Viewing で
現代作曲家の MET初演オペラ【チャンピオン】
 (原題:Champion - Terence Blanchard作曲)を観ました!

Metropolitan-Opera_Champion-01.jpg

 主要キャストは全て実在の人物がモデルで名前もそのまま。

 テーマはボクシングで、チャンピオンには成ったが、ある試合で
相手方を死に至らせてしまったエミール・グリフィスが、その悔恨と
贖罪を求めるもの。 『同性愛』も伏線になっています。

 相手方は、その試合前から体調不良を訴えていたようですが
プロモーターが試合中止を許さず無理やり試合に出たことにも原因が。

Metropolitan-Opera_Champion-00.jpg

 オペラ冒頭は、老境に達し認知症も出始めたエミール・グリフィスが
"Where" をキーワードに自らの進むべき道に苦悩する姿で始まります。

 映画中盤は、ボクサーのエミール・グリフィスが "Why"をキーワードに
何故相手を殺すことになってしまったか?を自らに問います。

 また終盤では "Who am I ?" と自らを問います。

 場面ごとに、そう言うキーワードが置かれていたように聴こえました。

Metropolitan-Opera_Champion-04.jpg

 ひとつの場面に老境のエミール(エリック・オーウェンズ)と
ボクサー時代の20代頃のエミール(ライアン・スピード・グリーン)が
同時に度々現れますが、それはおそらく認知症のエミールが見る
幻想として描かれているのでしょう。

 そしてもう一人少年時代のエミール・グリフィスを10才くらいの子役が
演じ、そしてボーイソプラノで歌うのですが、その声は良く通り大拍手。
Metropolitan-Opera_Champion-02.jpg
 カーテンコールでも主役級の数倍の熱烈な拍手と歓声が送られてました!

 現代オペラでもあり、楽曲は現代音楽でしたがドラマになじんでました。
クラシックからJAZZバンドやラテンまで様々な音楽要素が散りばめられ。

 黒人作曲家によるオペラのMET公演は2作目であり、もう一つのオペラも
テレンス・ブランチャードが作曲した《Fire Shut Up In My Bones》とのこと。

MET OPERA 【Fire Shut Up in My Bones】を中洲大洋で見る !
2022年2月2日(2並びの日・水)
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-6026.html

  こちらの作品は少年に対する同性年長者による性的虐待がテーマ
  ジャニー喜多川による性的凌辱・虐待が暴露される前でしたが・・・

 と云う訳で、出演者の半分以上が黒人系で主要キャストは全員黒人。
 演出家も振付家も黒人系の人。

 ボクサー時代の20代頃のエミールを演じたライアン・スピード・グリーンは
実際にボクサーの指導を受け身体造りも行い30kgも減量したとのこと。


 上映二日目でしたが、ポピュラーな演目でもなく観客は十数名でした。
一方、MET現地では最上階まで観客で埋まる大盛況のようでした。

   *******


  【チャンピオン】公式サイト
   https://www.shochiku.co.jp/met/program/4679/



【チャンピオン】予告編映像
  https://youtu.be/8f0f3UHDoy8




   *******

  MET OPERA 公式サイトによる作品紹介
   https://www.shochiku.co.jp/met/program/4679/

【解説・ストーリー】
ジャズとオペラの奇跡的な融合!
実在した黒人スター・ボクサーの葛藤を描く
ブランチャードの初オペラ!


「俺は男を殺した、世界は俺を許した」「俺は男を愛した、世界は俺を殺したがる」。
対戦相手にゲイであることをからかわれ、試合で相手を殺してしまった黒人ボクサーの苦悩!
《Fire Shut Up in My Bones》でMETを熱狂させたジャズと映画音楽の大御所T・ブランチャードのオペラ第1作がMETに初登場!
円熟のE・オーウェンズとパワフルな美声のR・S・グリーンが主人公の老境と若者を演じ分ける。
指揮Y・ネゼ=セガン&演出J・ロビンソン&振付カミーユ・A・ブラウンの黄金トリオが、ジャズとオペラの融合を演出する!

1950年代後半、才能あるボクサーとして頭角を現したエミール・グリフィスは、ゲイであるという秘密を抱えていた。
王者ベニー・"キッド"・パレットと対戦したエミールは、ゲイであることを隠語でからかわれ、試合でパレットを打ちのめして死なせてしまう。
エミールはその後、名声をほしいままにするが、パレットの死は彼を悩ませ続けた。
彼は結婚を試みるが失敗。ある夜、ゲイバーの帰りに襲われ、したたかに打ちのめされる。
70歳を超え、ボクサー生活の後遺症で認知症に悩まされるエミールは、パレットの子供に許しを乞おうと…。  
text by 加藤浩子

******************
 上映時間:3時間11分(休憩1回)
 MET上演日:2023年4月29日
 言語:英語
******************

【スタッフ・キャスト】
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:ジェイムズ・ロビンソン
振付:カミーユ・A・ブラウン
管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団
合唱:メトロポリタン歌劇場合唱団
ダンス:メトロポリタン歌劇場バレエ団ほか

 配   役 : 役   名
ライアン・スピード・グリーン:エミール・グリフィス(ボクサー時代)
エリック・オーウェンズ:エミール・グリフィス(認知症を患った老年期)
イーサン・ジョゼフ:リトル・エミール(子役)
ラトニア・ムーア:エメルダ・グリフィス
ステファニー・ブライズ:キャシー・ヘイガン


   *******

《チャンピオン》リハーサル映像①
ゲイバーで女将の女?との駆け引きの様子(オペラ中盤)
 https://youtu.be/PDLl_ret5Uw



《チャンピオン》リハーサル映像②
ゲイバーで、同性愛の相手と駆け引きする場面
 https://youtu.be/bZ2KY8UfOlA



《チャンピオン》リハーサル映像③
カリブ海のヴァージン島でのダンスシーン(オペラ冒頭)
 https://youtu.be/oywwWYIq4KE



《チャンピオン》リハーサル映像④
ボクシングの試合で 対戦相手を死に至らしめる場面
 https://youtu.be/azyMKoWBCew



《チャンピオン》リハーサル映像⑤
相手を殺してしまったことを懺悔するエミール・グリフィス
 https://youtu.be/BcWRWEuSk3o






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

映画【テノール 人生はハーモニー】をKBCシネマで見ました!
2023年6月15日(木)

 今日、12時05分からKBCシネマで
映画【テノール 人生はハーモニー】
 (原題:Tenor)を見ました!

Tenor_Movie_Poster-01.jpg

ラップでライバルと争っていた主人公・アントワーヌ(男)が
バイト先の寿司のデリバリーに行ったパリ・オペラ座(ガルニエ)の
オペラ教室でオペラ研修生と言い争いになり、一言叫んだ歌声が
素晴らしくて、歌唱教授(元有名ソプラノ歌手の設定)に素質を一瞬で
見抜かれ紆余曲折の後にオペラ歌手を目指すというストーリー。

Tenor_Movie_Poster-02.jpg

オペラの有名な楽曲が次々に出てきます。

Tenor_Movie_Poster-03.jpg


最後のオーディション場面で歌うのは
プッチーニの歌劇『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」。
その歌の終わりが映画の終わりなのですが、
彼の仲間たちがオーディション会場に誰にも制止されずに
雪崩込んで来るのが有り得ない設定。

パリ・オペラ座(ガルニエ)の外部や屋根の上(「オペラ座の怪人」にも
出て来ますし、そう云うセリフまで)や勿論オペラハウスの舞台や
客席の様子も堪能できました。

それにしても、オペラ科の学生たちは、豪華な黄金の室内(ポスター画像)
で勉強できるのですね。

実在のテノール歌手、ロベルト・アラーニャも本人役で出演して
アントワーヌとデュエットで美声を聴かせてくれます。

オペラに付き物の『三角関係』も出てきました。

言語はフランス語。

観客は三十数人程度か。

   *******


  映画【テノール 人生はハーモニー】公式サイト
   https://gaga.ne.jp/TENOR/

   

芸術の中心地パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシ屋の出前でやってきた青年がエリートレッスン生に見下され仕返しに歌ったオペラの歌真似がプロも驚くまさかの超美声!?彼の名はアントワーヌ。ラップが趣味のその日暮らしのフリーターだ。そんな彼の才能にほれ込んだオペラ教師マリーはバイト先にも押しかけ猛スカウト!次第にオペラに興味を持ちはじめるアントワーヌは、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるがー。

生きる場所も、共にいる人も、自らの可能性さえも、自分で決める。
ここからが人生だ!―――

アントワーヌを演じるのは、大人気オーディション番組「THE VOICE」でそのカリスマ性を爆発させて勝ち上がったビートボクサーMB14。劇中すべてのオペラ歌唱にも挑戦し劇中アントワーヌさながら、天才的歌の才能を発揮させた。また世界的なテノール歌手のロベルト・アラーニャも本人役で出演し華を添える。
何年もかけてオペラ座を説得し撮影に成功した絢爛豪華なガルニエ宮、グラン・ホワイエ(大広間)も必見!ハートフルでエモーショナルなオペラヒューマンドラマが登場!



映画【テノール 人生はハーモニー】予告編映像
 https://youtu.be/zGoPAdMqa8U




  映画.comによる作品紹介
    https://eiga.com/movie/99272/

【解説・ストーリー】

パリ・オペラ座を舞台に、類まれな美声を持つラッパーと一流オペラ教師の運命的な出会いを描いたヒューマンドラマ。

寿司の配達のためオペラ座ガルニエ宮を訪れたラップ好きのフリーター青年アントワーヌ。ふとしたことからオペラの歌真似をした彼は、偶然その場に居あわせた一流オペラ教師マリーに才能を見込まれてスカウトされる。自分とは住む世界が違うと考えながらもマリーと2人で秘密のレッスンを始めたアントワーヌは、次第にオペラに熱中していくが……。

音楽オーディション番組「THE VOICE」で注目されたビートボクサーのMB14が主演を務め、自らオペラ歌唱にも挑戦。「100歳の少年と12通の手紙」のミシェル・ラロックがオペラ教師マリーを演じ、世界的テノール歌手ロベルト・アラーニャが本人役で出演。

**************
 2022年製作/101分
 G/フランス
 原題:Tenor
 配給:ギャガ
**************


【スタッフ・キャスト】

監督 : クロード・ジディ・Jr.
製作 : ラファエル・ベノリエル シリル・アヌナ ラムジ・キルン グレゴリー・バロ
脚本 : ラファエル・ベノリエル シリル・ドルー クロード・ジディ・Jr.
撮影 : ローラン・ダイアン
美術 : リズ・ペオ
衣装 : レナイグ・ペリオット=ブールベン
編集 : ベンジャミン・ファブルール
音楽 : ローラン・ペレズ・デル・マール


 配  役 : 役  名

ミシェル・ラロック : マリー・ロワゾー
MB14 : アントワーヌ・ゼルカウィ
ギョーム・デュエム : ディディエ
マエバ・エル・アロウシ : サミア
サミール・デカザ : エリオ
マリー・オペール : ジョセフィーヌ
ルイ・ド・ラビ二エール : マキシム
ステファン・デバク : ピエール
ロベルト・アラーニャ : ロベルト・アラーニャ(本人役)


   *******

 以下は、KBCシネマのディスプレイ


20230615_Tenor_Movie-01.jpg

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20230615_Tenor_Movie-04.jpg

20230615_Tenor_Movie-05.jpg




テーマ:フランス映画 - ジャンル:映画

MET LIVE Viewing 【ばらの騎士】を中洲大洋で見る !
2023年6月1日(木)

  今朝10時から中洲大洋で、MET LIVE Viewing
Richard Strauss 作曲【ばらの騎士】
 (原題:Der Rosenkavalier)を見ました!

Rosenkavalier_Ken-Howard_Metropolitan-Opera-05.jpg

 この日が、中洲大洋での上映最終日。 観客は十数人でした。

 この20世紀の音楽家リヒャルト・シュトラウスのオペラ【ばらの騎士】は、
何度か見たことのあるオペラでしたが、和訳の字幕スーパーを見た感じでは
初めて知るようなストーリー展開が多々あって意外でした(笑)

 相当年長の元帥夫人マリー・テレーズと恋仲になっている青年伯爵の
恋の変遷を描く物語。 つまり元帥夫人としては『若い燕』との不倫!
 話しの展開の中で、この青年(LGBTではなく男役)は17歳だと判る。
 青年伯爵の名はオクタヴィアン(メゾソプラノの女性が男役を演じる)


   (映像は、松竹 MET LIVE Viewing 公式サイトから;以下同様)

 役柄の上なんですが、本当に深いキスをするんですね。
 中年女性と若い青年とはいえ、歌手としては女性同士なんで (-_-;)

 この青年伯爵が、元帥夫人の指示により、男爵と結婚する予定の女性に
しきたりに従って『銀のバラ(造花)』を届けるのですが、その女性に
一目ぼれしてしまうと言う展開。 その女性の名はゾフィーで15歳の役処。



 元帥夫人との愛を高らかに歌い上げていたのに、一目惚れで乗り換える?



 元帥夫人は、青年が新しい恋に芽生えることを実は容認していた
と云うか、寧ろ積極的に使者として送り出した感じです。

 一方のゾフィーと結婚する予定のオックス男爵は、女性を手当たり次第に
ものにする謂わばドンファン的な『好色男』
 オペラの中でも本筋とは関係ない女性にちょっかいをだしています。



 ゾフィーは、オックス男爵の女性蔑視の本性を知り結婚を拒否します。

 なので、オペラ最終盤では、若い二人を祝福し三重唱で歌いあげます。



 オペラ定番の『三角関係』を描くのですが、良くあるドロドロ悲劇ではなく
明るいハッピーエンド的なコメディ仕立てになっていました。

 このオペラが『喜劇』であったとは、初めて知りましたが、
これは、演出手法によるものかも知れません。

 17歳の青年・オクタヴィアンを演じるサマンサ・ハンキーさんが如何にも
宝塚の男役のような雰囲気でした。

   *******


【ばらの騎士】公式サイト
https://www.shochiku.co.jp/met/program/4678/
 松竹 MET LIVE Viewing 2023年5月26日(金)~6月1日(木)


映画予告編映像
https://youtu.be/Jb3WqWHRnxg



  松竹 MET LIVE 公式サイトによる作品紹介

【解説・ストーリー】

青年伯爵への恋と迫り来る老いの予感に揺れる美しき元帥夫人!
 ゴージャスにして繊細な小説のようなオペラ!


 年下の青年伯爵への想いと迫り来る「老い」への怯え…揺れる女心を小説のように細やかに描いた大人気オペラが、話題のキャストでお目見え!
 彗星のように登場した大型ドラマティック・ソプラノL・ダーヴィトセン、煌めく美声とヴィヴィッドな存在感で注目を浴びるライジングスター S・ハンキー、深い美声と粋な演技で引っ張りだこのG・グロイスベック、純粋さと華を兼ね備えたE・モーリーら新世代のスターの集結は期待大。
 夢のように美しい〈銀のばら〉の音楽から大詰めの陶酔的な三重唱まで、ゴージャスな音楽を導くS・ヤングの指揮にも注目だ。

《ばらの騎士》のあらすじ

 18世紀(本演出では20世紀初頭)のウィーン。
 元帥夫人マリー・テレーズは、年下の青年伯爵オクタヴィアンと熱愛中。だが人生を知る彼女は、オクタヴィアンが若い恋人を作って離れていく予感に怯えている。
 新興貴族のファーニナルの娘ゾフィーと婚約した従兄弟のオックス男爵が、彼女に届ける「銀のばら」の使者を探していると知った元帥夫人は、悪戯心を起こしてオクタヴィアンを推薦する。
 「銀のばら」を携えてゾフィーのもとを訪れたオクタヴィアンは、一目で彼女と恋に落ちてしまった…。
 text by 加藤浩子

******************
 上映時間:4時間40分(休憩2回)
 MET上演日:2023年4月15日
 言語:ドイツ語
******************

【スタッフ・キャスト】
指揮:シモーネ・ヤング
演出:ロバート・カーセン

 配  役 : 役  名 (役 柄)
リーゼ・ダーヴィドセン : マリー・テレーズ(元帥夫人)、
サマンサ・ハンキー : オクタヴィアン(青年伯爵)、
エリン・モーリー : ゾフィー(15歳の少女)、
ギュンター・グロイスベック : オックス男爵(ゾフィーの結婚相手)、
ブライアン・マリガン : ファーニナル(ゾフィーの父親)


【関連記事】

『MET LIVE』 R. シュトラウス 【ばらの騎士】を観る!
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-4600.html
 観劇レビュー&旅行記 - 2017年6月11日(日)


METライブビューイング R. Strauss 作曲 【ばらの騎士】
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-1233.html
 観劇レビュー&旅行記 - 2010年1月31日(日)


MET LIVE だけでも、今回が3回目!

1989年には、フランス・パリで実演版を見ています。
その時は、同性愛の話しだと思って観ていました。
ドイツ語(だったと思う)の上、字幕も何もないので (-_-;)




テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

MET LIVE ワーグナー《ローエングリン》を中洲大洋で見る!
2023年4月27日(木)

 きょう午前10時から 中洲大洋でMET LIVE OPERA
【ワーグナー《ローエングリン》】
 (原題:Lohengrin - Richard Wagner)を見ました!

 このところは、現代的演出と云うか、20世紀の時代背景にする
演出も少なくないのですが、この演出は比較的古典的。
 背景に映像情報(いわゆるビデオマッピング)も使われていましたが
それほど過度な表現ではなく、目障りにはなりませんでした。

 ヒロイン二人は最近頭角を現してきたスリムな美形ではなく、
旧来型の?おデブさんでした(こういう表現もセクハラか?)
 しかし、歌唱は抜群に上手いので劇場で遠目で見る分にはOK。



 ただ、MET LIVE は、基本的に歌手のクローズアップを映すので
リアルに見え過ぎて。





 ストーリーは、ワグナーの別のオペラ『神聖祭典劇:パルシファル』に
繋がるもので(開演前のナビゲーションで初めて知りました)、
タイトルロールのローエングリンはパルシファルの息子との設定。 

 第3幕で結婚したエルザに自らの名前を明かさない約束
(エルザだけではなく、誰にも名前を明かさない約束)が
何故、必須だったのかは解からずじまい。

 こういう「素性を明かせない」と云うのは『人魚姫』でも『鶴の恩返し』でも
御伽噺に良くあるパターンのようですが・・・

 なのに、歌劇の最後に自ら
「私はローエングリン。パルシファルの息子」と名乗って
去って行き、破滅が訪れる訳ですが・・・



 日本人的には(私が?)良く解らない展開のオペラでした。

 舞台装置は、上空に大きな円形の孔の開いた天井(斜めに配置)があり
その背後のスクリーンに月や星々を映したりする方式。

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タイトルロールのローエングリンの衣装だけは現代のサラリーマン風。

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その他は中世風?と云うか古代風?と云うか・・・

ヒロイン・エルザは白色(全3幕を通じて衣装替え無し)

MET LIVE Lohengrin_20230427-05

合唱やダンサーなどアンサンブルの衣装は全員共通で、外側が黒いガウン。
その中に白・赤・緑の中衣(シルク製とか)があり、場面展開に合わせて
一斉に色を変えたり徐々に色を変えて行ったりする演出。

基本的には、ローエングリンに分がある時は白に、
MET LIVE Lohengrin_20230427-01

魔女オルトルートに分がある時は赤に、
MET LIVE Lohengrin_20230427-04

両者の言い分を聞く『審判官?』ハインリヒの時は緑に
MET LIVE Lohengrin_20230427-06
 なっていたようでした。

   *******

 このオペラの生公演は、2007年7月にハンガリーのプダペストで
ドイツ語公演(20世紀に置き換えた現代演出)を見ましたが、
言語の障壁で具体的には内容は判りませんでした。

ブダペスト・エーケル劇場 ローエングリン 第一幕
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-174.html
 観劇レビュー&旅行記-2007年7月6日


ローエングリン 第二幕・第三幕
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-175.html
 観劇レビュー&旅行記-2007年7月7日


   *******

 なので、今回の字幕入り Live Viewing で初めて内容を知りました!

   *******


  MET LIVE 《ローエングリン》公式サイト
    https://www.shochiku.co.jp/met/program/4675/

(引用)
絶体絶命の姫君を救った白鳥の騎士の正体は?
ドイツ建国にまつわる伝説を銀色の音楽で綴る
ワーグナーの傑作《ローエングリン》が初登場!


絶体絶命の姫君を救いに現れた白鳥の騎士!新婚の夜に仕掛けられた罠とは?
ドイツ建国にまつわる歴史を題材に、〈結婚行進曲〉〈第3幕への前奏曲〉など名曲目白押しの名作がとうとうライブビューイングにやってくる。
ワーグナー・オペラで絶賛を浴びるF・ジラールの幻想的な演出と、オーケストラから魔法のような色彩を引き出すMET音楽監督Y・ネゼ=ゼガンの指揮は理想のコンビ。
本役で新境地を開いたP・ベチャワをはじめワーグナーのスペシャリストがずらり揃ったキャストも壮観だ。
 text by 加藤浩子




《ローエングリン》予告編映像
4/21(金)公開!姫を救った白鳥の騎士の正体とは?
 https://youtu.be/7dAql3cEkMM



  MET LIVE 《ローエングリン》公式サイトによる作品紹介
    https://www.shochiku.co.jp/met/program/4675/

【解説・ストーリー】
10世紀前半のブラバント公国。東方遠征の兵を募りにやってきたドイツ国王ハインリヒ1世は、テルラムント伯爵から世継ぎのゴットフリートを姉のエルザが殺したという訴えを受ける。
実際はテルラムントの妻で魔女のオルトルートが、ゴットフリートを白鳥に変えたのだった。
夢に現れた騎士がこの窮地から救ってくれると 語るエルザの前に本当に騎士が現れ、テルラムントと戦って勝利。
エルザと結婚することになる。
その条件は、自分が誰か絶対に問わないことだった。
だが、騎士の素性が怪しいと主張するオルトルートにエルザは動揺し…。
 text by 加藤浩子

【スタッフ・キャスト】
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:フランソワ・ジラール

上映時間:4時間56分(休憩2回)
MET上演日:2023年3月18日
言語:ドイツ語

 配  役 : 役  名
出演:
ピョートル・ベチャワ : ローエングリン、
タマラ・ウィルソン : エルザ、
クリスティーン・ガーキー : オルトルート、
エフゲニー・ニキティン : テルラムント、
ギュンター・グロイスベック : ハインリヒ






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

MET OPERA LIVE VIEWING 【ジョルダーノ 《フェドーラ》】を見る!
2023年3月8日(水)

  きょう午前10時から13時前まで、中洲大洋で
MET OPERA【ジョルダーノ 《フェドーラ》】
 ヴェリズモ・オペラ(原題:Fedora - Giordano)を見ました!

タイトルロール:フェドーラには、ブルガリア生まれのソニア・ヨンチェヴァ。

オペラ開幕の場面では召使たちが御主人の不在を良いことに
遊び惚けている場面。
そこに今度御主人と結婚する予定のフェドーラが訪問してくるところで
張りと艶のある力強い声で歌い始めます。
最初の一声で、ソニア・ヨンチェヴァの実力が判る素晴らしい歌唱力。
誰でもたいてい最初の10秒で上手い下手がわかるものですが、
この方は、最初の1秒で判りました!

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   ソニア・ヨンチェヴァ(左)・ピョートル・ベチャワ(右)

フェドーラの相手役・ロリス・イパノフにはポーランド生まれのピョートル・ベチャワ
彼もMET OPERA はもとより数々のオペラに出演する現在最高峰の一人。

脇を支えるローザ・フェオラ(オルガ役)はイタリア生まれでコケティッシュな役柄
ルーカス・ミーチェム(デ・シリエ役)はアメリカ生まれの重厚なバリトン。
この二人が悲劇的で重たいオペラに喜劇タッチを入れて少し和ませてくれます。

MET Opera_FEDORA-02


ヴェリズモ・オペラとは『神話劇』や『喜歌劇』などとは趣向が違うもので
本作では殺人事件を取り巻く周辺の人々の葛藤を描きます。

幕間の解説で、当時は実際に起こった事件などを題材に数多くのオペラが
作られては消えて行ったとのこと。 いわゆる『世話物』
江戸時代に近松門左衛門などが実際に起こった事件などを題材に次々と
文楽(浄瑠璃芝居)や歌舞伎を制作していたことと重なります。
こちらも埋もれたり消えてしまった作品がたくさんあるのでしょう。
おそらく、時代的にも同時期ではないでしょうか?

METropolitan OPERA でも25年ぶりで新演出とのこと。
なので、当然私は初めて観る演目でした。
中洲大洋の本日の観客は十数人でした。

あらすじは、私が書くのもなんなのでMET OPERA 松竹公式サイトから。


ジョルダーノ 《フェドーラ》公式サイト
https://www.shochiku.co.jp/met/program/4673/
 松竹:2023年3月3日(金)~3月9日(木) 中洲大洋などで


禁断の恋を描くラブ・サスペンス!《フェドーラ》予告
https://youtu.be/T4GmpyJb5kA




《フェドーラ》公式サイトによる作品紹介

【解説・ストーリー】

憎しみが愛に変わる時、運命の歯車が軋み始める
…サンクトペテルブルク、パリ、スイスを舞台に燃え上がる宿命の愛と死!


婚約者を殺した相手に恋してしまった皇女フェドーラ!狂おしいまでの愛に差す暗い影の正体は?サンクトペテルブルク、パリ、スイスアルプスを舞台に繰り広げられる宿命の愛と死を情熱的な音楽で描いたイタリア・オペラの名作が、四半世紀ぶりにMETに復活!〈愛さずにはいられないこの思い〉ほか心揺さぶる歌の数々を、S・ヨンチェヴァ&P・ベチャワのスター・カップルが歌い上げる!オペラを知り尽くしたM・アルミリアートの指揮、一つのセットを幕ごとに変身させるD・マクヴィカーの華麗な演出で、オペラ史上屈指の激しいロマンスを!

【スタッフ・キャスト】

指揮:マルコ・アルミリアート
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
上映時間:2時間42分(休憩1回)
MET上演日:2023年1月14日
言語:イタリア語

 配  役 : 役  名
ソニア・ヨンチェヴァ : フェドーラ、
ピョートル・ベチャワ : ロリス・イパノフ、
ローザ・フェオラ : オルガ、
ルーカス・ミーチェム : デ・シリエ






テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

MET OPERA LIVE《めぐりあう時間たち》ケヴィン・プッツ作曲を見る!
2023年2月5日(日)

 きょう午前10時から中洲大洋 で
MET OPERA LIVE【めぐりあう時間たち】
 (原題:The Hours)ケヴィン・プッツ(Kevin Puts)作曲を見ました!

 現代作曲家が歌手ルネ・フレミングの要望に応えて『宛て書き』したもの。

 1920年代、1950年代、1999年の三つの時代の女性の苦悩が
並列して殆ど同時進行で描かれる新作オペラですが、既に
映画化はされていて、別の角度からオペラ化に挑んだ意欲作。

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     一つの場面に3つの時代が同時進行で描かれます

 今で言う『LGBTQ』同性愛も一つのテーマに。
20世紀末の部分では『エイズ』が大きな問題に!

 三人の女性は、世界最高峰のオペラ歌手たち。

ルネ・フレミング : クラリッサ・ヴォーン(1999年:編集者)
ケリー・オハラ : ローラ・ブラウン(1950年代:主婦)
ジョイス・ディドナート : ヴァージニア・ウルフ(1920年代:実在の作家)

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  左からケリー・オハラ,ジョイス・ディドナート,ルネ・フレミング

 さすがに、この3人の技量は超絶技巧で、ソロもデュエット(二重唱)や
トリオ(三重唱)のハーモニーも素晴らしい音色でした。

 作曲のケヴィン・プッツは、脚本家だけでは無く、3人の歌手たちとも
細部に渡って打合せし、数々の修正を積極的に行ったとのこと。

 3人に付けた音楽は役柄の性格や時代背景を考えて作曲された
という説明が本人のインタビューで述べられましたが、私的には
その音楽の性格の違いはイマイチ良く解りませんでした。
 いわゆる現代音楽の作曲法なので・・・ (-_-;)

 歌詞(台本)は英語ですが、一部解る処があるくらい。
 オペラ楽曲の中の歌詞は日本語でさえ判り難いので(笑)

   *******


  【めぐりあう時間たち】公式サイト
   https://www.shochiku.co.jp/met/program/4672/
   上映期間:2023年2月3日(金)~2月9日(木)

80年の時を経て重なり合う3つの人生!

R・フレミングら豪華キャストで贈る話題のオペラの世界初演!


人気作家、主婦、ジャーナリスト…3つの時代に生きる3人の女性の人生を変えた1日の物語。
 ピューリッツァー賞に輝く名作の映画化を下敷きにしたまったく新しいオペラが、METの舞台で世界初演!
 初オペラ《静かな夜》でピューリッツァー賞を受賞した天才K・プッツが、R・フレミング、K・オハラ、J・ディドナートの三大歌姫とタッグを組む。
 3つの女声が絡む三重唱は、オペラならではの魅惑。本作に情熱を注ぐMET音楽監督Y・ネゼ=ゼガン、人気演出家のP・マクダーモットが紡ぐ心打つ時間に、ようこそ。

《めぐりあう時間たち》のあらすじ
 1920年代のイギリス。心に病があり死に惹かれている人気作家のヴァージニア・ウルフは 、夫のレナードに見守られながら小説『ダロウェイ夫人』に取り組んでいる。だが、彼女は実の姉に想いを寄せていた。
 1950年代のロサンゼルスでは、第2子を妊娠中で一見幸せな生活を送っている主婦ローラが、 親友キティへの想いに悩んでいる。
 2001年のニューヨークでは、編集者のクラリッサ が、昔の恋人でエイズを患っている詩人リチャードの文学賞受賞を祝おうとしている。そのリチャードには、かつて母のローラに棄てられたトラウマがあった。ヴァージニアが小説の中で詩人を殺す決意をするとき、ローラとクラリッサも生と死の選択に向かいあうこととなる…。  text by 加藤浩子




【めぐりあう時間たち】予告編映像(15秒版)
  https://youtu.be/sz-kXLZ2mu8




【めぐりあう時間たち】リハーサル映像
 三重唱のところ(1分半)

  https://youtu.be/mX8jpRRhIME



  映画.comによる作品紹介
   https://eiga.com/movie/97760/

【解説・ストーリー】

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で上演される最新オペラ公演を映画館で上映する「METライブビューイング」2022~23シーズンの第3作。バージニア・ウルフの名作小説を原作とする同名映画を基に、3つの時代に生きる3人の女性の人生を変えた1日を描いた「めぐりあう時間たち」(2022年12月10日上演)を収録。

1920年代のイギリス。心に病を抱え死にひかれている人気作家ウルフは、夫レナードに見守られながら、小説「ダロウェイ夫人」の執筆に取り組んでいる。1950年代、ロサンゼルスで暮らす主婦ローラは第2子妊娠中で幸せそうに見えたが、親友キティへの思いに悩んでいた。2001年のニューヨークでは編集者クラリッサが、かつての恋人でエイズを患っている詩人リチャードの文学賞受賞を祝おうとするが……。

******************
 2022年製作/199分/アメリカ
 原題: The Hours
 MET上演日:2022年12月10日
 言語:英語
 配給:松竹
******************

【スタッフ・キャスト】
指揮 : ヤニック・ネゼ=セガン
演出 : フェリム・マクダーモット
作曲 : ケビン・プッツ
原作 : マイケル・カニンガム
     小説『めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人』
管弦楽 : メトロポリタン歌劇場管弦楽団
合掌 : メトロポリタン歌劇場合唱団
ダンス : メトロポリタン歌劇場バレエ団

 配  役 : 役  名
ルネ・フレミング : クラリッサ・ヴォーン
ケリー・オハラ : ローラ・ブラウン
ジョイス・ディドナート : ヴァージニア・ウルフ
カイル・ケテルセン : リチャード
キャスリーン・キム : バーバラ/ミセス・ラッチ






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

上田久美子演出によるイタリアオペラの日本語(それも関西弁)上演!
2023年1月27日(金)

  読売新聞で紹介されたオペラ公演の話し!

 宝塚歌劇団で名をはせた演出家、上田久美子さんが宝塚退団後に
取り組む『新しい』イタリアオペラ「パリアッチ(道化師)」と、
「カヴァレリア・ルスティカーナ」の日本語翻案と演出。

 この二つの演目はイタリアではポピュラーであり、日本のオペラファンにも
知られている、ある意味では有名な演目。

 日本語(それも関西弁)での上演とのこと! 素晴らしい❣

イタリア語と関西弁のイントネーション似てるかも😂 



元宝塚歌劇団の上田久美子・蘭乃はなが挑む伊オペラ
…舞台は現代日本、セリフは関西弁に

https://www.yomiuri.co.jp/culture/music/20230127-OYT1T50027/
読売新聞―2023年1月27日

(引用)
 庶民の生活を題材に19世紀末のイタリアで流行した「ヴェリズモ・オペラ」を代表する2作に、宝塚歌劇団で名をはせた演出家、上田久美子が挑む。上田は初のオペラ演出にあたり、一つの役を歌手とダンサーの2人が演じる斬新な舞台を構想。ダンサーの一人を務める元同歌劇団トップ娘役、蘭乃はなとともに意気込みを聞いた。(金巻有美)

 実は初タッグという2人。「(上田は)言葉を直球で投げてくるから気持ちいい」と話す蘭乃(右)に、「『とりあえずやってみます』という気っぷの良さがありがたい」と上田=和田康司撮影

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 上演されるのは、
旅回り一座の座長が、浮気をした妻を公演中に殺害するレオンカヴァッロの「道化師(パリアッチ)」と、
美しい村娘を巡って元恋人と娘の夫が決闘するマスカーニの「田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)」。
共に、宗教的な規範や集団意識が強いイタリアの地方が舞台となっている。

 上田は2006年、宝塚歌劇団の演出助手からキャリアを始め、劇作家・演出家として数々の話題作を送り出し、昨年惜しまれながら退団した。

 上田は、2作の第一印象について「音楽はきれいだけど、話は今の時代にはつまらないと思った」と話す。だが、繰り返し見るうち、閉鎖的な社会で生きる人々の 閉塞へいそく 感、群れから外れる孤立や孤独への恐怖が「今の日本と重なる部分が多いと感じた」。

 そこで、舞台を現代日本の架空の地方都市に設定。イタリア語のセリフは関西弁にした。「標準語だとおとぎ話のように感じられたものが、関西弁にした途端に面白くなった」とほほ笑む。また、日本ならではの演出を取り入れようと、太夫が語り、人形が演じる文楽の形態をヒントにした。

 「道化師」でネッダ役のダンサーを務める蘭乃は、「ヴェリズモ・オペラが大衆に支持されたのは、潜在的な孤独感を人々が感じたからではないか。そういうものを感じてもらえるよう、舞台上で存分にのたうち回るのが私の仕事かな」と意気込む。

 上田は「オペラを見慣れていない人が面白かったと思える」ものを目指し、「道化師」は劇中劇という構造そのものを生かす仕掛けを施した。「田舎騎士道」は、ダンサーが登場人物を演じるというより、心象風景を表現する形だという。オペラ演出の新境地を開く思い切った挑戦だが「お払い箱になる覚悟でやってます」。さばさばと語った。
*******
2月3日午後6時半と5日午後2時、池袋の東京芸術劇場。
指揮=アッシャー・フィッシュ。
出演=アントネッロ・パロンビ、テレサ・ロマーノ、柴田紗貴子、清水勇磨、鳥木弥生ほか。
演奏=読売日本交響楽団。
(電)0570・010・296。



*******

【関連記事】


全国共同制作オペラ 東京芸術劇場シアターオペラvol.16
マスカーニ/歌劇『田舎カヴァレリア・騎士道ルスティカーナ』
レオンカヴァッロ/歌劇『道化師』

https://www.geigeki.jp/performance/concert255/
東京芸術劇場-2023年2月3日・5日公演


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歌手とダンサーが“二人一役”で立ち上げる、
上田久美子演出オペラ「田舎騎士道」&「道化師」

https://natalie.mu/stage/pp/pagliacci-cavalleria2023
 ステージナタリー 特集・インタビュー 2023年1月31日

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テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

福岡大学附属若葉高等学校【ダンス部第30回定期公演】見る!
2022年12月25日(日)

  メリー・クリスマス❣

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今日は、午後から福岡大学附属若葉高等学校
【ダンス部第30回定期公演】見て来ました。

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このダンス部は、2021年の【ダンス甲子園・夏の全国大会】で優勝。
(その演舞の様子は、この投稿の一番下にYouTube映像で貼付け)

2022年には、全国高校・大学ダンスコンテストで文部大臣賞(最高賞)受賞。

など、輝かしい成績を続けています。

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プロ並みのダンス・スキルを全員が持っていて
寸分(というか0.1秒未満)違わず合わせる素晴らしい演舞でした。

終演時には、この公演を最後に卒業する
3年生のキャプテン榊山優菜さんが感謝の御挨拶。

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公演は撮影禁止だったので、場外展示の写真を掲載しています。

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若葉高等学校ダンス部は、その前身の九州女子高校の頃から
50周年になると言うことで、ことしは30回目の定期公演。

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発足後の20年間は定期公演はできていなかったのか?
と思いますが、文化祭などでは発表していたのでしょう。

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   *******

実は、九州女子高校の頃に娘も登校していてダンス部に所属して
いたのですが、頑張り過ぎの疲労骨折など様々なトラブルで中退。
その後、高卒資格も得られる京都バレエ学校に転校したのです。

今回は、孫娘が出演し、来年3月に無事卒業する予定。

と言う訳で、2代続いてお世話になった訳です。

なので、今回は娘が幼児から通っていてた三ノ上バレエスクールの
三ノ上万由美先生も御来場されたそうです。

おっと、私としたことが(笑)、私ごとを書いてしまいました。

   *******


福岡大学附属若葉高等学校
 ダンス部 公式 Facebook

 https://www.facebook.com/profile.php?id=100063777251771


福岡大学附属若葉高等学校 ダンス部 公式サイト
 https://f-wakabadance.com/


【福岡市民芸術祭】
 福岡大学附属若葉高等学校ダンス部第30回定期公演

 https://fcaf.jp/program/detail.php?id=946


福岡大学附属若葉高校 優勝
【ダンス甲子園・夏の全国大会2021 ビッグクラス】映像

https://youtu.be/plSdtiEiBUw







テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

中州大洋で、MET LIVE オペラ【メデア】(ケルビーニ作曲)を見る!
2022年12月2日(金)

  きのう(12/1)中州大洋で、MET LIVE VIEWING
オペラ【メデア】
 (原題:MEDEA)を見ました!

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 マリア・カラスがこの古典作品を評価して世に出したと言うオペラで
メトロポリタン歌劇場での『初演』だとのこと。
 当然、私も初めて観る作品でした。

 ギリシャ悲劇がベースになっているので、筋書きに違和感があるのは
やむを得ないと思いますが、実子殺害に至る救いの無い物語。

 ヒロイン(タイトルロール)メデアは、王である夫から離縁され
二人の実子は夫が連れて行きます。
 元夫は、新たな若い女を新妻に迎えます。
 と云うか、そのためにメデアを離縁した訳です。

 メデアは、心を乱されて錯乱して、新妻だけでは無く実子二人も殺害
してしまうと言う展開。

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 新妻にしてみれば、先妻の子どもは邪魔な訳で、普通の物語なら
新妻が夫の連れ子(先妻の子ども)を殺害すると言う展開になる
訳でしょうが、このオペラでは上記のような理解しがたい流れに。

 最後はメデアも炎の中に身を投じます。

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 作曲は、ベートーヴェンとほぼ同時期の作曲家ケルビーニ。
1795年の作品だとのこと。
音楽的には後期ロマン派にも繋がるような管弦楽法でした。

 演出的には、背後に舞台全面を投影する大きな鏡を傾けて配し
客席からは舞台面を上から見た情景を確認できるようになっていました。

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    新妻の婚礼の場面(鏡に映る見降ろしの方が圧倒的)


  MET LIVE VIEWING【メデア】公式サイト
   https://www.shochiku.co.jp/met/program/4670/

王女メデアの苛烈な復讐劇!
M・カラスが復活させたギリシャ悲劇に基づく
名作オペラが堂々のME T初演!



オペラ【メデア】予告編映像
 https://youtu.be/2-w-E3ufzeM






  MET 公式サイトによる作品紹介

【解説・ストーリー】

愛し尽くした夫に裏切られた王女メデアが企てた復讐とは?
あのM・カラスが蘇らせ、名作《ノルマ》の祖先となったギリシャ悲劇に基づく名作オペラがMETの舞台に初登場!
復讐を遂げ、我が子もろとも炎に消える第3幕はプリマドンナの真骨頂。
憑依する女を演じたら天下一品のS・ラドヴァノフスキーのメデアは必見!
優男にぴったりのM・ポレンザーニ、艶やかな声を誇る名バスM・ペルトゥージら共演者も名手揃い。

伝統と洗練のD・マクヴィカー演出に名匠C・リッツィの指揮で、新シーズンの門出は完璧だ。

《メデア》のあらすじ
古代ギリシャ、コリント。国王クレオンテの娘グラウチェは、テッサリアの王子で伝説の金羊毛皮を獲得した英雄ジャゾーネとの結婚を控える身。だがそのジャゾーネは、コルキスの王女で二人の子供をもうけた前妻のメデアを強引に離縁し、彼女の恨みを買っていた。復讐に燃えるメデアは、グラウチェへの婚礼祝いに毒を仕込んだローブと王冠を用意し、二人の子供に持たせて送り届ける。ローブと王冠を身につけたグラウチェは悶死。だがメデアの復讐はこれで終わらなかった…。  text by 加藤浩子

********************
 上映時間:3時間06分
 言語:イタリア語
 MET上演日:2022年10月22日
 日本国内上映
  :11月25日(金)~12月1日(木)
********************

【スタッフ・キャスト】

作曲 : ケルビーニ(Cherubini)
指揮 : カルロ・リッツィ
演出 : デイヴィッド・マクヴィカー


 配  役 : 役  名
ソンドラ・ラドヴァノフスキー : 王女メデア(先妻)、
マシュー・ポレンザーニ : 国王ジャゾーネ(テッサリアの王子)、
ミケーレ・ペルトゥージ : クレオンテ(コリント国王)、
ジャナイ・ブルーガー : グラウチェ(新妻:クレオンテの娘)、
エカテリーナ・グバノヴァ : ネリス






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

ステージで、輝くいのち~戦禍のウクライナ国立バレエ~ NHK-ETV特集
2022年10月15日(土)

きょうの NHK-ETV から

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戦争しているのにバレエを踊っていて良いのか?
と云う団員の葛藤に向き合い、日本公演に来日した
ダンサーたちへのインタビューで構成。

殆どがウクライナ人ですが、英語で応答しています。

チャイコフスキー作曲の楽曲はウクライナバレエ団として
当面演奏しないことにしているとのこと。
チャイコフスキーには罪は無いのだが、ロシアが
国策としてチャイコフスキーを使っているから。

プリンシパルの女性アンナさんは「自らのバレエ人生で
二度と白鳥の湖を踊れないかも知れない」と苦悩の表情。

主役級バレリーナの出演可能年齢は20代までのようです。
後進に道を譲る為。

練習ができない環境から日本に来て猛練習に取り組み
新人デビューも含めて大成功させたバレエ団と
支援した日本のバレエ団、そして観客にエールを送ります。

   *******

(以下、NHK公式サイトより)

ウクライナ国立バレエのダンサーたちが出演し、今年の夏に大盛況にて幕を閉じた
「キエフ・バレエ・ガラ2022」に密着したドキュメンタリーがNHK Eテレにて放送。

公演の裏側の様子などもご覧いただけます!


「ステージで、輝くいのち~戦禍のウクライナ国立バレエ~」
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2022101532247
ETV特集- 2022年10月15日(土) 23:00


NHKEテレ1
放送日 10/15 (土)午後11:00~午前0:00
再放送 10/20 (木)午前0:00~午前1:00

(引用)
バレエ大国ウクライナ。その最高峰、キーウの国立バレエがこの夏、ロシアによる侵攻後初の外国ツアーを日本の16都市で行った。世界各国に避難して散り散りになっていた21人のダンサーたちは、祖国の家族や友人たちの安否に心を砕きながら日本の舞台に立ち続けた。このツアーの実現には、半世紀に渡ってウクライナのバレエ界と交流を続けてきた日本人とその母親の存在があった。公演までの道のりと日本滞在の日々に密着した。





テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

キエフ・クラシックバレエ【白鳥の湖】を福岡市民会館で観る!
2022年9月7日(水)

 今日は18:30から福岡市民会館大ホールで
キエフ・クラシックバレエ【白鳥の湖】
チャイコフスキー作曲・プティパ振り付けを観て来ました!

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8月19日(金)~9月30日(金)の期間に日本全国で35公演が
予定されている日本ツアーの一環です。

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4ヶ月前の予約開始時の5月に早々と予約した座席は
17列35番 殆ど『ど真ん中』の席。
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出演者それぞれの舞踏も全体のフォーメーションも良く解る席でした。


福岡市民会館大ホールは、ワンフロアですが3階に相当する
最上段部分には結構空席が有りました。
8割程の入か !?

主役の白鳥(オデット)と黒鳥(オディール)は、日本人の長澤美絵さん。
客演ではなく、元々このバレエ団のプリンシパル。
バレリーナの中で1番小柄。

道化も日本人の北口雅人さんで上手かった!

先だって終わったウクライナ国立キエフバレエが
複数の有名演目の名場面ハイライトだったのに比べて、
こちらは【白鳥の湖】2幕通し公演。
(実際には第2幕の半ばで幕が降り場面転換し3幕あった)

本国が戦争でロシアからの攻撃に曝される中で
プロらしく笑顔のバレエを見せてくれました。

お疲れ様でした!
ありがとうございました。

   *******


【キャスト】

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「キエフ・クラシック・バレエ2022」8〜9月に日本ツアー開催
 長澤美絵さん出演決定!

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キエフ(キーウ)・クラシック・バレエが2022年の夏に来日し、8月19日(金)~9月30日(金)の期間に日本全国で『白鳥の湖』(全幕)とガラ公演「チャイコフスキー 夢の3大バレエ 名場面集」を上演します。

2017年から毎夏、日本ツアーを実施していましたが、2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響により実施することができませんでした。

2022年、ウクライナはロシアによる軍事侵攻を受けて未曾有の危機に直面していますが、キエフ(キーウ)・クラシック・バレエは日本での公演を切望していることから日本ツアーが実施されることになりました。

日本出身ダンサーの長澤美絵さんも出演予定です!

長澤美絵さんはキエフ(キーウ)・クラシック・バレエでプリンシパルとして活躍していましたが、ロシアの軍事侵攻により帰国を余儀なくされ、現在はウクライナ人の夫であるエフゲニー・ペトレンコさんとともに日本で生活しています。

来日後、エフゲニー・ペトレンコさんは所沢を拠点に活動しているNBAバレエ団に入団していますが、キエフ(キーウ)・クラシック・バレエの日本ツアーにも参加することが決まりました!




キエフ・クラシック・バレエ2022 【白鳥の湖】
 インプレサリオ東京

パリ、ロンドン、ローマを席巻したバレエ団がお届けする、最高のクラシック・バレエ!
若きダンサーが魅せる輝きと進化。ウクライナが誇る至宝が2年越しの来日!


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オリンピックイヤーの2020年には「白鳥の湖」の全幕作品をいよいよお届けする予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の世界的まん延に伴い、国境を超えて日本へやって来ることは叶いませんでした。翌2021年へ希望を繋いだものの、未曽有の災禍は想像以上に長期に渡り、国から国への行き来を妨げました。
そして、ようやく2年越しの希望に光が見え始めた2022年、ウクライナの友人たちはまたしても未だかつてない危機に直面しています。
(中略)
キエフ(キーウ)・クラシック・バレエは、皆さまに素晴らしい公演をお届けし、ここに在る証として、今秋の公演に向けて進んでまいります。どうか、この2年間分の愛をこめて、温かくお迎えいただけますようにお願いを申し上げます。



【関連記事】

【Kyiv Classic Ballet - 20220907】_福岡市民会館公演
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-6109.html
 観劇レビュー&旅行記 - 2022年4月28日(木)

こちらは、きのう紹介した光藍社が招聘する
【ウクライナ国立歌劇場のキエフ・バレエ】とは別の
若手を中心とした【キエフ・クラシック・バレエ団】の公演。

主催はCARAVAN。

コロナウイルス感染で公演の為の来日が叶わず延期となったので
当時の公用名称であった『キエフ』の表現を残しているとのこと。

現在は、同バレエ団も『キーウ・クラシック・バレエ団』と名乗っている
とのことです。




戦火のバレエ大国ウクライナからダンサーが日本へ!
http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-6093.html
 観劇レビュー&旅行記 - 2022年4月13日(水)

(引用)
 NBAバレエ団(埼玉県所沢市)は、ウクライナから戦火を逃れて来日しているバレエダンサー、エフゲニー・ペトレンコの採用を決めた。
 現地では芸術家も武器を取って続々と従軍していると伝えられており、事態を憂慮した久保綋一芸術監督が「支援の一環に」と、急きょ受け入れた。

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 ペトレンコは首都キーウの出身で、「キーウ(キエフ)・クラシック・バレエ」の一員。
妻は埼玉県出身のバレリーナ、長澤美絵。1歳になる長男を伴って来日した。
ペトレンコは「日本の皆さんには感謝でいっぱい。自由を求める祖国の魂を踊りで見せたい」と話している。






テーマ:バレエ - ジャンル:学問・文化・芸術

Dance Festival 2022 福岡大学附属若葉高等学校が最高賞受賞
2022年9月4日(日)

  昨夜のNHK―ETV

【ダンスフェスティバル2022 神戸】

コンテンポラリ創作ダンスで技術と芸術性を競う
【全日本高校・大学ダンスフェスティバル】
2022年・第34回 神戸大会で
九州代表・福岡大学附属若葉高等学校が
最高賞の『文部科学大臣賞』を受賞

演目は【モラトリアム】

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このダンス競技会が行われたのは8月10日~13日でしたが
NHKでの放送が、きのう9月3日だった訳です。

第34回全日本高校・大学ダンスフェスティバル
https://www.nhk.jp/p/ts/2WPZQ5YYJN/
 NHK-ETV_初回放送日: 2022年9月3日

DanceFestival2022_NHK-01.jpg
上の画像は、スクショ(画面切り取り)なので映像にリンクしていません。
NHK+からご覧いただけます。
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2022090306492

創作ダンスの全国大会、
全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)。
▽若き表現者たちによって、舞台上で繰り広げられる独創的なパフォーマンス。
受賞作品を届けます。



上の番組を録画したテレビ画面を手持ちのスマホで撮ったので
解像度悪く手振れもあり (-_-;)


  キャプテンの榊山優菜さんのコメント入り!


【第34回全日本高校・大学ダンスフェスティバル2022 神戸】公式サイト
 http://www.ajdf.jp/





テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

ウクライナ【キエフ・バレエ】選抜メンバーによる日本公演実現!
2022年8月29日(月)

 ウクライナ侵攻で散り散りになった「名門バレエ団」
数々の問題を乗り越え実現した日本公演

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 来日できた団員22人と日本からの応援メンバーを加えて
日本国内16都市での公演大成功。

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(2022年8月23日付け MBS WEB NEWS より)


ウクライナ侵攻で散り散りになった「名門バレエ団」
久々のダンサーら再会に"抱き合い"涙
...『準備期間10日あまり』『衣装足りない問題』
乗り越え実現した日本公演

MBS NEWS - 2022年8月23日
https://youtu.be/BCNPR062hl0


(引用)

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ウクライナ国立バレエ団「キエフ・バレエ」。旧ソ連時代には3大劇場の1つに数えられた「ウクライナ国立歌劇場」に所属していて、150年の歴史を持つ世界的なバレエ団です。しかしロシアのウクライナ侵攻を受けて団員たちはヨーロッパ各国に避難。実質活動停止になってしまい、恒例だった日本公演も開催が危ぶまれていましたが、なんとか開催できました。取材班は、開催実現のカギを握った人物を取材しました。一体どんな苦労があったのでしょうか。

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(2022年8月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)






テーマ:ダンス - ジャンル:学問・文化・芸術

MET LIVE OPERA アメリカ現役作曲家による古典【ハムレット】
2022年7月21日(木)

  きょう中洲大洋で MET LIVE OPERA アメリカ現役作曲家
ブレット・ディーン作曲【ハムレット】
 (原題:HAMLET)Brett Deanを見ました!

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 音楽はいわゆる現代音楽ですが、さまざまな打楽器(新作楽器も含む)
も活用したもので、演技とも絡まって比較的聴き易い楽曲でした。

 ストーリーは、シェイクスピアの原作に忠実でヒロイン・オフィーリアに
『尼寺に行け』と言う場面もありました。

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 オフィーリア(左):ブレンダ・レイとハムレット(右)アラン・クレイトン

 『To be or not to be』はオペラ冒頭のモノローグで『Not to be』を
強調して描いていました。
 ハムレットは、オペラ冒頭から『気が振れている』かのような演出。

 ハムレットを含む主役級の化粧は『白塗り』で、どうやら『狂気』を
示唆した MakeUp のようです。
 
 終幕は原作通りハムレットとオフィーリアの兄との決闘シーン

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その中で主要登場人物全員が殺害されてしまう結末。
 Haapy Ending とはなりません。

 カーテンコールも血まみれ状態のまま (-_-;) !

 第1幕後のインタビューでは主要キャストのほかに
指揮者・作曲家・脚本家・演出家にも興味深い話を引き出し・・・

 観客は(今日は最終日でもあり)大洋1の大スクリーンに十数人。


  MET LIVE 公式サイト

(引用)
 21世紀によみがえるシェイクスピアの不朽の名作!
 大胆な音楽と緻密な演出が、「生きる」意味を問いかける!

 父を殺され、母を奪われた王子の命を賭けた復讐!あまたの作曲家を虜にしてきたシェイクスピアの不朽の名作が、21世紀のオペラ界で衝撃の復活!B・ディーンの多彩でシャープな音楽と、N・アームフィールドの美しくもスピーディな演出は絶妙の組み合わせ。
 世界初演で絶賛された指揮者N・カーターとハムレット役A・クレイトンのコンビも注目だ。モダンでスリリングなシェイクスピア、ここにあり。

*********************
 指揮:ニコラス・カーター
 演出:ニール・アームフィールド
 出演:アラン・クレイトン、ブレンダ・レイ、
     サラ・コノリー、ジョン・レリエ
 上映時間:3時間25分(休憩1回)
 MET上演日:2022年6月4日
 言語:英語
*********************

《ハムレット》のあらすじ

 デンマークの王子ハムレットは、父の不審な急死と、その後すぐ叔父と母が再婚したことに悲しみ、憤っている。
 父の亡霊に遭遇したハムレットは、亡霊の口から父が叔父に暗殺されたことを知る。
 復讐に燃えるハムレットは狂気を装い、恋人のオフィーリアを突き放すので、オフィーリアは苦しむ。

 ハムレットは宮廷にやってきた旅回りの一座に父の暗殺を暗示する芝居を上演させ、叔父と母を追い詰める。
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   『旅回りの一座に父の暗殺を暗示する芝居を上演させ』
   
 ハムレットに恐れを抱いた叔父は…。
 text by 加藤浩子




映画予告編映像

  シェイクスピアの不朽の名作《ハムレット》予告映像



    『To be or not to be』の場面(約2分)



   『決闘の場面』 毒が仕込まれている。



   『父王の亡霊が現れるシーン』






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

MET OPERA LIVE Pucchini【Turandot】を中洲大洋で見る!
2022年6月13日(月)

 タイトル・ロールの Turandot 役を
プーチン大統領に近いと言われていたロシア人のアンナ・ネトレプコから
ウクライナ人ンのリュドミラ・モナスティルスカに変更して
公演されたイタリア人作曲家プッチーニの遺作オペラ
【トゥーランドット】
 中洲大洋で見ました。


    (画像は公式サイトよりコピペ:以下同様)
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    (トゥーランドット姫がカラフに謎を投げかけるシーン)

 このオペラの主役、我儘娘・トゥーランドット姫と彼女の3問の問いに
応えて姫を我が物にしようとする命知らずの若者・カラフではなく、
実は、カラフに一目惚れして慕っている奴隷女・リュウのようです。

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     (左から王子カラフ・父王ティムール・女奴隷リュウ)

 第1幕終盤のリュウのアリアは圧巻です!

 また、第3幕にカラフの名前を聞きだそうとするトゥーランドット姫の
「拷問せよ」と云う脅迫に抗って自害するシーン『リュウの死』に至る
アリアも最高です。
 この『リュウの死』まで作曲を進めた処でプッチーニの命も尽きるのです。

 なので、演出によっては『リュウの死』でオペラを完結しないまま
終演するものもあるのですが、今回のゼフィレッリ演出では後継者が
補作した完結部(クライマックス&フィナーレ)まで上演されました。


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  (カラフがトゥーランドット姫の謎を一つひとつ解いてゆくシーン)


 トゥーランドット姫の歌手としての出番は第2幕と第3幕で、中でも
情感を込めたアリアは第3幕で歌われます。

リハーサル映像〈この宮殿の中で〉
 トゥーランドット : リュドミラ・モナスティルスカ




 カラフを演じた韓国人テノール ヨンフン・リーも極めて張りのある
強い声で『誰も寝てはならぬ』を含むアリアを熱唱していました!

リハーサル映像〈誰も寝てはならぬ〉
 カラフ : ヨンフン・リー



 カーテンコールは本編以上に観客の拍手と声援も激しく、最初から
スタンディングする観客も多数!

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    (カーテンコール風景)


 トゥーランドット姫を演じたモナスティルスカさんが2度目の登場で
青と黄のウクライナ国旗を衣装の上に羽織って出て来ると、それまで
座っていた観客も総立ちで大歓声と拍手を送っていました。

OperaWire_20220503_MET_Monastyrska-Liudmyla.jpg
   (この写真は【OPERA WIRE】2022-05-03より引用)

 舞台装置の豪華さはメトロポリタン歌劇場の演目でも最大級の
ものだそうで、40フィート(約12m)・コンテナ27台分とか。

 第1幕の舞台装置
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 第1幕と第2幕での舞台転換に45分ほど掛かっているのですが
第2幕で前振りの3役人(ピン・ポン・パン)の対話風3重唱が終わると
僅かな暗転の後に舞台が魔法のように全く転換してしまいます。
この意外さに大きな拍手が沸いていました。

 第2幕の舞台装置
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 第3幕の舞台装置(第2幕から部分修正)
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 (姫の衣装が薄手の青いケープになり、改心したことを表現している)

 休憩時間中に出演者や総支配人などへのインタビューがあるのですが、
ピーター・ゲルブ総支配人へのインタビューではロシア排斥とウクライナの
人々やアーティスト支援の話しが中心でした。
 カムパニーの7割をウクライナ人で構成する『歌劇団』で海外ツアーを
行って支援を訴えるとのことでした。
 
   *********

プッチーニ《トゥーランドット》予告映像



  MET OPERA 【トゥーランドット】公式サイトから

(引用)
氷の姫君の心を溶かす流浪の王子の愛と情熱!驚異のドラマティック・ソプラノ、L・モナスティルスカがソプラノの究極の役に挑む!
求婚者に謎をかけ、解けないと殺してしまう「氷の姫君」の運命の人はどこに?〈誰も寝てはならぬ〉など名アリアに彩られた、プッチーニの遺作にして超人気オペラ!F・ゼフィレッリ演出の絢爛豪華な伝説の名舞台で、驚異のドラマティック・ソプラノ、L・モナスティルスカがソプラノの究極の役トゥーランドットに挑む!カラフ役Y・リーの情熱の歌唱、心に響く美声のF・フルラネット演じる父親役にも注目だ。

*****************************
 指揮 : マルコ・アルミリアート
 演出 : フランコ・ゼフィレッリ
 出演 :
  役  名 : 配  役
 トゥーランドット : リュドミラ・モナスティルスカ、
 カラフ : ヨンフン・リー、
 リュウ : エルモネラ・ヤホ、
 ティムール : フェルッチオ・フルラネット
 上映時間 : 3時間20分(休憩2回)
 言語 : イタリア語
 MET上演日 : 2022年5月7日
 上映期間 : 2022年6月10日(金)~6月16日(木)
*****************************

《トゥーランドット》のあらすじ

伝説の時代の古代中国、北京。
皇女トゥーランドット姫は絶世の美貌で世に聞こえているが、求婚者に謎をかけ、解けないと殺してしまう「氷の姫君」として恐れられていた。
国敗れて放浪していたダッタン国の王子カラフは、流れ着いた北京でトゥーランドットに一目惚れし、再会した父王ティムールや、彼を密かに愛する女奴隷リューらの反対を押し切って謎かけに挑む。
トゥーランドットの出した3つの謎を鮮やかに解いたカラフに、トゥーランドットは抵抗するが…。
 text by 加藤浩子

 

【関連記事】

MET OPERA 【Turandot】の主役が
 カーテンコールで青と黄の衣装で登場!

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テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

ウクライナ国立歌劇場(キーウ)3ヶ月ぶりに再開!
2022年5月25日(水)

 2月24日のロシアによるウクライナ侵略で最初に占領目標とされた
ウクライナの首都キーウ(Kyiv)ですが、文化の殿堂である
ウクライナ国立歌劇場が破壊されることなく健全であったとのこと。

 そしてロシアによる攻撃から3ヶ月を経ずして5月21日から
オペラ公演を再開させたとの嬉しいニュースです!

 最初に上演されたのはロッシーニ《セビリアの理髪師》で、終幕後の
カーテンコールでスタンディング・オベーションが10分間も続いたとのこと。
 

Reopened-Kyiv-Opera
 The Guardian.com - 21st May 2022 19:43 BST

Kyiv opera house stages Guardian-01

(一部引用:英文)
Bravo! Music at reopened Kyiv opera replaces noise of Russian artillery
Three months after the invasion, the capital’s grand old venue stages an emotional comeback.


The lights dimmed, a hush came over the auditorium and the orchestra struck up the first notes of the overture. This ritual has taken place thousands of times at Kyiv’s grand opera house over the past century, but the performance on Saturday afternoon was something out of the ordinary.

In a city that over the past three months became used to wailing air-raid sirens and the thuds of artillery from the suburbs, the audience was instead treated to the frothy melodies of Rossini’s The Barber of Seville.

It marked the first performance since the missiles and shells of Vladimir Putin’s invasion rudely interrupted the opera season – and everything else in Ukraine – in the early hours of 24 February.

Now, less than three months later and with fierce battles still raging in the eastern part of the country, the opera is back, although with some changes. Performances will only take place on weekend afternoons, a maximum of 300 tickets are sold, and the audience has to be ready to move quickly to the basement cloakrooms if air-raid sirens sound during a performance.
(以下略)



ウクライナ国立オペラがオペラ上演を再開
 月刊音楽祭- 2022年5月23日

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(引用)
ロシアによる侵略が始まってから3ヵ月、ウクライナの首都キーウの国立オペラ(Kyiv Opera)が21日からオペラ上演を再開させた。英国紙「ガーディアン」が報じたもの。最初に上演されたのはロッシーニ《セビリアの理髪師》で、幕が下りてからスタンディング・オベーションが10分間も続いたという。

報道によると、上演は人数を300人に制限して行われた。空襲警報が鳴った場合は、聴衆はすぐに地下のクロークに避難するようになっており、ロシアの攻撃に備えながらの上演。前線で戦っている者や領土防衛軍に所属している上演スタッフやオーケストラのメンバーは今回の公演には参加していないという。

トカチェンコ文化大臣は「ガーディアン」の取材に対し、国立オペラは今後、週末の午後に公演を行うことを明らかにしており、22日にはウクライナの作曲家ミコラ・リセンコの《ナタルカ・ポルタフカ》を上演。28日にヴェルディの《リゴレット》、29日にペルゴレージの《奥様女中》が予定されている。




ウクライナ国立歌劇場(キーウ)、3ヶ月ぶりに再開
 MCS Young Artists - 2022年5月24日

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(引用)
キーウのウクライナ国立歌劇場が再開しました。戦争開始から3ヶ月が経過し、終わりが見えぬ中、これまで何度も再開の話し合いが持たれているが空爆の危険があり実現出来ていない、と漏れ聞いていましが、ついに再開の報。ただただ、素晴らしい。

5月21日土曜日、ロッシーニの喜劇『セヴィリアの理髪師』が上演され、終演後には10分間のスタンディングオベーションが巻き起こりました。

チケットは完売。戦争が始まって以来、戸棚から出すことのなかったドレスやスーツを着た人たちもいたそうです。感無量だったことでしょう。また軍服姿の兵士などオペラを普段観ることのない人たちも劇場を訪れたとあります。

ある中尉の言葉「私たちは勝つ、その一種の約束である。命は続く、死ではなく。」

劇場に実際に行った人のツイート。「上演中に人々が声を立てて笑ったり微笑んだりしているのを見るのは素晴らしい」。

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いや本当にすばらしい。

主役を歌ったオルハ・フォミチョバはジャーナリストのインタビューで涙をこらえるのに必死だった、とあります。「何年も歌ってきた役ですが、今日は初演を歌いに来たような気分でした。カーテンコールでウクライナ国旗を持って舞台に上がると、10分間のスタンディングオベーション・・・。この気持を言い表す言葉はありません」

とはいえ、通常の上演とは異なり、販売されたのは一階のみ、わずかに300席だったそうです。これはミサイルなどが飛んできた場合や空襲警報が鳴った場合、大人数だと迅速に避難出来ないという意味があり、加えてクロークが防空壕になるらしいのですが、そこに300人しか収容できないから、という理由もあるそうです。実際にウクライナの別の劇場ではミサイル攻撃を受け多数の死者が出ていることから、慎重に計画されたことは間違いありません。

オペラというのは日常を忘れさせる空間です。しかしウクライナの現実、キーウにおける上演の現実はというと、空爆されるかもしれないという恐怖を払拭できるものではないでしょう。そのような状況の中、劇場を再開した方々の勇気、心意気に賛同し、大きな拍手を送りたい。

公演は引き続き行われるそうです(ロシア作品は少なくともしばらく上演されない)。関係者一同につきまとう一抹の恐怖が完全に払拭される日、それがいち早く来ることを、遠く東京から願っています。






テーマ:ロシア・ウクライナ・CIS関連情報 - ジャンル:政治・経済

ボリショイバレエ学校に留学中の18歳・日本女性の帰郷!
2022年5月23日(月)

 ロシアもウクライナも世界有数のバレエ大国です。

 日本人も数多く留学し、重要な役割を果たしているアーティストも
少なくありません。

 ロシアによるウクライナ侵略によって、ロシアで活動している人も
ウクライナで活動している人も厳しい状況になっています。

 どちらの国にも留学生が少なからず居て、以下のニュースは
ロシアに留学中の18歳バレリーナ・梶川陽菜さんの話しです。

「平和じゃないと踊れないんだ」

   **********


「危ないから帰ってきて。これは戦争なのよ」
 ロシア名門ボリショイバレエ学校に留学中の18歳に突きつけられた現実
 「すぐには理解できなかった」

 Number Web:イワモトアキト - 2022/05/20 11:00

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   名門ボリショイバレエ学校に留学していた梶川陽菜さん(18歳)
   刻々と変わる情勢を受けて、3月にロシアから帰国を決意した
(引用)
 愛知県大府市、静かなスタジオに古典バレエの名作『ライモンダ』の音色が流れる。鏡に映る自分の姿を見つめながら何度も振付を確認する。玉のような汗がほほを伝う、梶川陽菜18歳。踊りたい、もっと。いつかプロのバレリーナとしてボリショイに戻る日を信じて。

危ないから帰ってきて。これは戦争なのよ。

 2月24日、ロシアの名門ボリショイバレエ学校留学中にその一報は入った。スマートフォンの画面に映し出された『ロシア軍がウクライナ侵攻』の意味をすぐには理解できなかった。窓の外には昨日と変わらない日常の景色、もうすぐバレエのレッスンが始まる。講師のアントニチェバにウクライナ侵攻のことを聞いても「大した事ではないわ」の一言で片づけられた。

 本当は何が起きてるの。宿舎に置かれたテレビからは陽気な歌謡曲しか流れてこない。ロシア国内のニュース番組から真実を得ることはできなかった。スマートフォンに流れてくるニュースから伝わるウクライナの戦禍、日に日にその色は濃くなっていく。実家のある愛知で母・久実子さんは眠れない日々を過ごしていた。

「危ないから帰ってきて、お願い、陽菜」
「えっ、お母さん。こっちは何ともないよ。帰らなきゃダメなのかな」
「あなたの気持ちもわかる。でもね、これは戦争なのよ」
「うん、でも……」

5歳で始めたバレエ「本場で踊れる」

 5歳から始めたバレエが陽菜の全てだった。小学校が終わればいつもスタジオへ走って向かった。家でテレビを見るときも常にストレッチをしながら。最近ハマっている韓国のアイドルも注目するのはその表情や指先の使い方。「表現が上手だなって」と目を輝かせる。

 やがてバレエで全国大会1位に。2年前、しなやかな演技がボリショイバレエ学校の目にとまり留学の誘いを受けた。

 バレエの本場で踊れる——そう思うと心が躍った。高校2年の夏、友達に別れを告げると「陽菜なら絶対大丈夫だよ」と背中を押してくれた。ロシア語を猛特訓、もちろん踊りにも全力を注いだ。

 2020年冬にモスクワへ。幼いころから憧れたボリショイ劇場で観た『ライモンダ』が今も目に焼き付いている。1年目は研修生としてバレエの基礎を叩き込まれた。研修生を経て留学生へ、夢への扉は開いた。

 昨年12月、留学1年生としてボリショイへ。毎日10時間のレッスンは研修生の比じゃなかった。

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 鬼コーチのアントニチェバに「それじゃ全然ダメ! もっと足を開いて! こうよ!」と手取り足取り何度も怒られた。

 それでも、毎日が楽しかった。世界中から集まったハイレベルなバレリーナたちとの暮らしは刺激的だった。寮のおじさんがつくる真っ赤なボルシチが大好きだった。週に一度の休みには友達と市場へ行き、見たことのないような食材や景色を見るのが楽しかった。

 コロナ禍により帰国できず、年末はロシアで年越し、街を彩るクリスマスのイルミネーションは見たことがない美しさだった。大みそかは寮母さんや友達とともにカウントダウン、ともに夢を追いかける仲間と温かいロシアの人々に囲まれて過ごす幸せな時間だった。しかし……。

 本当は今もロシアで踊っているはずだった——思い出すと胸が痛い。

「花火の音」が急に怖くなった

 レッスンを終えて一息つく娘への電話は、モスクワとの6時間の時差からいつも深夜3時頃。全日空、日本航空がロシア便の運航を取りやめた。このままでは帰国できなくなる。在ロシア大使館からも"帰国の是非を検討"とメールが届いた。久実子さんはロシアとの就航便を残していた大韓航空に望みをかけ、キャンセル待ちに期待を込めて画面を更新し続けた。

「あった! この飛行機で明日帰ってきなさい」

 帰国を約束し、電話を切った。状況は刻一刻と変わっていく。ただ窓の外の景色は何も変わってはいなかった。

 バンッ、バーンッ。帰国前夜、街中に打ち上げられた花火の音にこれまで感じなかった恐怖を憶えた。

「えっ、爆弾かな、ミサイルかなって。ロシアでは週末とかに花火が上がることはそんなに珍しいことじゃなかったけど、戦争のことを考えると急にその音がこわくなった」

 3月4日、スーツケースに入れられるだけの荷物をまとめて宿舎を出た。寮母のニコラエフナにお別れを告げると「これは戦争じゃないわ。帰らなくていいじゃない。何でそうなっちゃうのかしら」と言い、どこかへ消えてしまった。アントニチェバは「すぐに戻ってくるのよ。それまでレッスンをさぼっちゃだめよ」と笑った。「はい、落ち着いたら戻ります」と元気に答えた。

 そのつもりだった。持って帰れない荷物は寮の一室にまとめた。段ボールの中にはお気に入りのワンピースが今も入っている。

「きっとすぐにボリショイに帰れると思って……。でも、こんなことになるなんて。もう取りに戻れないのかな」

 空港に着くと、大韓航空のカウンター前には長い列、並ぶ人々からは不安と焦りを伝わってくる。無事に離陸した機内でようやく安堵感に包まれた。

 ソウル経由で帰国。日本のテレビで映し出されたウクライナの姿に目を疑った。優しかったロシアの人々が銃を持って戦っている。信じられなかった。それでもロシアのバレエを学びたいと、今はともに帰国した仲間たちとオンラインレッスンを続けている。相変わらずアントニチェバはよく怒る。でもその声は画面越しだと伝わらない。

「もっと腕を上げてと言われても、そのニュアンスがわからない」

 限界を感じている。

「平和じゃないと踊れないんだ」

 帰国後は大府市内のバレエスタジオ コンチェルトでレッスンを続ける日々。練習生の少ない午前中にスタジオを開けてもらい、じっくりと動きを確かめる。7月末に国内で開かれるコンクールに向けて選んだ演目は大好きな『ライモンダ』。映像を海外のバレエアカデミーに送り、留学の誘いを待つ。

 ロシアからの帰国後、思うようになったことがある。

「平和じゃないと踊れないんだ。これまで楽しくバレエを続けてきたけど、楽しいと思えたのは当たり前のように平和があったからなんだって」

 戦争が終わり、いつか平和が訪れたらロシアへ向かいたい。その時は留学生ではなく、プロのバレリーナとしてボリショイのステージで踊りたい。





テーマ:バレエ - ジャンル:学問・文化・芸術

ヴェルディの『ドン・カルロス』フランス語版を見る!
2022年5月15日(日)

中洲大洋で、MET OPERA
ヴェルディの『ドン・カルロス』フランス語版を見ました。

映像配信をスクリーンで観る所謂『Live Viewing』

字幕付きで解り易い。(字幕などを付ける為現地より2カ月ほど遅れ)

ヴェルディ作曲の【ドン・カルロス】(Don Garlos)
フランス語版・5幕ものがVerdiのオリジナルだそうで
イタリア語版・4幕ものはVerdi自身がイタリア上演向けに改作した。

メトロポリタン歌劇場でのフランス語版・5幕もの上演は初めて。

フランス語なので「Don Garlos」の最後の「s」は発音しないのですが
オペラ歌唱でも「s」が発音され「カルロス」と歌っていました。
個人名だからでしょうか?

オペラは全体で4時間53分の長丁場。
休憩2回あり(実質3時間30分ほど)

主役級ではないのですが、小姓役の東洋系のソプラノが上手かった!
役柄からか出番も多く主役のエリザベートとデュエットする場面も多かった。

第4幕での父王の苦悩を歌うシーンではVerdiのレクイエムから
ラクリモサ(涙の日)のメロディがほぼそのまま使われていました。

16世紀に会った実話をベースにしているらしく、
史実では当時ドン・カルロスは17歳、エリザベートは14歳
父王フィリップ2世は38歳だったとか(インタビューで解説)

スペインが侵略戦争を仕掛けているフランドル地方の悲惨な状況を
ドン・カルロスが父王フィリップ2世に説明する場面は、
ロシアによるウクライナ侵略を彷彿させる演出で、演出家の
インタビューでも現代の世界情勢を反映させていると語りました。

2回目の休憩時間帯には、先日MET主催で行われた
ウクライナの人々を支援するコンサートのハイライトが
紹介されていました。 
ウクライナ国歌とベートーヴェンの第9交響曲の合唱部分。

ストーリーは複雑ですので省略し、公式サイトの解説を引用します。

【ドン・カルロス】公式サイト
 MET LIVE VIEWING - 2022年5月

(引用)
スペイン宮廷に渦巻く愛と葛藤!壮麗な歴史絵巻に21世紀のスター歌手が集結!

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   舞台セットは大掛かりでした

愛する人を奪ったのは実の父だった!義母と息子の許されざる恋の行方は?大航海時代のスペイン宮廷を舞台に、かなわぬ恋、権力者の孤独、政治と宗教、友情などさまざまなテーマを劇的華麗な音楽で描いたヴェルディの歴史絵巻が、初演と同じフランス語5幕版で登場!D・マクヴィカーの壮大な演出と、スイスの俊英P・フラーの美しい瞬間に満ちた流麗な指揮がドラマの大伽藍を築く!M・ポレンザーニ、S・ヨンチェヴァらトップスターの集結も壮観だ。

《ドン・カルロス》のあらすじ text by 加藤浩子
16世紀のスペイン。王子のドン・カルロスは、フランスの王女エリザベートと婚約していた。フォンテンブローの森で遭遇した2人は一目で恋に落ちるが、エリザベートは新たな講和条約に従って父王フィリップ2世に嫁ぐ。

MET_DonCarlos_20220515-02.jpg
  左から エリザベート、父王フィリップ2世、ドン・カルロス

絶望したカルロスは、親友ロドリーグの勧めで新教徒が迫害されているフランドルの統治を望むが、それは父に対する反乱だった。カルロスと妻の仲を疑うフィリップ2世は反逆者カルロスの処分を大審問官に相談し、死罪を言い渡される。さらに大審問官はロドリーグの命を要求し…。

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《ドン・カルロス》フランス語版・新演出:MET初演
指揮:パトリック・フラー
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:
 マシュー・ポレンザーニ、ソニア・ヨンチェヴァ、ジェイミー・バートン、
 エリック・オーウェンズ、エティエンヌ・デュピュイ、ジョン・レリエ
上映時間:4時間53分(休憩2回)
MET上演日:2022年3月26日
言語:フランス語
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《ドン・カルロス》予告映像


リハーサル映像〈カルロスとエリザベートの二重唱〉





テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

上田久美子さん宝塚歌劇演出家から本格オペラ界に進出!
2022年5月8日(日)

 上田久美子さんが、2021年度末に宝塚歌劇団を退団した
ニュースは知っていましたが、きのうのNHKニュースWEB版でも
取り上げられていたので、引用して御紹介します。

 私は、上田久美子さんが演出した宝塚作品は見ていないと思います。

 宝塚歌劇で斬新な演出で人気を博した上田久美子さんが
来年3月に愛知芸術劇場で公演されるオペラの演出をすることに
なったと云うニュースです。

 その演目は、イタリアオペラの名作『道化師』と
『カヴァレリア・ルスティカーナ』の2作品。


元“宝塚演出家” 上田久美子さん初演出オペラ 愛知で上演へ
 NHK 東海 NEW WEB2022年5月7日 10時30分

NHK_20220507_UedaKumiko-01.jpg
(引用)
宝塚歌劇団で数多くの話題作を手がけ、ことし3月に退団した演出家の上田久美子さんが自身初となるオペラ作品の演出を手がけることになり、来年、愛知県で上演されることが決まりました。

来年3月に愛知県芸術劇場で上演されるのはイタリアオペラの名作『道化師』と『カヴァレリア・ルスティカーナ』の2作品で、演出をことし3月まで宝塚歌劇団の座付きの演出家として活躍した上田久美子さんが手がけます。上田さんは宝塚歌劇に新風を吹き込む話題作を数多く生んだ人気演出家で、今回は宝塚を退団してから初めて演出する舞台となるほか、自身にとって初めてのオペラ作品となります。

今回の公演は全国の劇場などが文化庁の助成を受けて新たな演出のオペラを制作するプロジェクトの1つで、これまでにも演劇界を代表する演出家の野田秀樹さんなどによるジャンルを超えた話題作が生まれています。

上田さんは「こんな時代こそ人々のエネルギーが混ざり合い、イタリアと日本が混ざり合い、脳みそフル稼働で見ていただけるオペラができたらと思います」とコメントしています。

愛知県芸術劇場の水野学プロデューサーは「宝塚で活躍してきた上田さんがオペラにどのような風を吹き込むのか、楽しみにしてほしい」と話しています。






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

MET OPERA 【Turandot】の主役がカーテンコールで青と黄の衣装で登場!
2022年5月4日(水)

Ukrainian soprano drapes herself in flag
 during powerful ‘Turandot’ curtain call at Met Opera

 メトロポリタン歌劇場で初日が開幕したプッチーニ(注:プーチンではない
イタリアの作曲家のジャコモ・プッチーニ)のオペラ『Turandot』 で
聴衆からの力強いカーテンコールの声に応えて主役のウクライナ出身の
ソプラノがウクライナ国旗のような青と黄の衣装を着けて登場した!
(和訳は私:榊山惇)

OperaWire_20220503_MET_Monastyrska-Liudmyla.jpg
@classicfm

福岡では【MET LIVE VIEWING 】中洲大洋劇場で
2022年6月10日(金)~6月16日(木)上映予定。

Ukrainian soprano drapes herself in flag
 during powerful ‘Turandot’ curtain call at Met Opera

http://www.classicfm.com/.../ukrainian-soprano-wears.../
 Classic FM - 3 May 2022, 20:19

The opera star replaced Russian soprano, Anna Netrebko, in the lead role of ‘Turandot’ which opened at the Met last Saturday night.
タイトルロール(主役)を歌うはずだったロシア人のアンナ・ネトレプコを降板させたオペラ『トゥーランドット:Turandot』が先週の土曜日の夜にメトロポリタン歌劇場で開幕した。

The Metropolitan Opera in New York opened its latest production run of Puccini’s Turandot on 30 April 2022 with Ukrainian soprano, Liudmyla Monastyrska, taking over the title role.
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(以下;MET)の新演出のジャコモ・プッチーニのオペラ『トゥーランドット:Turandot』 が2022年4月30日に、ウクライナ人のソプラノ歌手;Liudmyla Monastyrska をタイトルロール(主役)にして開幕した。

Monastyrska, 46, has appeared at the Met a handful of times since her debut in 2012, and has become a mainstay in opera houses across Europe, gracing the stages of London’s Royal Opera House, La Scala in Milan, and the Vienna, Bavarian, and Berlin State Operas, among others.
46歳の Monastyrska は、2012年にMETデビューし、両手にあふれる(10を超える)公演に顔を出している。その後は欧州のオペラハウス(英国ロンドンのロイヤルオペラハウス,イタリアのミラノスカラ座,ウィーン国立歌劇場,ミュンヘンのバイエルン歌劇場,ベルリン州立歌劇場 その他)を主な活動場所にしていた。

However, the spinto soprano wasn’t originally meant to be covering the titular role for the 2022 production. Russian soprano, Anna Netrebko was booked to sing Puccini’s iconic Princess, but was dropped by the New York opera house over her past ties to Russian President, Vladimir Putin.
しかしながら、2022年制作の元のタイトルロールは(Monastyrskaとは)違っていて、このプッチーニの象徴的な王女(Turandot 姫)は、ロシアのソプラノ歌手アンナ・ネトレプコが配役されていた。しかし、ニューヨークのオペラハウス(METのこと)は、ロシア大統領・プーチンとの過去の深い関わりを理由に降板させた。

During the curtain call of Saturday’s opening night, Monastyrska returned to stage with a Ukrainian flag draped over her costume. The emotional act was met with cheers and applause from the audience.
土曜日の開幕初日のカーテンコールの間、 Monastyrska は、ウクライナ国旗のような青と黄の衣装をTurandot 姫の衣装の上に羽織って舞台に再登場した!この感動的な行動に対してMETの聴衆は力強い拍手と歓声で迎えた!
(以下略)
付記:この公演は MET LIVE VIEWING で
5月7日(土)に全世界に放映される。
on Saturday, May 7, at 5:55pm BST



【関連記事】

METライブビューイング:オペラ | 松竹 新着情報 |
 《トゥーランドット》キャスト変更のお知らせ

 https://www.shochiku.co.jp/met/news/4333/
 2022年3月7日 月曜日


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  ウクライナ出身のソプラノ:リュドミラ・モナスティルスカ

《トゥーランドット》キャスト変更のお知らせ

◎トゥーランドット役で出演予定でしたアンナ・ネトレプコが降板となり、リュドミラ・モナスティルスカ (Liudmyla Monastyrska)が代役を務めます。ご了承ください。

リュドミラ・モナスティルスカ (Liudmyla Monastyrska)
世界の主要な歌劇場に出演する、現代を代表するドラマティック・ソプラノ。ウクライナ出身。METには、LVにもなった2012-13《アイーダ》のタイトルロールでデビュー。16-17《ナブッコ》アビガイッレ役ではP・ドミンゴと共演し、LVでも上映され好評を博した。トゥーランドット役はウクライナ国立歌劇場やボリショイ劇場のほか、2010年来日公演でも歌っている。

なお、日本では松竹系映画館(福岡では中洲大洋劇場)で
2022年6月10日(金)~6月16日(木)上映予定。

3700円均一(リピーターおよび学生割引あり)






テーマ:オペラ - ジャンル:音楽

【Kyiv Classic Ballet - 20220907】_福岡市民会館公演
2022年4月28日(木)

こちらは、きのう紹介した光藍社が招聘する
【ウクライナ国立歌劇場のキエフ・バレエ】とは別の
若手を中心とした【キエフ・クラシック・バレエ団】の公演。

主催はCARAVAN。

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コロナウイルス感染で公演の為の来日が叶わず延期となったので
当時の公用名称であった『キエフ』の表現を残しているとのこと。

現在は、同バレエ団も『キーウ・クラシック・バレエ団』と名乗っている
とのことです。

光藍社主催の公演が有名なバレエ演目の名場面を取りそろえた
バレエ・ハイライトであるのと比べて、こちらはチャイコフスキーの
【白鳥の湖】全曲通し公演。
休憩も含み約2時間の公演で子ども達にも飽きない演出とか。

振り付けの基本はチャイコフスキーの頃のプティパのものをを踏襲。

福岡市民会館・大ホールにて。
2022年9月7日(水)18時30分開演。
全席指定・5000円

2022年5月20日発売開始とのこと。

以上、本日届いたダイレクトメールより。

#StandWithUkraine!
#NoWarOnUkraine!

*******


20220907_KyivClassicBallet-02.jpg

この公演に出演予定の長澤美絵さん(上のプログラム裏面の左端)
とエフゲニー・ペトレンコさん(同右端)は、ご夫婦で
現在日本のNBAバレエ団に所属されています。

【関連記事】


戦火のバレエ大国ウクライナからダンサーが日本へ!
 観劇レビュー&旅行記-2022年4月13日(水)

 以下の毎日新聞で紹介されているのは、日本人妻を持つ
ウクライナのバレエダンサーのお話し。
 ウクライナは実は『バレエ大国』なんです。

 日本のバレエスタジオから留学する人も多いのです。

ウクライナのバレエダンサー、戦火逃れ日本へ
 「祖国の魂を踊りに込め」

 毎日新聞 - 2022年4月4日 東京夕刊


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 NBAバレエ団(埼玉県所沢市)は、ウクライナから戦火を逃れて来日しているバレエダンサー、エフゲニー・ペトレンコの採用を決めた。
 現地では芸術家も武器を取って続々と従軍していると伝えられており、事態を憂慮した久保綋一芸術監督が「支援の一環に」と、急きょ受け入れた。
 ペトレンコは首都キーウの出身で、「キーウ(キエフ)・クラシック・バレエ」の一員。
妻は埼玉県出身のバレリーナ、長澤美絵。1歳になる長男を伴って来日した。
ペトレンコは「日本の皆さんには感謝でいっぱい。自由を求める祖国の魂を踊りで見せたい」と話している。



NBAバレエ団 - NBA Ballet Company -
4月12日 21:57

芸術監督久保綋一とNBAバレエ団に入団したウクライナ人のエフゲニー・ペトレンコ、奥様の長澤美絵が所沢の藤本正人市長の元へご挨拶に伺いました。
藤本市長もウクライナ情勢をとても憂慮されており、日本入国に至るまでの経緯、ウクライナ現地の状況を聞いて、困ったことがあれば何でも言ってくださいねと仰ってくださり、とても心強かったです。
.
1日でも早くこの悲しい戦争が終結し、平和が訪れますように


.




テーマ:バレエ - ジャンル:学問・文化・芸術

キーウ(Kyiv:キエフ)・バレエが2022年7-8月の日本公演を実施の予定!
2022年4月27日(水)

 プーチンのロシアによるウクライナ侵略の当初の戦場であった
キーウ(Kyiv:キエフ)の文化施設や団体・アーティストが健在なのか?

世界中のクラシック音楽ファンやオペラ・バレエファンが心配している。

 そのような中で、キーウ・バレエ団が2022年7-8月の日本公演を
実施の予定! と云う (KORANSHA の情報)。

 KORANSHA は可能であれば、定期的に来日公演していた
『キエフバレエ公演』を今年も実施したい意向も持っているとのこと。

 男性バレエダンサーは、徴兵猶予を受けているそうです。

 まさにバレエはウクライナの国民芸術だと言うことでしょう!

   *******


キエフ・バレエ・ガラ 2022
 KORANSHA -2022年4月20日


KyivBallet_2022-01.jpg

(引用)

<本公演の開催について>

 光藍社は、2006年以来ウクライナ国立歌劇場(キエフ・バレエ、キエフ・オペラ、ウクライナ国立歌劇場管弦楽団)を定期的に招聘し、本劇場のアーティストによる公演は、多くの日本の観客から愛され続けてきました。
今年の夏に予定していた「キエフ・バレエ・ガラ2022」公演ですが、2月からのウクライナ情勢により開催は難しいと考えておりました。
しかし、出演予定のダンサーらと現在連絡がとれる状態にあり、一人ひとりのダンサーから、“このような状況下でも何とかして日本に行き、一人でも多くの観客の皆様に素晴らしいパフォーマンスを届けたい”という強い思いを聞きました。

そこで、彼らの意思を尊重し、パフォーマンスを披露する場を提供することが、ダンサーたちへの最大の支援になるとの想いから、当初予定していた通りに本公演を開催することにいたしました。
また、芸術を通して平和を願うこの公演を未来を担う子どもたちに観ていただきたく、若干数ではございますが、「子供無料チケット」をご用意いたしました。

 しかしながら、今後やむを得ない事情が発生した際には、出演者や演目など、大きく公演内容を変更する可能性がございます。
 今回の公演は、このような情勢下での催行となるため、チケットご購入の際には、この点にご留意いただきますようお願いいたします。

 尚、安全上の観点から、出演ダンサー個人の安否情報などについては回答を控えさせていただきます。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

【ウクライナの名門劇場、キエフ・バレエのダンサーたちが平和を願い
  あなたに届ける豪華バレエ名場面集!!】


 数多くのスター・ダンサーを生み出してきたウクライナ・キエフの名門劇場のソリストたちが、名作バレエのハイライトを披露します!クラシック・バレエの代名詞といわれる『白鳥の湖』からは、オデットと王子のロマンティックなアダージョを。『眠りの森の美女』からは、誕生日を迎えたオーロラ姫が、求婚者である4人の王子と踊るローズ・アダージョ。その他にも、劇的な感動を呼び起こす『瀕死の白鳥』や、異国情緒あふれる『バヤデルカ』からは、ガムザッティの結婚式の場面をお贈りします。
 世界的ダンサーであり、キエフ・バレエの芸術監督でもあるフィリピエワ、バレエ団の中心的ダンサーとして活躍しているムロムツェワ、モスカレンコ、アリシャンスキー、チュチュニクなど注目のダンサーが来日予定。全幕公演ではそれぞれ主役を務めるダンサーたちが一堂に会し繰り広げる夢の舞台。バレエの楽しみが凝縮した、見応えのあるステージにどうぞご期待下さい!

【上演スケジュール】

7月15日~8月9日まで 全国20公演
関東・関西・中部ほか東北や北海道を含む全国で公演

詳細は 公式サイトのスケジュール表 参照

【上演演目】

「眠りの森の美女」第1幕よりローズ・アダージョ

「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ

「ディアナとアクティオンのグラン・パ・ド・ドゥ」

「サタネラのグラン・パ・ド・ドゥ」

「白鳥の湖」第1幕2場より

「ゴパック」

「瀕死の白鳥」

「バヤデルカ」第2幕より抜粋

予定公演時間:約2時間(休憩含む)

▼公演の詳細はコチラ






テーマ:ロシア・ウクライナ・CIS関連情報 - ジャンル:政治・経済

中洲大洋で MET OPERA【ナクソス島のアリアドネ】を見る!
2022年4月25日(月)

今朝、中洲大洋でメトロポリタン・オペラ
リヒャルト・シュトラウス作曲【ナクソス島のアリアドネ】を見ました!

どうやら初めて見たオペラのようでした。

Metropolitan-Opera_2022Apr-01.jpg


本編上映前にメトロポリタン歌劇場(MET)総支配人のピーター・ゲルブさんが
長い挨拶。 ロシアによるウクライナ侵略により人道危機に瀕している
ウクライナの人々への激励と殺された人々への哀悼の言葉。

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そして、侵略開始直後にMETで行われた支援プログラムでの
ウクライナ国歌の合唱と演奏を全編上映されました。

Met Ukrine-01
Met Ukrine-20220228-01
  2月28日のコンサートでウクライナ国歌を歌うブヤルスキー氏(中央)ら
  =米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場
   (JONATHAN・TICHLER氏撮影、同歌劇場提供、共同)

ウクライナ国歌の合唱と演奏へのリンク

こちらは、3月14日に同様の趣旨で開催されたチャリティ・コンサートから


この映像は、当ブログでも当時取り上げました。

中洲大洋の観客は、平日の朝でもあり10人ほどの少なさ。

本編の概要は『MET OPERA』公式サイトより御紹介。


R・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》
 Ariadne auf Naxos - Richard Strauss

  MET OPERA - 2022年4月22日(金)~4月28日(木)


4/22(金)より公開!《ナクソス島のアリアドネ》予告映像

(引用)
オペラの「表」と「裏」が一度にわかる洒脱な名作!
笑えて泣ける極上の人間模様!

オペラ上演の準備に追われる作曲家たちに降りかかるパトロンの無理難題!シリアスなオペラとコメディを一つにする離れ技はどこに?オペラ史上屈指のゴールデンコンビ、R・シュトラウス&劇作家ホーフマンスタールの一作で二度美味しい名作が、ライブビューイングに初登場!貴族の館と神話世界を行き来するE・モシンスキーの演出、ベテランM・ヤノフスキの流麗な指揮、L・ダーヴィドセン、B・レイら第一線のシュトラウス歌いたちが魅せる18世紀ウィーンに、ようこそ。

ドラマチック・ソプラノの『アリアドネのアリア』


****************
 指揮:マレク・ヤノフスキ
 演出:エライジャ・モシンスキー

 上映時間:2時間55分(休憩 1回)
 MET上演日:2022年3月12日
 言語:ドイツ語
****************

 出演:リーゼ・ダーヴィドセン、ブレンダ・レイ、イザベル・レナード、
 ブランドン・ジョヴァノヴィッチ、ヨハネス・マルティン・クレンツレ、
 ヴォルフガング・ブレンデル
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コロラトゥーラ・ソプラノの『ツェルビネッタのアリア』


《ナクソス島のアリアドネ》のあらすじ

18世紀前半のウィーン。ある貴族の館。これから上演されるオペラ《ナクソス島のアリアドネ》を監督している音楽教師は、パトロンである当主から真面目すぎるオペラに息抜きを入れるよう命じられる。プリマドンナやツェルビネッタら出演者は不満を漏らし、作曲家は絶望するが、パトロンには逆らえない。 オペラが始まる。恋人に棄てられ、ナクソス島に置き去りにされたアリアドネを喜劇役者たちが慰めるが、美しい若者バッカスが現れ…。
 text by 加藤浩子

劇中劇(オペラ)の作曲家(宝塚みたいな女性が男性を演じる)のアリア






テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

メトロポリタンオーケストラがウクライナ国立オーケストラに最大の寄付
2022年4月23日(土)

 メトロポリタン歌劇場オーケストラが
ウクライナ国立歌劇場オーケストラに最大の寄付をする
と言うニュースが配信されていました!

 クラシック音楽界でも各地でウクライナ市民を支援する
チャリティーコンサートや募金活動が行われていますが
これは団体としてのオーケストラが募金したと云う話し。

 その金額は、このニュースが配信された時点で『 $17,000』
にのぼるようです。 日本円で、ざっと200万円。

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#StandWithUkraine!
#NoWarOnUkraine!

Met Orchestra Makes Major Donation
  to National Opera of Ukraine Orchestra

 OPERA WIRE By David Salazar - APR 19, 2022

(引用)
The Met Orchestra will be making a $17,000 donation to the National Opera of Ukraine Orchestra.
(以下、概要意訳)
メトロポリタン歌劇場オーケストラがウクライナ国立歌劇場オーケストラに
$17,000のの基金を募る。

The funds were raised as part of a fundraiser aimed at supporting musicians suffering during the Russian invasion of Ukraine.
Per a press statement, the idea for the fundraiser emerged during rehearsals for the Met Opera’s “Concert for Ukraine” on March 14, 2022.
この募金の目的はロシアによるウクライナ侵略で苦闘する音楽家を支援するものである。
プレスリリースによると、2022年3月14日の『ウクライナ支援コンサート』のリハーサル中に呼び掛けられた。

“The artists of the National Opera of Ukraine are deeply touched by the sense of fraternal solidarity exhibited by the musicians of the Metropolitan Opera Orchestra,” said a representative of the National Opera regarding the support. “Your sincere moral and financial support in the face of Russian aggression in Ukraine is eloquent confirmation that you, just like us, condemn the barbaric actions against Ukraine. We are equally confident that the unity of the masters of art will be an important component of our victory!”
ウクライナ国立歌劇場のアーティストたちは、メトロポリタン歌劇場オーケストラの音楽家たちが表明した連帯の意志に深い感銘をうけている。
ウクライナ国立歌劇場の代表者は、この支援について「あなた方の心からの道義的・財政的援助はロシアによるウクライナ侵略(ウクライナに対するウ野蛮な行動)に直面している私たちにとって勝利を導く重要な貢献になります。」

The funds were wire-transferred directly from the Met Musicians to their Ukrainian counterparts.
募金は電子送金により直接METの音楽家からウクライナの同胞に送られました。






テーマ:ロシア・ウクライナ・CIS関連情報 - ジャンル:政治・経済

キーウ・バレエがチャイコフスキーのバレエ映像(全曲)を公開!
2022年4月22日(金)

 プーチンのロシアによるウクライナ侵略の当初の戦場であった
キーウ(キエフ)の文化施設がどのような状況か?
世界中のクラシック音楽ファンやバレエファンが心配している。

 ロシア軍はキーウ攻略に失敗し、ひとまず首都圏から撤退したが
キーウ周辺での残虐行為が明らかになるにつけて心配は深まる。
 またミサイルなどによる首都爆撃も計画しているようだ!

 そのような中で、キーウ・バレエ団がロシアによるウクライナ侵略前に
撮影されていたチャイコフスキーのバレエ映像(全曲)を無料で公開して
バレエ文化を護る意志表示をしています。

 可能であれば、定期的に来日公演していた『キエフバレエ公演』を
今年も実施したい意向も持っているとのこと。

 男性バレエダンサーは、徴兵猶予を受けているそうです。

 まさにバレエはウクライナの国民芸術だと言うことでしょう!

   *******


ウクライナ国立歌劇場
キエフ・バレエ「白鳥の湖」全編
(約1時間40分)
 KYIV BALLET/SWAN LAKE  2022/02/28 公開


【字幕説明入り】キエフ・バレエ「くるみ割り人形」全幕
   2020/12/21 公開(約1時間40分)

2022年7-8月に「キエフ・バレエ・ガラ2022」公演開催決定!

この動画で主演しているモスカレンコ&アリシャンスキーも来日予定!!

2月からのウクライナの状況を鑑み、本公演を断念せざるを得ないと考えていましたが、ダンサーたちの想いを聞き、今こそ開催すべきとの結論に至りました。
開催を決めた理由については下の「公演の詳細はコチラ」のリンクページにある「本公演の開催について」をご覧ください。
日本公演でもお馴染みのフィリピエワ、ムロムツェワに加え、モスカレンコ、アリシャンスキー、チュチュニクなどキエフ・バレエの中心ダンサーたちが来日し、クラシック・バレエの名場面を披露する大好評のガラ・コンサートです。
キエフ・バレエのダンサーをはじめ、ウクライナ出身ダンサーたちが平和を願い日本の観客へ届ける本公演をお見逃しなく!

▼公演の詳細はコチラ
KyivBallet_2022-01.jpg






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戦火のバレエ大国ウクライナからダンサーが日本へ!
2022年4月13日(水)

 ウクライナから戦火を逃れて日本に来た人々は400人以上と
言われていますが、殆どが自力で来た人々。
 多くが、日本に親戚や友人が居る人のようです。

 政府が派遣した政府専用機に搭乗で来た人々は20人程とか。

 『やってます!』アピール程度の消極的対応です。

 以下の毎日新聞で紹介されているのは、日本人妻を持つ
ウクライナのバレエダンサーのお話し。

 ウクライナは実は『バレエ大国』なんです。

 日本のバレエスタジオから留学する人も多いのです。

#StandWithUkraine!
#NoWarOnUkraine!

ウクライナのバレエダンサー、戦火逃れ日本へ
 「祖国の魂を踊りに込め」

 毎日新聞 - 2022年4月4日 東京夕刊

(引用)
 NBAバレエ団(埼玉県所沢市)は、ウクライナから戦火を逃れて来日しているバレエダンサー、エフゲニー・ペトレンコの採用を決めた。
 現地では芸術家も武器を取って続々と従軍していると伝えられており、事態を憂慮した久保綋一芸術監督が「支援の一環に」と、急きょ受け入れた。

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 ペトレンコは首都キーウの出身で、「キーウ(キエフ)・クラシック・バレエ」の一員。
妻は埼玉県出身のバレリーナ、長澤美絵。1歳になる長男を伴って来日した。
ペトレンコは「日本の皆さんには感謝でいっぱい。自由を求める祖国の魂を踊りで見せたい」と話している。






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ピーター・ゲルブ メトロポリタン歌劇場総裁が方針を是正?!
2022年4月9日(土)

 アメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン歌劇場のピーター・ゲルブ総裁は
ロシアによるウクライナ侵略が明らかになった直後に、プーチンを非難しない
アーティストをメトロポリタン歌劇場から排除した。いわば『出入り禁止』措置。

一般的に「平和を望む」「戦争に反対」と表明するだけではダメで、
明確にプーチンを非難し断絶することを求め、公開した意思表示を求めた。
やり過ぎだとの声もあったようだが、「無実の人々を惨殺するプーチンと
交流を持っているような人とは一緒に芸術を創造できない」との趣旨。

私はこの方針を支持していた。

これにより、世界最高水準の指揮者ワレリー・ゲルギエフやソプラノ歌手
アンナ・ネトレプコがメトロポリタン歌劇場に出演できないことになった。

一方で、その後プーチンへの批判を公開したアンナ・ネトレプコは逆に
ロシアの歌劇場から排除される羽目になった。

このある意味ご都合主義の意志表明は批判にさらされている。

ところで、そういう状況を判断材料にしたのか、ピーター・ゲルブ総裁が
新しい判断基準を設けて、それまでの厳しい対応を是正したようだ。

ただ、この新方針が採用されたとしても、アンナ・ネトレプコが出演できるか
どうかは、今の処微妙な状況のようだ!


#StandWithUkraine!
#NoWarOnUkraine!


以下、英文記事を引用して紹介します。

Peter Gelb Offers New Stance on Privacy
  for Russian Artists at Met Opera

 OperaWire - Apr.4,2022

Metropolitan Opera General Manager Peter Gelb is taking a new stance on Russian artists performing at the Met Opera, noting he will allow them privacy.

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In an interview with the Guardian, Gelb said, “Most Russian artists, including other singers who perform at the Met, have not taken any public political position. Their private positions are theirs to keep private. I have no problem with that. We’re not asking them to fill out questionnaires, or for their loyalty to the Met or to the west. We’re doing none of that and nor do I think it’s appropriate.”

This is a change in position from Gelb as he previously stated, “While we believe strongly in the warm friendship and cultural exchange that has long existed between the artists and the artistic institutions of Russia and the United States, we can no longer engage with artists or institutions that support Putin or are supported by him. Not until the invasion and killing has been stopped, order has been restored and restitutions have been made.”

This led to him to publicly cut ties with the Bolshoi Theatre and most prominently, soprano Anna Netrebko who he recently stated he was not ready to bring back to the Met because of her ties to the current Russian regime, which the soprano has attempted to distance herself from. That said, Gelb continues to have numerous artists on his roster for upcoming productions that have known or continued ties to Putin and Putin-backed organizations.







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世界最高峰の歌姫アンナ・ネトレプコさんが世界中から締め出し?!
2022年4月2日(土)

プーチンの戦争が始まった当初にプーチンを非難せず
殆どの欧米のオペラハウスから出演拒否にあった
アンナ・ネトレプコさんが3月30日にプーチン非難に転じたことから
今度はロシアのオペラハウスから出演拒否にあう羽目に陥った!


欧米のオペラハウスは、まだ彼女の出演を
解禁したわけではなく、当面の間
世界中のオペラハウスで観られなくなる?!

世界最高峰の歌姫アンナ・ネトレプコさんが世界中でオペラハウスから締め出し?!

アンナ・ネトレプコさんは世界的にも高く評価されている最高峰のソプラノ歌手。

しかし、このたびの態度豹変は支持できません。

締め出されるのは当然でしょう!

#StandWithUkraine!
#NoWarOnUkraine!

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Russian Opera House Cancels
Anna Netrebko’s Concert
After Condemnation of War

OPERA WIRE - APR 1, 2022

(引用)
 The State Opera and Ballet Theatre in Novosibirsk in Siberia
  has canceled Anna Netrebko’s June 2 concert.

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The theater said, “Yesterday, the artist made a statement condemning the actions of our state. Living in Europe and the opportunity to perform at European venues turned out to be more important for her than the fate of the Motherland. Today is not the time to sacrifice principles for more comfortable living conditions. Now is the time to make a choice.
(以下略;超長い英文です)



ネトレプコのロシアでの公演中止へ、
 戦争批判声明への“報復”か?

 月刊音楽祭-2022年4月1日(金)

(引用)
ノボシビルスク発:
ロシア・ノボシビルスクにある国立オペラ・バレエ劇場は、6月2日に予定されていたスター・ソプラノ歌手アンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko)のコンサートを「ロシアの行動を非難した」ことを理由に中止すると発表した。

ネトレプコは3月30日、Facebookへの投稿を通じて、ロシアのウクライナ侵略によって生じた戦争を非難、また、プーチン大統領との関係についても否定する声明を発表している。

劇場の決定はこの声明に対するプーチン政権の“報復”とみられ、声明で「昨日、アーティストが我が国の行動を非難する声明を発表した。ヨーロッパに住むこと、ヨーロッパの会場で演奏する機会が、彼女にとって祖国の運命よりも重要であることが判明した」と、厳しく非難している。

また、声明は「故郷を棄てる文化人がいることを恐れてはいけません。私たちの国は才能に富んでおり、昨日の偶像は明確な市民的立場を持つ他の偶像に取って代わられるだろう」と指摘。劇場は次の公演に、チューリッヒ歌劇場の《マクベス》の公演でネトレプコの代役に立ったヴェロニカ・ディジョーエヴァを起用する演奏会を入れ込んだ。

30日の声明については出された直後、彼女の降板を決断した米国のメトロポリタン歌劇場のピーター・ゲルブ総裁が「ニューヨーク・タイムズ」紙に対して、「私たちは、自分たちの立場を変える用意はない。もし、アンナが長期的にプーチンと本当に完全に縁を切ったことを示すなら、会話をする用意はある」と述べるに留まっている。

一方、プーチン政権は政権を批判する行動を厳罰に処ための法律の制定などに乗り出しており、30日の声明以降、ネトレプコのロシア版SNSが閉鎖された。ネトレプコは当面、出演の場が限られるという厳しい状況が続きそうだ。



ロシアの世界的ソプラノ歌手、ウクライナ侵攻を非難
 AFPBB - 2022年3月31日 3:24 発信地:ウィーン

(引用)
【3月31日 AFP】
 ロシアの世界的ソプラノ歌手アンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko)さん(50)は30日、同国のウクライナ侵攻を非難し、5月から公演を再開すると発表した。ネトレプコさんはロシア政府と近い関係にあるとの批判を受け、予定していた公演を中止していた。

 ロシア人芸術家の多くは、侵攻を公に非難するか、仕事を失うかの選択を迫られている。ネトレプコさんはフェイスブック(Facebook)への投稿で、自身の立場を明確にしたいとし、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領への不支持を表明した。
 ネトレプコさんは「ウクライナに対する戦争を明確に非難し、この戦争の犠牲者とその家族に想いを寄せている」と言明。自身は政党には所属しておらず、ロシアの指導者とのつながりもないとし、「過去の自分の行動や発言に誤解される部分があったことを認識し、後悔している」と記した。

 プーチン氏との関係については、五輪開会式などで数回しか会ったことがないと説明。ロシア政府から財政的支援を受けたことはなく、現在はオーストリアに居住し、納税も同国にしているとした。

 さらに、祖国ロシアへの愛も表明。「目指しているのは、芸術で平和と結束を育むことだけ」と記した。



Peter Gelb Comments
on Anna Netrebko’s New Statement

OPERA WIRE - MAR 30, 2022

Following Anna Netrebko’s statement in which she distanced herself from Vladimir Putin, Metropolitan Opera General Manager Peter Gelb has commented that he is not ready to bring the soprano back.

Peter Gelb told the New York Times, “We’re not prepared to change our position. If Anna demonstrates that she has truly and completely disassociated herself from Putin over the long term, I would be willing to have a conversation.”
(中略)
Netrebko has released three statements opposing the war and on Wednesday the third noted that she was distancing herself from Putin and is not affiliated with any political party.
(以下略)



Peter Gelb of the New York Met: ‘We’re cancelling Putin, not Pushkin’
 The Guardian - Fri 1 Apr 2022 17.36 BST

アメリカ・メトロポリタン・オペラハウスの総裁(general manager )である
ピーター・ゲルブ(Peter Gelb)さんが、
ロシア・プーチン大統領によるウクライナ侵略に関連する
アーティストの処遇や、ロシアオペラの共同制作などについて
詳しく解説したインタビュー記事(超長いです:英文のみ)
ロシアの作曲家や作家による作品は、プーチンとは関係なく
制作や公演を続けるが、
プーチン非難を表明しないアーティストは公演には参加できない模様。
なお、合唱団などの人々には『プーチン非難声明』は求めないとのこと。
   *************
In the last week of February, Peter Gelb, general manager of the Metropolitan Opera, was in Moscow to cast his eye over the dress rehearsal of the Met’s co-production with the Bolshoi theatre of Wagner’s Lohengrin. Six days later, minutes before curtain-up on the new season in New York City, Gelb was watching Vladyslav Buialskyi, a 24-year-old Ukrainian bass-baritone in the Met’s young artists programme, give a hurriedly ad hoc pronunciation lesson to the Met chorus for them to sing the Ukrainian national anthem before the performance. In the intervening week relations with the Bolshoi had been severed, plans to build scenery and costumes for an exclusively home-produced Lohengrin had been set in train and Anna Netrebko, the leading soprano of her generation and the Met’s longtime star, withdrew from her performances with the company while failing to renounce Vladimir Putin.
(以下略;超長い英文です)






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