観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。



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校弁企業;産学連携
上海訪問記-第20回 (最終回)
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020.jpg
  さよなら上海・Good Bye SHANGHAI!
 
ご同行のHさんより大学発企業の情報が寄せられましたので御紹介します。
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<中国には国から育った国営企業、地方政府から育った企業、民営企業、及び大学から育った校弁企業があるそうです。中国自体はミサイルやロケットを独自で造れる技術を有しているものの技術を実生活に還元させていく機能がないそうで、R&D機能の内、RはあるがDがないのが中国だそうです。それ故、Dの機能を展開さすべく大学の先生が企業を起こす図式があり、その企業を校弁企業というのだそうです。>中国のIT産業に関する講演会で入手した情報
***********************

 いわばシーズはあるがニーズとマッチングできていなかったわけですね。それで、産学連携を模索しているという点では日本と似ていますね。しかし、中国は今から高度経済成長しようと言うときに産学連携を行えるという点では有利でしょう。

 日本では高度経済成長が進む過程で、この一面的な動きに疑問をもった我々世代(および我々より少し上の「団塊の世代」)の学生が「異議申し立て運動」の一発露である『学生運動』に取り組み、『産学協同反対!』というスローガンを掲げたことから、大学としても『産学協同』には積極的ではなかったような気がします。

 そのころは先生たちもアカデミックなところがあり、「学問的探求こそ大学の使命であり、産業に協力するのはレベルが低い」というような意識があったのかも知れません。学生も「財界・大企業の利益のために大学の資産を利用するな!学生を労働奴隷にするな!」と言っていたのではなかったでしょうか?

 三十数年が経ち、そういう時代からすれば“様変わり”した現在の状況ですね。こういう我々一団も元はといえば、九大のMOT(Managment Of Technology) スクールという産学連携組織の一員として、一緒に学び(あまり身についたとは私に限っては言えませんが)こうして上海の地を一緒に訪れているのですから。
大学院で学ぶ方もメンバーの一員として参加されているのもまた象徴的です。


<帰国>

 中国には「中国民航」しかないのではと思っていた私でしたが、上海空港で「中国東方航空」「中国西方航空」「中国南方航空」など多くの会社が網の目のように中国全土と諸外国を結んでいるのを知りました。

 我々は往復とも「中国東方航空」を利用しましたが、福岡-上海間に就航しているのはB-737という小型機でした。私が学生の頃デビューした機種で30年もの(日本の中古もあると聞いているので)かとも思いましたが、主翼先端に風切翼がついていたので比較的新しい機種(B737-400)のようでした。
 日本国内ではローカル線に使われている短距離用機種です。まあ、福岡-上海といえば、東京までより近いかもしれませんからね。

 我々の乗った中国東方航空のボーイング737が、上海紅橋空港を離陸するかしないかの内に、全日程で好天を与えてくれたお天道様もさすがにお疲れか、雨模様の天候となり、すぐに大雨が降り始めた。
 雨雲から抜けて上空で青空にめぐり合う前に私は眠りに入っていた。上海→福岡は僅か1時間半。うとうとしてまどろみから目覚めるとB737はすでに着陸態勢に入っていた。

 福岡の天候は曇り。この短いような長いような5日間、日本では梅雨入り、上海は雨季というのに、一日も傘をさす日がなかったのは幸運といえよう。入国手続きは簡単に終わり、再会を期してそれぞれの家路についた。

 ながらく、お読みいただきありがとうございました。一部写真が重複したかも知れません。ご愛嬌と思ってください。 情報が寄せられれば続編があるかも・・・ JUNSKY (2002年7月10日)

【完】


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上海訪問記-第20回
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ホテルのカラオケ・ルーム
上海訪問記-第19回
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019-2.jpg
  記事とは関係ありません。ご同行の集合写真です。
  

 何回も書いたが、我々の宿泊先は由緒正しい伝統的ホテル「金門大酒店」である。

 ロビーは大理石貼りで、壁や天井に彫刻が施されている重厚な造り。そのロビー(メインホール)に隣接して、かたやサロン・バー、こなたカラオケ・ルームという“癒しの場”がロビーの対角の両頂点に位置している。
御同行とサロン・バーでカクテルを飲んだのは2日目・3日目の夜だったかな。

 ロビーで休息していると、次々とうら若き女性がカラオケ・ルームのエントランスをくぐっている。
若い“女性客”ばかりかと思っていたが、あとで、店内に入って事情が飲み込めた。

 我々御同行6名(誰だったかな「一」抜けた人は?)は、最後の夜(6月18日)Kさんの“強い”お勧めで、このカラオケルームを体験することになるのだ。 
 カラオケルームといっても大小幾つかの部屋があり、大きいところは十名以上の「客」が入れるもよう。我々は一部屋セット(歌い放題、飲食付き)で800元(1万2千円位?こちらの水準では結構なお値段。とはいえ一人2000円くらいか?)という処に案内された。

 席につくと、先ほど続々とエントランスをくぐっていた美女たちが、マン・ツー・マン(ウーマン)で密着・着席。なるほど、この方たちはいわゆるコンパニオンさん(アテンダント?接客嬢?)だったのだ。

 そして、そのような方たちの何人かに一人は『プロ』の方という。
Kさんに、「こんな高級ホテルでも公然とそういう人達が働いているの?」(一応社会主義・中国なのに)と問うと、高級ホテルのほうがそういうことは“しっかり”しているとのこと。カラオケを唄いながらそのあとのことをネゴするわけだ。

 歌のほうはと言えば、日本人客向けの対応もされていて、「日本語」字幕の出る曲も少なからずある。

 その後どういう武勇伝があったかはさておき、中国の『改革・開放』もそこまでやるかの感あり?

 たとえば「薄暗い裏道を抜けてゆくと、そこには落書きされた壁が連なる一見間口の店があり、軒先をくぐって奥に進むと、傍らにそれとわかる女性が待っていた。」というようなシチュエーション(想像しすぎ?)であれば、あり得ることとしても、高級ホテルで公然と認められているというのは!?

この話題はこれまでとして(?)、ホテルのTV事情。
 こちらは、アダルト系チャンネルはない。さすが、誰でもアクセスできるものは制限しているわけだ。(もし、アダルト系を見つけた御同行の方がいればご連絡を)
 このホテルのテレビにはCS放送が導入されていて、数十チャンネルを見ることができる。エリア的に入るのか、NHK-BS1,BS2も見ることができる。

 番組はといえば、日本とあまり変ることはない。バラエティあり、クイズ番組あり、テレビショッピングあり、ドラマあり、映画あり、マンガあり、スポーツあり、と何でもあり状態。

 サッカー中継ももちろん幾つかのチャンネルでやっていた。中国らしいのは一日中『京劇』などの伝統芸能をやっているチャンネルがあることくらいかな。

 この『訪問記』も、そろそろネタ切れ。わたしの手帳のメモと、記憶も使い果たし、少なからず作文し、あることないこと書いてきたが、あとは<帰国>を残すのみである。残念ながら御同行の皆様から寄せられる修正情報は期待したよりも少なく(少なすぎるぅーーー!!)、正確さを欠いたレポートになっちゃった。


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上海訪問記-第19回
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縫製工場
上海訪問記-第18回
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上海東興服装服飾有限公司を訪問。

 こちらは、衣料品のロゴマーク、値札、ブティックの持ち帰り用袋や包装紙のデザインやロゴマークデザイン、タグ、装飾紐、ボタンなどアパレル周辺のなんと言うか、かんというか、そういうものを造っている。
 そう会社名を見てみよう。
“DonXing LABELS&ACCESSORIES”
という会社でした。
すなわち、そういうものとはラベルやアクセサリーの類。

 ある程度のものはイメージを伝えればデザインも含めて造ってくれるようである。Kさんは早速福岡から用意してきた袋を出して仕事モード。熱心な商談が始まると御同行は手もち無沙汰。

 応対されたのは社長(総経理)の黄佛其(Huang Weiqi)さんとデザイナー(印刷部主管)の蔡恵香(Cai Huixiang)さん(女性)。

 その後一行は、こちらの紹介で、一時間ばかり車を飛ばした縫製工場へ。規模としては大きくはないが、雰囲気を感じてもらうための訪問だったようだ。

 女工さんが(一部男性も居たが)ずらりと並びミシンを回している。工員たちは制服ではなく、それぞれ気ままないでたち。ラフな服装と言い換えることもできよう。
018-2.jpg


 工員は自分のパーツをつけるだけの単純な作業の繰り返し。加工工程のローテーションがあるのかお尋ねしたが、工程は固定されていていつも同じ作業の繰り返しだそうだ。したがって、ポケットを付けるひとは毎日ポケット。ボタンを付けるひとは毎日ボタン。値札を付けるひとは毎日値札。裁断するひとは毎日裁断ばかりということだ。

 裁断といえば何百枚もの生地(厚さ約20cm)を型紙で一気に裁断する光景にぶつかった。日本のものは見たことがないが、おそらく機械でやっていると思う。ところが、こちらでは型紙で一番上の生地にチョークを入れ、それに「帯のこ」を合わせてひたすら手で押して切るのである。
 万が一、手元が狂うと何百枚がパーになる。神経を使う仕事だろう。そのうえ、そのチョークの型が、歩留まりを良くするために余裕が殆どなく、隣接して次々と型を描いてあるので、手を滑らしたら隣もアウトという職人技。この工程は男性工員がやっていた。
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帰りの車内は皆さんお昼ねモード。

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地下鉄には乗れなかったが地下街は歩いた
上海訪問記-第17回
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017
   写真は人民公園側からみた、宿泊した『金門大酒店』


 上海にも地下鉄が通っている。これは日本企業も入札に参入して、いろいろもめたような記憶がある。
 最終的に日本か欧州か韓国か、どこのシステムが採用されたかは不勉強でわからない。

 時間があれば、ぜひ地下鉄にも乗って多少遠出をしてみたかったのだが、残念ながらそこまで余裕がなく、夕食前に地下鉄に通じる地下街を歩くにとどまった。
 夕方退勤時でもあったため、人の動きは激しく日本と変らぬラッシュアワー。地下街の雰囲気は一昔前の日本の地下街と言う感じで、あまり派手さはなく、照明も蛍光灯中心の店が多いように見えた。

 こういう地下街のお店もあまり格式ばっておらず、顔を出すとさっそく『これいかが』とばかりにまとわり付いてくる様子。そして、電卓をだして『数字』を入れて見せ、こちらの希望を入れるようにいう。本格的な値切り交渉をする前に。
 値切るのが当たり前と言うのも東京より商都大阪に似る?

 とはいえ、私の買ったのは『お土産』入れの折畳み式バッグだけ。折りたたみ式でキャスターのついた空港なんかでよく売店にあるやつ。500円もしなかったな。

 お土産といえば、定番商品がさまざまあるが、その日たまたまホテル『金門大酒店』の前で年配のおじさんと30才前後の女性が『書画』と『書』の掛け軸を売っていた。
 お互い片言の英語で話を進めると、掛け軸の絵画(いわゆる南画風の本来の掛け軸)のほうは、その年配のおじさんが自ら描いたものという。
 そして『書』の方は女性の方が揮毫したものとのこと。そして、彼らは親子で掛け軸を持って出稼ぎに来ている趣き。
 おじさんの掛け軸は一枚280元というから、約4~5千円。彼らの平均収入から言えば「いい値段」であろう。
 娘さんの「書」は一枚50元で約7~8百円。
 そこから、値切り交渉。2枚なら何元云々と次から次に枚数を増やして単価は下げ売上は上げようとする。
 ポリスが来たので早く引き上げなくてはと、ついにはそこにあるもの「全部で幾らで買うか?」といわんばかり。それもにこにこと友好的に言う。したたかである。

 いずれにせよ、おみやげはいるし、巻いて持てばそれほど嵩張らないしと数枚買うことにした。
 自己満足であるが、なかなかいい『絵』と『書』であると思う。プリントでないことは確か。こすってみたら簡単に色が指に付着した。

 はなしはガラリと変ってタクシー事情と車のナンバーについて。
タクシーは初乗り10元(150円位)。ナンバープレートは青地に白文字(一般車も色は同じ)
 バスは黄色地に黒文字。文字は下記のような順番。
「漢字・アルファベット-(ハイフン)アルファベット-数字4桁。」たとえば次のように
「濾D-V-3607」漢字部分で見たのは『濾』(本当は簡体字。さんずいの右側は炉の右側、つまり三ずいへんに「戸」つくり、パソコンの辞書にない!)が圧倒的に多く、他に『末』『辰』『芥』など。
漢字は地域コードかもしれない。

 第2回目でもご紹介の通り、車のマナーの「悪い?」のはタクシーとて同じ、否さらに荒っぽい。
 車に慣れているはずのKさんもレーシングサーキットのような運転の助手席に座った時は悲鳴をあげ、「二度とタクシーの助手席にはのらない」と言ったとか言わないとか。
 あの上海で売り上げようと思ったら尋常な度胸と根性では勤まらないね。

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プートン
上海訪問記-第16回
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 浦東(プートン)は、経済の都市・上海のなかでも特別に発展した街である。M社の項でも述べたが、金融機関の多くや商社など経済の担い手(?)が集中してこの地域に事務所を構えている。

 M社上海(第6回~14回)、超大現代農業集団(第11回)、上海東興服装服飾有限公司(第18回予定)、天闕技術有限公司(第16回)など訪問した企業の多くがここに拠店をもっている。

 高層ビルが立ち並びその中でも特に東洋一の高さ(432m?)を誇る上海タワー(正式名称は聞かなかったし、昇らなかったな)や度々登場したHYATTホテルなど超高層建築が集中していることで、特別な景観を醸し出している。
 また、前回お話したバンドからは川越しに眺望することができる。
  (多少ピンぼけですが夜景の写真をどうぞ)
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 以前紹介し忘れたが、高速道路(上海では文字通り『高架道路』という)の料金は、市内は無料。郊外でも日本と比べて格段にやすい。百円以下くらいでは。経済活動を優先した政策で、流通に障害になるであろう高速料金は無い方がよいということらしい。

 M社の項で述べた戸籍証明について良くわからなかったと思うが、これは上海の住民を優先する政策のようで、上海に戸籍を持たないものには高額の税金を収入にかけ、郊外からの流入を抑制する効果を期待したものと見える。
 弘兼憲二氏の劇画「取締役・島耕作」の最近の号(2002年7月)にも、この辺の事情が説明されている。
 それによれば、労働者を地方から就業させる場合は、企業が個別に採用できず、一種のエージェントに頼み「50名」とか数を指定すると一団で手配され送り込まれてくる。
 賃金はそのエージェントにまとめて払う。エージェントは上記の税金を上海市に支払い、当然多額のコミッションを様々な名目でピンはねするので、企業が払う賃金の七割以下の取り分しか労働者には払われない。
 まるで、「人買い」の復活ですね。それを戦争時代は日本人が取り仕切り、いまは中国人が自らの国の人間を売買している。

 一方上海籍を持つ学卒者等は、相当高い給料を得、またどんどん給料が高いところへ転職する。さきの地方労働者の4倍くらいの給料を稼ぐという。
 貧富の格差をあえて促進するような政策をとっている。上海の発展の蔭にはそういう側面もあることを知っておくことも無駄ではあるまい。

 訪問した天闕技術有限公司(Techur Technology Developing Co.,Ltd.);略称『TD Soft』は企業広告やホームページ作成、ソフトウェア開発を請負うITベンチャー企業である。
 先にご紹介したCRC Logistics (第7回)の実務用応用ソフトを開発している御縁で訪問できた。

 技術部(ソフト開発)とマーケッティング部の大部屋二部屋と役員たちの執務室からなる。技術部には約40ブースのパソコンブースがあったが、当日席についていたのは半分程度であった。
 出張か外出か休暇か初めから空席かはわからなかったが、なにか余裕のある状況のように見えた。マーケッティング部もほぼ同様の状況であった。(つきなみですが写真をどうぞ)
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 ソフト技術は日本よりも優れたところがあるかもしれない。(詳細は不明)

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人民公園には歴史を感じさせる美術館と芸大と最新鋭大劇場
上海訪問記-第15回
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 第4回でも述べたが、私たちの宿泊した『金門大酒店』ホテルは人民公園に隣接する重厚なつくりの建築である。

 中国が多くの欧州諸国の植民地化されていた当時、上海には各国の『租界』;いわば治外法権の地域があったわけだが、その頃は宗主国の風情に合わせた建築物が多数建てられたようである。このホテルの由来を聞いたわけではないが、おそらくそういうものの一つではないかと思う。

 そして川べり一体は、『バンド』と称し、租界当時の重厚な建物群が残っている。夜はそれらが全てライトアップされる。道路を隔てた川沿いの公園には多くの市民や観光客が出て夕涼みがてら散策や食事を楽しんでいる。レストランや屋台など様々なレベルの食事処ろがある。また、観光船によるナイトクルーズで夜景と食事を楽しむこともできる。

 一方では、蛍光を発するネックレスや頭飾り、ブリキのおもちゃのようなもの、財布や時計など日本からみれば数十円から数百円くらいの品物を売る、おそらく出稼ぎの人たちが夜店のように露天を営んでいる。シートを広げただけで屋台もない、福岡の天神でも若い人たちがアクセサリーなんか売っている、ああいう感じ。こどもだましの光るおもちゃをアベックなども買っていたね。

 この光景、15回目で御紹介しているけれど、実は最初の日の夕方から夜にかけてのこと。旅行に良く行く人はお解かりと思うけど、旅行の第一日目はすっごーく長く感じるんですよね。ナイトクルーズで翌日の朝1時すぎまで行動したので、この日一日で数日も過ぎた感じでした。その分後の方の日程は、あっと言う間に過ぎ去ってしまう。

『上海大劇院』
015-2.jpg

 さて、本題に戻して、『金門大酒店』ホテルから歩いて5分ばかりの人民公園の中には、超近代的な趣きの白色に冴える最新鋭『上海大劇院』がある。
 あいにくワールドカップサッカーをホテルで見ていたので、劇場公開の時間帯を逸して見損ねてしまったのが大変残念。もっとも公開する時間が4時までどころか公開していることさえ知らず、サッカーが終わった後、ぶらりと劇場の前に行くと、チケット売り場にそのような案内を書いた「華字」を見たわけ。
 この秋(2002年)、宝塚歌劇がここで公演するらしく、宝塚の案内記事によれば、『大劇場:上海大劇院・座席数1.631席。所在地:中国上海市人民大道300号』とのこと。
私の好きな香寿たつき(2007年の現在は退団して久しいが)が主演しているので宝塚を見にまた上海までゆくとするか。(とは冗談)

『上海大劇院付属芸術大学』
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 上海大劇院のすぐ横には、レンガ造り風の落ち着いた感じの3階建て建物があった。これは日本でいえば『芸術大学』のようで、いわば『上海大劇院付属芸術大学』とでもいおうか。「鋼琴培訓中心」(ピアノ科)や「舞踏培訓中心」(バレエ科)などの各科があるようだ。また、その建物の一角にはギャラリーがあり、おそらく美術科の先生たちの(生徒の分もあるかも?)絵画が値札付きで販売されていた。

『上海美術館』
 芸大からまた少し歩くと殆ど棟つづきに上海美術館が並んでいた。こちらは、おそらく戦前からの建物ではないかと思う重厚な風情であった。これも開館時間切れで拝見できずじまい。子ども連れの家族らしき一団が美術館から出てきていた。

『上海博物館』
015-1.jpg

 そしてまた人民公園には、大劇院と隣接してこれも超近代的な趣きのこれも白色に冴える(一見良く似ている)上海博物館も建っている。

まさに人民公園一体は文化の中心というにふさわしい地域である。

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上海M社・T社長との懇談-5
この記事で、2007年1月14日にこちらFC2でブログを開設してから100本目の記事になります。
4月19日現在の総アクセス数は5700をようやく超えたところ。
御訪問いただきありがとうございます。
ランキングは、25位前後を上下しているところです。
今後ともよろしく御願い致します。
JUNSKY

では、「上海訪問記」の続きをどうぞ。

上海訪問記-第14回
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【生産方式】
 生産方式はライン生産からセル方式に変えた。
ライン方式では分業による大量生産が基本であるから在庫を置くことになる。在庫をなくし必要量のみ生産することで効率化を図った。
セルのなかでは、製品の組み付けを一から完成まで全体として行うので、担当者が意欲的に取組める。

 製品、売価、など諸要素を3ヶ月ごとに検討して戦略を練る。

 部品の現地調達率は8割以上。検査は日本で行った。(当初の検査のことと思われる)

【冷蔵庫】
 冷蔵庫戦略は方向を誤った。もともと冷やすという文化がなかった。冷たい水を飲むという習慣もない。(さきほど皆さんにお出しした「水」も温かかったと思う)水を冷やすとおいしいという感覚はこれから作ってゆくもの。私たちのこどもの頃もいまのような冷蔵庫はなくても暮らせていた。中国は今そういう段階。

【電子レンジと冷凍食品】
 一方では、上海では電子レンジの普及で食文化は変わった。
「ニチレイ」の進出も大きな影響を与えている。
ほとんどが夫婦共働きなので、ニチレイの冷凍食品を解凍して食べるという文化はここに来て急速に普及し始めている。
共働き家庭の場合、女性の方が給料が高い場合が多い。そういうこともあってか上海では女性のほうが強い。北京は反対。

【大学進学者数】
 大学進学率はまだ一桁台だが、人口が多いので大学生の数は多い。
都市部は特に進学率が高い。
大学生は戸籍証明(企業で働く身分証明としての籍)がもらえる。一般人はなかなかもらえない。

 また、大学でもビジネスを展開している。(メモなし。この辺から相当断片的な情報になります。メモ疲れか?)

【中国流商法】
 中国のビジネスのやり方はしたたか。
TCS社とM社で提携することにしたが、TCSはいかにも自社で全てやるような宣伝を始めた。
これは道義に反するやりかただと思うが、そういうやり方が中国のやり方。

014
    写真は『中国人民銀行』

【銀行】
補足:中国で信用できる銀行は5行だけ。
中央銀行は中国人民銀行。
中国銀行、中国建設銀行、中国工商銀行、中国交通銀行、中国農業銀行

以上、話の流れは何度も前後しましたが、T社長との懇談の記事はこれでおわります。

 我ながらよくこう無責任に手帳のメモから作文したもんだと思いやす。
断片メモの殆どを文章にしましたので。【文責・JUNSKY】 

【コピー商品を取り込み正規化】
 帰国後(2002年6月)、ホンダが、これまで海賊コピーで「ホンダ」のようなバイクを製造販売していた中国のメーカーと提携し、中国市場に向けて新しいコンセプトの「スーパーカブ」を投入するというニュースを知りました。

 コピー商品に腹をたてて、いたちごっこをしながら訴訟を起して長引かすか、丸ごと取り込んでしまうか?まさに逆転の発想ですね。
ホンダとしては低コストで調達できるルートができ、中国メーカーにとっては、晴れて「ホンダ」純正製品を製造できるというメリットがあるわけですね。
したたかな中国メーカーと付き合う一層したたかな日本精神の発揮でした。これは新しい日中関係の象徴かもしれません。

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中華料理は奥が深ーーーいぞ
上海訪問記-第13回
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    写真はHYATTホテルを中心に浦東の高層ビル群
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 きょうは、ちょっとリラックスして『中華料理』のはなし。

 我々から見るから「中華料理」なのであって、現地の人にとってはそれぞれの地域の料理。
 日本でもおなじみなところでは「四川料理」「広東料理」等などありますね。

 我々をご案内のKさんは、毎日異なる風情の料理を御紹介して頂いているのであるが、私にはその地域的違いがよくわからず。まあ、特別唐辛子の利いていたのが「四川料理」だったのかなあ、と。

 奥深さもしらず、つい「また中華なの?」と言ってKさんに睨まれてしまいました。

 毎日昼・夜が「中華フルコース」で、私なんぞは5kg近く太って帰りました。日頃はアルコールものまないのに、昼・夜フルコース+ビールに老酒漬けetcですからね。

 いつどこで何を食べたのかは殆ど覚えていません。食通の方はこの項のレポートお願いしまーーす。

 しかし、食材の多さには驚き。初めて食べる物数多し。なかには「げてもの」の類も。

<きのこ>
 まず、キノコ類の数の多さにはびっくり。日本でも種類が増えてきたとはいえ、普通食卓にあがるのは、椎茸、エノキダケ、マッシュルーム、しめじ位のものでしょう。
 ところが、ここでは何十種類ものキノコが次から次へと手を変え、品を換え出てくるわけ。こういう料理の仕方もあるんだとは思いながらも今再現できるものではありません。

<貝類>
 次に多かったのが、貝類でしょうか? アワビやサザエのようなものはもちろん、タニシのようなもの、磯についている小さい巻貝のようなもの、マテ貝のような等、食べたこともないような貝が次々と出てくる。食べ方も味付けもさまざま。

<蟹・海老>
 蟹もいろいろ出たので、どれが上海蟹かはよくわかりませんでした。あしからず。
蝦蛄(しゃこ)も日本の倍くらいの大きさ(量は5倍くらい?)だったぞ。

<水族館>
 そして、こういう店は水族館みたいな水槽がいくつもあって、相手をご指名して料理してもらうのです。この魚、この蟹、このエビ、この貝・・・と。結局Kさんにお任せ。

<頭もそのまま>
 ガチョウの肝「フォアグラ」はいいとして、クチバシや水かきなど何でもでてきます。ニワトリが目を向いている頭部がのったお皿もあり、豚の顔が来たり、足がきたりと。内臓ももちろん。

<蛇>
 そして極め付きが「蛇」の唐揚げでしょう。“水族館”で籠にいれられていたあの黒い蛇がいま蒲焼形状の唐揚げになって目の前に。
 おそらくこういうのは大好きだろうと思っていたカルロスさんは、手が出ない。HさんもJさんも手がでない。Jさんなどは蛇は大好きだろうに?
 結局Kさんは別格として試食に預かったのは私そしてDさん&無理やり?Rさん。
 まあ、喜んでたくさんいったのは、タイ仕込みのD田さんでしたね。蛇の皮(とは、思っていなくて後でしったのだが)と香菜(ハーブ)のサラダも出たけど食べたのは同じメンバー。


<チャーハン>
 まあ、そういう「豪華な」食事が続いたので、最終日のコースでたのんだあっさりしたチャーハンがなんとおいしかったこと。皆さんこれに救われた感じでしたね。

 表題に反して、「奥深さ」を表現できずじまいでした。ごちそうさま。
 他のブログでは料理を撮るのが定番になってるけど、この頃(2002年)はまだそういう習慣が無かったので、写真無し。

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上海M社・T社長との懇談-4
上海訪問記-第12回
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  今回の写真も記事とは関係ありません。

“視察団”より質問
Q;『昨日温泉センターのようなところに行ったが、従業員が奴隷のようにお客にかしづいている。こういうサービス過剰や貧富の差を見ていると、底辺の人々の怒りが鬱積し、再び「革命」のようなものが起こるのでは?』
 T社長 A;一触即発でそのようなことが起きないとは限らない。仕事上のサービス過剰などより、権力あるものたちの不正のほうが怒りが大きい。
 そういう不正を徹底して取り締まるために朱熔輝首相(2002年当時)は厳しく対応している。
 先日は江沢民主席のブレーンが処刑された。汚職幹部は直ちに処刑である。朱熔輝さんは清廉潔白の人だ。

Q;一人っ子政策で近いうちに恐ろしい高齢化社会がくるのではないか?
A;2008年のオリンピック以降に問題が起こるのではないかと考えている。
一人っ子政策で子ども達は優遇され、いわば“ちやほやされて”育っている。わがままになる可能性がある。小学校前後から「習い事」「塾」が、おおはやり。
 「一人っ子政策」は見直し中のようだ。一人目が女子だったら、二人目の男子は認めるという傾向がでてきた。

Q;生み分けができるわけでもないのに男女一人ずつということになれば、同姓が続けて生まれれば「間引き」することになるのか?
A;田舎ではおこなわれているようだ。片腕を切り落とすとか悲惨なことも行われているという。
田舎に行けば「その星のもとに生まれてきた」という精神がまだ残っている。

本題にもどって。【ここがもっとも重要かも。順不同でまとめています。】

 M社では取引は現金先払い方式で行っている。(売掛の回収は極めて困難;前述)
 人事面では、日本人が上に立って中国人をまとまるのは困難。日本人は情が出てしまう。
 中国人はもっとクール(アメリカ式)。現地スタッフもよほど優秀な人でないと従業員が従わない。みんな自分が一番と思っている。
 日本のようなafter5のノミュニケーションはないが、昼食を一緒にして盛り上がるというところがある。

 優秀な現地スタッフに中国人の指揮監督・取りまとめは任せ、日本人経営者はそのスタッフを指導し、ともに戦略を練る。
 個人で中国に進出するのは極めて危険。(いわゆる「身ぐるみ剥がされて放り出される」状態となる)人当たりや愛想が良いことを簡単に信用してはいけない。現地の事情に通じている心から信頼できる優秀なパートナー(現地スタッフ)を得て、戦略をもってやれば必ず成功する。

 田舎にゆけばいくらでもビジネスチャンスはある。まだ、50年100年掛かる。

 しかし、経営者が中国語も中国の事情にも疎ければ、そのパートナーが勝手なことをやりはじめても気づかない。いつのまにかそのパートナーの「独裁」になる可能性がある。(乗っ取られることも日常茶飯事)
 M社の若手日本人スタッフは中国語を積極的に勉強し、相当のレベルまで到達するが、私の年代になると、勉強しようとは思っているがなかなか付いて行けないのが実情。

【本日了】

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近代化農場
上海訪問記-第11回
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超大現代農業集団・上海食品分公司 Chaoda Modern Agriculture (Holdings) Limited
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スローガンは
「走緑色道路」:To Take Green Road
「創生態文明」:To Create Ecological Civilization ということだそうだ。

パンフレットに言う
「超大現代農業集団は、石油化学無機農業から脱し、農業分野における世界的な工業化(industrial)『有機』農場の先進的な地歩を築きたい。WTO加盟後の農業障壁をなくすために積極的な役割を果たしたい。超大現代農業集団は研究・実験、生産から流通、そしてリテール(小売)に至るまで一貫して自前でネットワークを構築することを目指している。云々」

訪問したのは、上海の近郊にある6平方キロメートル(?と聞いたけど)の近代的工業化農場。

見学者入り口は「紹介ビデオ」ルームもあり、なにかテーマパーク風。入場料も要る。

全てがグリーンハウス(いわゆる『温室』)の中で育てられている。育苗から成育、出荷まで行っているとのことで、「きのこ」の出荷場では女性社員たちが、トラックに手運びで載せていた。ここでも人海戦術。それもバケツリレー式ではなく、一人一人が倉庫からトラックまで歩いて運んでいる。

場内には数多くの大きな『温室』が配置されており、それぞれ異なる野菜等が栽培されている。
 『温室』は太陽の力で温度を確保するだけではない。逆に閉鎖空間で温湿度等を空調管理している。
さらに、あるところでは二酸化炭素濃度を自然界よりはるかに高く確保し、育成の速度を管理している。給水は完全にコントロールされており、水蒸気として供給するケース(トマトなど?)、水耕方式で供給するケース、点滴方式で給水ケースなどいろいろなタイプがある。

政府?要人も視察に来るようで、「公安」と書いたパトカーと黒塗り高級車が数台並んでいた。先ほどすれ違った団体には、この会社の社長らしき人が説明していたとのこと(御同行の話)。

『温室』の出入り口ではそこで生産している作物を即売していた。また見学の途中に売店があり、蜂蜜、乾燥キノコその他さまざま販売していた。蜂蜜を売っているということは、受粉に蜂を使っているのかと考え質問した同行の士がいたが、的確な返答はなかったようだ。意味が通じなかったのか、質問の仕方を変えてみると「受粉は手作業でやっている」との返事があったように思う。

さて、その売店はちょっと通過するだけの予定であったが、一人がたまたま「蜂蜜」を買うと、つい連られて?多くの御同行が買い始める(私とて同じ)。そうこうしておると、今度は「霊芝?」(サルノコシカケ)の乾燥したものに目をつけた御同輩。日本では高価な大型のものを数袋お買い上げ。
棚には少ししか展示していなくて「希少価値」を演出しているところが憎い。彼がお買い上げになったら、棚の下から次の袋を出して陳列された次第。そして次々と同行の皆様がお買い上げ(その手には乗らないぞ、と私)。こういうのって、験しに飲んだり食べたりはするものの、多くはそのまま置き去りにされていつしかゴミになることが多いんですよね。皆様無駄なくお使いくださいませ。
 その蜂蜜、帰国して味見をしたが、触感といいスプーンからの垂れ下がり方といい水飴そのもの。もしかして蜂蜜成分100%ではないのでは?いわゆる「水(飴)増し」か?

【本日了】

先日【第9回】の温泉センターの件
7000万元(約12億円・当時)というKさん情報を採用させていただきます。
集客見込みは1500人/日以上・従業員600人(Hさん情報)に訂正します。

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テーマ:中国旅行 - ジャンル:旅行

上海M社・T社長との懇談-3
上海訪問記-第10回
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 みなさんも感じられたかもしれないが、上海では(昨日書いた“スーパー銭湯”等のサービス業は別として)は別にして)サービス精神が欠けている。
13億人の中でなんとか生き抜こうとマナーの悪いところも目立つ。

 先日APECが開催され、2008年にオリンピック、2010年に「国際博覧会」を誘致しており、マナー改善やタクシーや警官などでは英語学習(自主的学習だそうだ)も始まっている。

 物価水準は競争の激化で下がる傾向にある。
オフィス家賃は高騰の傾向。この事務所も7割UPの要請がきている。

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賃金について
 上海地区の平均賃金は他の地域より相当高く、1000元(15,000円)/月 程度。
 一部高収入の人ははるかに高い賃金を得ているが、低賃金の人たちも多い。格差は大きい。

 M社では、平均2500元/月 程度。上海平均よりは相当高いが、外資系では安い方。
 公務員はもっと安い。1万元/年を超える人は、一部の幹部を除いて、ほとんど無い。

物価水準について
 台湾系、華僑系、韓国系の人がやっている事業は安くはない。(ゴルフ用品など)
 レストランは、中国の人々にとってそれほど安いわけではないが、土日は予約しておかないと入れない。平日でも結構繁盛している。儲かってしかたないのではないか。
 そういうところに行けるのは平均以上の生活水準の人。3000元/月 程度の所得のある人が多いと思う。しかし、金持ちの真似をしたがる人が多いので、お金を貯めて年数回奮発して行く人もある。

人事政策
 M社では日本人は、T所長以下僅か4名のみ。あとは全て現地スタッフを雇っている。(前回記)
 雇用契約は長くて一年間。上海の中国人の考え方はアメリカ式でクール。これは日本企業の横暴ではなく、中国企業「ハイアール」はもっとクールで厳しい人事政策をとっている。

売上目標について
 現在(2002年)、Mグループ全体で、年間売上3500億円(日本円)だが、2005年には1兆円を目指しており、実現できると考えている。
 中国市場はリスクもあるが、魅力も大きい。 「中国で勝たなければ敗北者となる。」

 日本では『中国脅威論』がはなばなしいが、その元は日本企業がやって来て技術移転をして立ち上げたものである。同じように欧米諸国も中国の技術を立ち上げてきた。そういう経緯である。

 M社としては、「高級家電」が狙い目と考えている。庶民相手ではなく高額所得者を相手にする。
 年収100万元(1500万円)以上の人が、上海1300万の人口の中で200万人は居る。そういう人たちは日系企業が中国で造った高級品ではなく、「Made in JAPAN」の高級品を求めている。

 中国から安い製品が入ってくることだけ見るのではなく、そういう高級品指向の巨大な市場があることに着目することも大事だ。


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サービス過剰もお国柄?
上海訪問記-第9回
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 我々は、これもKさんのご案内で『上海小南国湯河源沐浴管理有限公司』という漢字で書いたら硬そうなところに行く。
わかりやすく言えば『高級温泉センター』。いかがわしいところではない。金持ち相手の超高級温泉というところ。略称『小南国;Xiao Nan Guo』。
 今で言えば『スーパー銭湯』を超高級にしたようなところ。
 
 最近日本ではやりの駅前温泉や『極楽湯』などと規模もレベルも全く違う。庶民は初めから相手にしていない。日本風にいえば御大尽気分で至れり尽せりを満喫したいような『成金さん』がゆくところ?

 この経営者がまた日系女性(40代位か)で、Kさんと似たような経歴の持ち主のよう。もちろん日本語ぺらぺら。母国語は日本語か? 
詳しくは聞きそびれたので省略するが、苦労の末にこの『お城』を造ったという感じ。
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   (写真は、『上海小南国湯河源沐浴管理有限公司』エントランス)
       上段の女性が経営者の方

 建設費7000億円(調度・備品含む)?。聞き違い(桁違い)か?ちょっと金額が大きすぎる。7000万円じゃ安すぎるしね。7000万元(10億強)が妥当か?Kさんに情報照会中。

 中央は広いアトリウムが最上階まで抜け、その外周に各階の施設が配置されている。正確ではないが8階建てくらいだったと思う。

 さて、入浴を始めるまでが大変。大勢の男性従業員に取り囲まれて更衣室入り。ロッカーの扉を従業員が開けてくれ脱衣するのを後ろで“見守ってくれる”
「この人たちの前で裸になるのかい?」という照れくさい雰囲気。脱ぎ終わるとロッカーの鍵を個人のもので締め、その上マスターキーで二重施錠するという念の入れ方。
 そして浴室まで数メートルごとに係りの人が手を差し伸べてご案内。日本と違うところは、まずシャワールームに導かれシャワーを浴びなければ先に進めないこと。これは衛生上なかなかいいかも。(プールみたいですね)

 浴室そのものは、日本の温泉センターと変わり映えしない。バブルジェットやサウナや水風呂やとほとんど一緒。サウナは乾式と湿式の両方あり。ところがそのサウナのまえにも従業員が居て、中に入ると水(これがぬるま湯のような水)と冷たいお絞りを持参してくれる。

 さて風呂から上がると、係員が身体を拭いてくれようとする。そのまま立っていれば前も後ろも拭きあげてくれそうな雰囲気。そんな照れくさいのはまっぴらと自分で拭いていると頼みもしないのに背中を拭いてくれる次第。
 まあ昔でいえば『奴隷』、良くて『従僕』。ここまでサービスしたら却ってお客が逃げるのでは?と日本人の感覚では思うが、『金持ち相手』というところがミソ。
 おそらく中国の成金は、大勢の召使いを抱えた昔の皇帝のような気分にひたりたいのであろう。

そして再び、ロッカールームまで角ごとに次々と係員がご案内。

 オプションサービスで『美顔』『足のマッサージ』や『全身マッサージ』もあり、日本円換算で1000円から2000円程度で対応してくれる。2・3人が入れる個室がずらりとアトリウムのまわりに並んでいる。私が『全身マッサージ』を受けたのは男性従業員であったが、同行の士は女性をご指名できたという。男の客には女、女の客には男、だと。私は不当りか?

 私はバー・喫茶で支配人御推薦の豆類がふんだんに入った『カキ氷』とコーヒーを試したが、客は私一人に男女従業員が7~8名も配置されている次第。皆さん手持ち無沙汰を絵にかいた趣。コーヒーは期待はずれの味だった。やっぱりスターバックスが一番か?

 この日はプレオープンの準備期間でもあったようで、客が少なかったというのも従業員の超過剰(700名とのこと)を印象付けたのかもしれない。賃金を払うだけでも大変!

一日千人を越える客を見込んでいるという。 


【本日了】ここも内部の写真がない!

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上海M社・T社長との懇談-2
上海訪問記-第8回

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『中国脅威論』について

 中国は公称人口12億7千万人。世界最大の生産国。全ての輸出国。全ての消費国。
 たとえば、テレビの生産能力は、年間4000万台市場に送り込むパワーがある。

 公称以外の人口も数千万人といわれている。(もっと大きな数字をあげる人もいる)

 従って、10%でも日本市場と同等。1%でも1300万人の大きな市場となる。
 日本のものづくり能力の空洞化が言われているが、それ以上に市場としての可能性が大きい。

日本企業が苦労するのは『回収』である。
 配ったら売れたの発想であり、お金の支払いには無頓着。
あったら払ってもよいという考え方。
中国進出ブームであわてて進出してきた企業は、全てが『回収』ができずに『不良債権化』して失敗。
 かくいうM社も進出当初は大きな損失を抱え、今もそのつけが残っている。約2千万元(3億円)くらいの未回収債権がある。
進出してきた当初はとりあえず広げる必要があったので、不慣れな点があり大きな失敗をした。

 いまでも人事面では実態としては不充分な面がある(制度は整っているのだが)。日本人はT氏を含めて4名のみ、あとは全員現地スタッフできりもりしている。
 社員が、夢を持ってずっとM社でやってゆこうという意気がない。あわよくば上の立場をねらう(他の企業に転職してでも)気質が強い。企業文化や社員の意識としてはアメリカに近い。力ある者が勝つ。

 企業間の人材引抜きや流出は日常的に入り乱れており、『企業秘密』もあってないがごとし。
 T氏の元秘書は、今やカメラのO社の営業部長になっている。一般的にその理由は、『出世』や『高い収入』『20代でも家をもちたい』などで、独立心も高い。
 もっと高い役職に付きたい、収入も上げたいという社員の意識が転職を促す。

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 M社が入居しているこのビルは「森ビル」が実質運営し、名前だけ香港系の銀行『HSBC』に約30億円で売った。
日本の銀行の殆どと多くの日本商社が入居している。家賃の大幅値上げの話が来ていて困っているところ。

 この地域『浦東;プートン』は一大金融街になっている。
上海も全国では民力が高いが、この地域は中でも上海の1.3倍の民力がある。
売上には付加価値税「造値税」(この字でよかったかな?)17%が科せられている。M社は128万元(約2000万円)/月(?)払っている。

注:上記はメモと記憶に頼っていますので、正確さを欠く部分もあるかと思います。

録音しているわけではありませんので、念のため。

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上海訪問記-第8回
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いまでも人海戦術だ
上海訪問記-第7回
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Logistics:いまでも人海戦術だ-自動化機械を投入しない

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   本日も記事と写真は関係ありません。
    屋上レストランの一画からバンド地帯をみる。
    映っている女性も、たまたまそこに居たひとです。  

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CRC  Logistics『華潤物流(上海)有限公司』

 中国でも最大手の物流企業である。もちろん全国展開している会社の上海分社のようなところ。

 中国共産党が国民党と内戦をたたかっているときから存在し、共産党の物資搬送を引き受け、資金提供も行ってきたそうだ。
 民営企業ではあるが、今も政府との関係は強いという。国内外の物流・貿易全般を取り扱っている。

 取扱い物資の99.97%をリアルタイムに把握できている。取扱いミスは、3/10,000。
 この、コンピューター管理システムは元々「盗難防止」を目的に開発された。(日立建機も建設機械の盗難防止に、この方法を採用した。) それが今では物流管理そのものに利用されている。

 CRC-香港では、20フィートコンテナ換算で、年間57万コンテナを扱っている。一見少ないように思えるが一日・千五百個以上であり、相当な量である。

 別の場所にあるGE・東芝の合弁企業(GE-TOSHIBA-Silicones)にある生産・物流倉庫を訪問。
 ここでは樹脂ペレットを生産している。単に倉庫ではなく生産と物流が一体となった構成である。
 原料のほとんどは多くの国々から輸入しているという。
 樹脂製品の種類は、たとえば「Noryl」「Cycoloy」「Lexan」など。
 検査で不合格品には黄色で「REC」と表示し、工場に戻し再生(Recycleか?)。


 日本では物流倉庫というと、自動ピッキングシステム(パネルのスイッチを押せば、その番地にある荷物をロボット型ピッキングマシンが自動的に所定の場所へ持ってくるシステム)が当たり前に成ってきているが、そのような自動化装置は何も無い。
 最新鋭の工場と倉庫にあるのは、3・4段のスチールラック(格段1.5m程度、全高さ4~5m?)とフォークリフト1台のみ。あとは人手でやるのだろう。

 とにかく、ここに限らず何かにつけ人海戦術でやることは平気な考えのようである。人力の『省力化』という発想はもともと希薄なのかもしれない。

 CRC社は、このGE・東芝の樹脂ペレット製造工場の物流を上手(原料の輸入)から下手(製品の輸出)まで一手に引き受けている。GE・東芝は製品の製造だけに特化して資源(人・もの・金・情報)を投入でき経営コストを節約できる。
 工場でのホッパーへの原料投入の直前までCRC社が引き受け。製品(樹脂ペレット)の梱包、倉庫での分類・整理・保管、発送・輸出まで事務手続きを含めて一切取り仕切っている。したがって、各提携企業の物流倉庫にCRC社の事務所があり(狭かった)、当然管理用コンピューターがある。

 案内の方は、生産以外の全ての過程をCRC社がやっていることを強調されていた。


 工場の階段に『三大規律・八項注意』という革命当時の中国人民軍のスローガンをもじった「生産・安全スローガン」が掲げられていたのが興味深かった。共産党との距離感のあらわれかも。


【本日了】訪問先が写真禁止だったので、本日の写真は記事とは関係ありません。

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上海訪問記-第7回
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上海M社・T社長との懇談-1
上海訪問記-第6回
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 今回は、ビジネス視察の本来の目的であった経営者のお話を。
少し硬い話になるが、ご了承ください。

 懇談に応じていただいたのは、日本を代表する名だたる大企業M電器(中国)有限公司・家電営業所所長のT氏。
(弘兼謙二氏の劇画「取締役・島耕作」流に言えば、初芝電気の島耕作さんのような方にお会いでき、貴重なお話を聞けた訳である。)
注:『有限公司』は株式会社と同じ。日本の有限会社のイメージとは違う。

 営業所と言っても中国における家電部門は上海に集約されているので、この分野で中国全土の司令塔的お立場。自宅は福岡でひょんなことから当方の引率者であるKさんと知り合ったのが縁とのことで、福岡・上海股に掛けて飲み歩く間柄とか。
 昨年(2001年)5月に実家福岡に一時帰国する途中でKさんと面識を得たそうだ。

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  (写真は、イメージ写真で、今回の話と直接関係ありません。)

 以下、1時間以上にわたったTさんの話の要約。(一部順不同)

(なお、改めて本日も書きますが、これは2002年6月のお話で、現在の上海はもっと発展しています。中国もWTOに加盟したので、あまりにでたらめな商取引はできなくなっているようです。)

 『M上海;CMC』は2001年2月より家電のみを対象として上海を拠店に中国市場に進出。
 M社全体では中国全土に41工場を立ち上げている。北は瀋陽から南は深せん(変換できない)、香港まで。

 上海は経済の中心。北京は行政が中心の都市。大阪と東京の気質の違いに似たところもある。

 昨年(2001年)より、中国進出のほとんどの企業が上海に移転してきていて、相互の競争も激しい。
(当に日本企業の上海進出が始まった直後に、このお話を聞いた訳であり、当時としては極めて新鮮な情報であったが、現在はもっと大きく変わっているだろう。)

 上海の日本人は領事館登録数で9000人だが実数は2万人を超している。現在、在住子女のために学校の増設を行っているところ。

 中国を理解する上で大前研一氏の「チャイナ・インパクト」をお勧めする。大前氏は中国を六つのエリア(メガ・リージョン)に分け、それぞれが経済的には別々の国に相当するものとして考えることを提唱。

海路地区(誤字かも?);北京を中心とした地域
東北三省(ハルピン、黒龍江省など)
長江デルタ地帯(上海、蘇州、無錫)
山東省(チンタオ他)
福建省(台湾系)
珠広デルタ地帯(珠海、広州、深圳など)

 これらシックス・メガ・リージョンがいわば連邦制のような形で発展するとの説。
正確を期すためにはこの本を読みましょう。

 これからの世界は圧倒的力を持つアメリカと、世界の製造工場といわれ大きな市場を合わせ持つ中国である。
リスクを犯しても中国に進出するのは、「ここで成功しないとあとがない」との決意である。

【大変。ここまでで私の小さな手帳の「メモ」の五分の一くらい。あと5回ほどTさんの話が続きそう。】

毎日続けると読む方が疲れるでしょうから、隔回ごとにします。


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テーマ:中国旅行 - ジャンル:旅行

賃金に比べて物価は決して安くない
上海訪問記-第5回
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上海の物価事情はものによって大きく異なる。

【自動車】
 自動車は日本円換算で日本国内の2倍以上。従って上海市民の収入レベル(日本円換算で日本の約十分の一)からするととてつもなく高いもの。いわゆる乗用車クラスで四百万円台。

【電化製品】
 電化製品は日本の5~7割位か? フランスから進出のスーパーマーケット・カルフール店頭でみた感じでは全然安くないぞ、という印象だった。とはいえDVDプレーヤーが日本ではDVDディスク並の値段(700~2000元;1万~3万円)で売られているというところを見ると日本よりは少し安いかな?

【自転車】
 自転車は基本的な足なのでやはり日本よりは相当安い。2~3千円と言う感覚か。
自転車売り場で気付いたのが『電動アシスト自転車』が相当数品揃えをして販売していることであった。
福岡のスーパーや量販店では、売っていないか1台くらい並べてある程度だが、こちらカルフールではずらりと並べて販売している。よくは覚えていないが2~3万円位だったと思うから、普通の自転車の10倍くらいか?(2002年時点ですから、中国ではアシスト自転車の市場進出が随分進んでいたんです)

【食料品】
 食料品もカルフールなどで売っているのはそれほど安くない。500ccペットボトル飲料水が50円くらい。
スターバックスのコーヒーは日本と同じくらいで250~500円程度。
 中華料理はフルコースで、日本で食べる時の五分の一くらいか?相当豪華に食べても2000円位(酒付き)。コーヒーの5倍くらいでフルコースという訳である。

もっとも裏道の商店や屋台、行商の食料品は安い。

【衣類】
 衣類も百貨店やブティックでは決して安くない。(観光客相手ではなく、中国人相手の店だけれども)
クロコダイルのT-シャツを特設コーナーで販売していたが、一桁間違う270元(約4000円)
裏道のT-シャツは20元そこそこ。もっとも百貨店・スーパー以外は値切り交渉次第。

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  旧市街の二間・間口の商店街(手前)と新市街百貨店(左側)

 経済事情を詳しく聞いたわけではないので、一部を見ての推測になるが、下に書くような印象。
① ブランド品は高い  これは金持ち向けで庶民を対象としていない。
② 製品を輸入して販売している物は、日本と同等程度
③ 原料を輸入している物は、日本の半分程度の価格
④ 一貫して国内で生産しているものは日本の十分の一くらい。
⑤ 庶民の日常生活に使う物は(衣食)極めて安い。


【裏通りの店舗】
 庶民が日常生活に使う物は、表通りから僅か離れた裏通りに行くと、いわゆる二間間口の店が軒を並べていて、食料品や衣料品、装飾品、時計や携帯、工具から建材、鉄鋼材料などあらゆるものを手ごろな値段で提供している。
 ここでは一元、十元などの単位が取引の中心。日本でいえば十円、五十円、百円、5百円という価格帯で販売している。そしてこういう裏通りはゴミが散らかっていたり、嫌な臭いが立ち篭っていたりする。

【ホームセンター】
 カルフールに隣接するホームセンターはすごかったな。日本のナフコやホームワイドなどは及びもつかない広大な売り場に日常用品や工具などはもとより、便器からバスタブ、鋼材から木合板やフローリング、門扉から窓までありとあらゆるものを売っている。
 家を建てようと思えば全てここで調達できるくらいの品揃えと種類・量。圧倒された。

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テーマ:中国旅行 - ジャンル:旅行

街も若者も一見日本と同じ風俗だ
上海訪問記-第4回
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 いまどきチャイナドレスのお嬢さんや人民服の青年はいないぞ。

 チャイナドレスは大きな中華料理店では従業員の制服として見られるが客にはほとんど居ない。
 人民服のようなものは警官か人民軍の兵士くらいでは(正確には人民服とはいえないが)。

 若者の衣装は日本と何もかわらない。化粧だってしている。そして携帯だ(ノキア製が多いもよう)。
 誰もが携帯を持っているのは日本以上かもしれない。なにしろあの広い中国に電話線を張り巡らせるよりは無線基地か衛星通信の方が合理的なのだから。

 見かけは日本人と一緒だが、生き馬の目を抜く上海で勝ち抜くためには『車の割り込み』に見られるように力づくで隙間に押し入って行かねばならないわけであるから、生活への必死さとハングリー精神は日本の若者ではまったく叶わない様な気がする。

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 さて、我々が泊まったのは『金門大酒店』という由緒正しい大理石造りの高級ホテル(一泊7500円成り;この価格設定は上海では高いほうだって。旅行社を通さずに予約すれば5000円程度ではないかとK氏。ベッドはWサイズ。)。
 それでも【☆☆☆☆☆】ではなく【☆☆☆】だそうな。
Kさんはこんな古いホテルよりは超近代高層ホテルがよかったらしいが、7名分まとまってとれなかったとかで、このホテルに。
しかし、重厚なヨーロッパ風造りで多くの同輩は大満足。

 このホテル「人民公園」のすぐ横にあり、言わずも知れた大繁華街の真っ只中。

 隣はなんとアメリカ資本の象徴『麦当蒡』(実際には簡体字だがフォントがないので日本の漢字で)。
 また人民公演の周辺の街灯全てには、これもアメリカ資本を象徴する『百事可楽』のペナント旗がはためいている。
 その隣の百貨店の地下には、今度は『肯徳基』が。
そのうえ、街中を歩くと5分以内ごとに『麦当蒡』のお店に出会う。
まったくニューヨーク以上ではないかと思わせるアメリカ資本のオンパレードだ。また、
 街中の広告サイン(LEDや液晶ディスプレイを使ったいわゆるネオンサインの近代的なやつ)では日本の電器会社の大宣伝などなど。
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 広告のあふれていること日本の比じゃない。バスやタクシーのボディは言うにおよばず、高架の橋脚やそこここの壁にも企業の広告が為されている。

 反対に『政治スローガン』の広告は皆無で(消えかかったふるいものは幾つか残っていたが)改革・開放政策の立役者・小平や江沢民の写真もまったく貼り出されていない。(なお、この旅行記は2002年のものですので念のため)

 人民公園に毛沢東の銅像もない。
川べりの公園には初代上海市長の銅像はあったな。

 もう、この国が一応は社会主義国だという建前さえもまったく感じさせない、資本主義の頂点を行く国のイメージだ。
 それもそのはず、資本主義発展の歴史を省略して、いきなり欧米日の最先端技術を取り込んで発展しているわけであるから。
 ある意味ではイビツな歴史発展を進みつつあるともいえる。
この歪がいついかなるときに応力を支えられなくなって破壊するのかという懸念もある。同行の士の中にもそういう心配をする声があった。

【本日了】
注:『麦当蒡』;マクドナルド、『百事可楽』;ペプシコーラ、『肯徳基』;ケンタッキー でした。

おわび:若者の生き様を写した写真がありませんでしたので宿泊したホテルの写真で!

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テーマ:中国旅行 - ジャンル:旅行

東京・横浜なんか目じゃない
上海訪問記-第3回
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   【浦東(プートン)地域超高層近代ビルと上海シンボルタワー】

上海が高層ビルの林立する大都会だとは聞いていたが、これほどまでとは。

行く前は、『そうは言っても副都心のような一角に高層ビル群があるだけなのに誇張して描いているんだろう』ってな考えだったが、どっこいそういう域を遥かに超した文字通り大都会だ。

福岡なんか遥かに及ばない。横浜だって敗ける。おそらく東京も越していると私には見えた。比べられるのはニューヨークくらいではないかと思う。(昨年訪問)

特に浦東(プートン)地域は超高層近代ビルとシンボルタワーがマンハッタンよりももっと新しく美しい装いで威容を誇っている。この地域のことは別のところで話そう。

裏道はまだまだ遅れているという向きもあろう。しかし、ニューヨークだって裏道やちょっと離れたところにはスラムのようなところがある。現ニューヨーク市長の努力で犯罪は東京並に減ったらしいが、少し前まではマフィアが暗躍する犯罪の巣窟だったわけだから。だから、ニューヨークと言っても上海に大きな顔はできないのだ。もっとも都市・農村の格差というか貧富の格差というか「差」は東京などとは比ぶるべくも無く、とてつもなく大きいようだ。

一方、上海も表通りを歩いている以上は、それほど危険なことはない。また、表通りはごみも殆どなく、いやな臭いも立ち込めていず、まさに近代都市そのものである。

それにしても、文化大革命で近代化の足を引っ張り、発展が10年以上遅れたこの国で、よくこれだけの都市計画ができ、外国企業も含めて企業を立地させ、上海の中心部から30分以上車で行ったところにさえ、超高層ビル群が再び現れるという発展を実現できたものだ。どの方向に走ってもしばらく低層建築が続いたと思うと再び超高層ビル群が現れるのだ。そして、そのようなビル群はオフィスビルばかりではなく高層住宅も数多い。

上海、千三百万人の人口を支える住宅群は多くが30~40階建てのように見えた。そしてまさに雨後の筍よろしく、次から次へと建設されている。旅行中に走り回った極一部の地域だけでも建設中の高層住宅を何百本見たことであろうか。上海全域・中国全域を考えると途方もない。まさに上海は建設ラッシュの只中にある。これがバブルとなるのかどうかは今後の課題かもしれない。

とはいえやはり土地は国有財産であるという。しかし、上もの(建物)は個人所有である(公共住宅もあるとは思うが、今建設されているのはほとんど日本でいうマンション)。


それにしても、これだけの建物に電気を送り、人々に水を供給することができているということは、いまのところインフラの整備も同時に進んでいるということであろう。(経済特区上海だけのことであろうか?)ライフラインも含めた開発が進んでいることに脅威と共に畏敬の念さえ感じた。


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割り込み御免の交通事情
上海訪問記-第2回

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  上海で最初の1枚(後方に上海タワーが見える)
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  この写真は記事とは直接関係ありません。
   2004年6月の写真ですから現在はもっと変わっていると思います。


上海の交通にはびっくりだ。
一・二日目はタクシーに乗るたびに命が縮む思い。

急な車線変更は当たり前。
ちょっとすきあらば割り込むのが常識。

赤信号も平気で進む(人じゃない!車がだ!)。
歩行者優先なんか初めからルールがない? 
歩行者のすぐ横を摺り抜ける、直前を横断する、
横断している人を押しのけるように進む、

高齢者が渡っていてもどこ吹く風、
高齢者が不自由な足で遠慮がちに道を譲る。

クラクションも鳴らし放題。
右折左折のルールもなきがごとし。

タクシーだけではない。
バスでもトラックでもバイクや自転車さえ歩行者優先の意識はなく、力づくで走っている。

車同士でも、まさに度胸が強いほうが一歩前に出るという感じ。
右折してくるバスの直前を左折するとか。
それも双方が徐行で力試しをするのではなく、いわば全力疾走で交差点に入ってきてチキンゲームのようにぶつかる直前まで度胸試し(我々の眼では)、数十センチはましな方で、数センチでかわすというのも当たり前。

タクシーにのっているわれわれはしょっちゅう「キャーッ!」「ウワッツ!」の繰り返し。

これでよく事故が起こらないと思っていたら、旅行中に数件の事故を目撃。
それでも大事故というわけではなく「当てた、こすった」程度。
よほどの腕と度胸がないと、『レンタカーをかりて颯爽と』とは行かない。
それに中国は日本と左右が逆。アメリカ式。車は右、人は左(とはいっても誰もまもっていないが)。

歩行者も赤信号など気にする気配はない。『渡れる時に渡る』心意気。
そりゃそうでないといつまでも渡れませんよ。
何しろ車が信号を守らないんだから。

我々も「左を見て右を見てもう一回左を見て」と幼稚園か小学校で学んだ“反対”を見ながら道路を渡る毎日であった。しかし、とても車とチキンゲーム(度胸試し)をする気にはならなかった。

とはいえ、4日目ともなるとそれにも少しなれ、上海の人々には上海の人なりの、暗黙の「交通ルール」があるのではないかと思えさえした。

そうでないと事故頻発間違いなしだから。おそらくこの辺までは許せる“ボーダーライン”的な了解があるのだろう。

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2002年6月の上海にフラッシュバック
早くも5年も前になってしまった上海訪問の思い出を、
当時のメールマガジン方式のメールを元に書きます。

【2002年6月21日・記】上海訪問記-第1回

 私ども九州大学ベンチャービジネスラボラトリィでのMOT(Management of Technology)スクールの同じグループで学んだ同志7名は、このグループの一員であり日中両国籍をもつKさんの案内で、2002年6月15日(土)から19日(水)まで中国・上海のビジネス視察ツアーに行ってきました。
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 日本は梅雨どき、中国も雨季という時節ながら旅行中は好天に恵まれ傘も不要の5日間でした。
 実質的には一日目は昼下がり着、最終日は早朝出発なので、3日半と言う行程ではありました。
 これから、何回かに亙ってこの小旅行の印象と成果を綴ってゆきたいと思います。

 文体は、「ですます体」では今の上海の“生き馬の目を抜く”有り様とバイタリティを表現しにくいかと思いますので、「だ体」など織り交ぜて不定形で行きたいと思います。また、日程を順に追うのではなく、印象を書き付ける形で書いてまいります。

<コーディネーターは『中国遺棄孤児』の御子息>

 この旅行の企画・引率・訪問先との交渉そして通訳を一手に引き受けたのは、T.K.さんだ。彼は9年前に帰国した中国残留孤児の御子息である。
 この問題を扱った「大地の子」を書いた山崎豊子さんは、『残留孤児』というと自らの意志で居残ったようだが、これは実態を反映しない、むしろ大日本帝国・日本軍に置き去りにされた『遺棄孤児』というべきだと強く主張する。Kさんは弱冠28歳(当時)で、そういうハンディを負いながらも、福岡市中央区で日中貿易商社(WK商事)の社長をしている。

 中国語がいわば「母国語」ではあるが、帰国後9年間で身に付けた日本語は殆ど違和感がない。
蔭の努力はいかばかりかと思う。

 彼の交流範囲は広い。このようなビジネススクールでの交友関係はもちろん、中国政府の中までその人脈は広がっているようである。
 とかく挨拶だけでおわりがちな各種の講演会やイベントでも最大限可能な限り面識を増やし知人をつくることに精力的だ。
 人から人へのつてを手繰ってネットワークを広げて行く。遠慮していては13億人の中で生きてゆけないという中国での生き様がこのバイタリティの源でもあろうか。

 というわけで、我々(みんな彼より20才くらい年長だが)はこの力強い先達の引率で上海の幾つかの企業を訪問してきたわけだ。
一部ではKさんのビジネスにも同席しながら。

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