Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。
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【解説・ストーリー】大島渚監督が、第2次世界大戦中のジャワの日本軍捕虜収容所を舞台に、極限状況に置かれた人間たちの相克を描いた異色のヒューマンドラマ。日本軍のエリート士官ヨノイと連合軍捕虜セリアズ少佐の愛情めいた関係を中心に、日本軍人と西洋人捕虜との関係が興味深く描かれる。デビッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしといった国内外の異色スターたちが共演。坂本の音楽も高い評価を獲得し、テーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」は誰もが知る名曲となった。2021年4月、デジタル素材に修復した「4K修復版」でリバイバル公開。************************* 1983年製作/123分/ 日本・イギリス・ニュージーランド合作 原題:Merry Christmas Mr. Lawrence 配給:アンプラグド 日本初公開:1983年5月28日*************************【スタッフ・キャスト】監督 : 大島渚製作 : ジェレミー・トーマス製作総指揮 : 原正人, 大島瑛子, ジェフリー・ネザーコット, テリー・グリンウッド原作 : ローレンス・バン・デル・ポスト脚本 : 大島渚, ポール・メイヤーズバーグ撮影 : 成島東一郎, 杉村博章美術 : 戸田重昌編集 : 大島ともよ音楽 : 坂本龍一 配 役 : 役 名デビッド・ボウイ : ジャック・セリアズトム・コンティ : ジョン・ロレンス坂本龍一 : ヨノイ北野武 : ハラジャック・トンプソ : ンヒックスリージョニー大倉 : カネモト内田裕也 : 拘禁所長三上寛 : イトウ室田日出男 : ゴンドウ大尉戸浦六宏 : 軍律会議通訳金田龍之介 : フジムラ中佐
Q1(男性):横浜ではハマのドンこと藤木さんの力が大きかったようだが、福岡でも『海の中道カジノ計画』が出ている。そういう有力者が居ない状況に対して何かアドヴァイスは、有りますか?A1:映画では藤木さんや林市長、自民党などの動きが中心でしたが、映画内でも紹介した市民運動の動きが凄かったんです。党派を超えた市民に信頼して運動しては如何でしょうか?!Q2(女性):藤木さんに信頼を得て肉迫取材できたのは、松原監督が女性であったことで警戒感を持たなかったからではないでしょうか?ジェンダー問題が言われている中で女性の私が質問するのもなんですが。A2:私は、それは無いと思っています。藤木さんは、心を開いてくる相手には誰にでも自らも心を開いて接しています。もし、林芙美子市長と藤木さんの立場が逆だったとしても同じように取材したと思います。
世界のカジノ王「ラスベガス・サンズ」CEOのアデルソンは、日本進出を狙っていた。1兆円という巨額の投資額。ターゲットは横浜港の山下ふ頭だった。藤木が長年仕切ってきた現場だ。アデルソンは、トランプと安倍の首脳会談の前に開かれた朝食会にも出席している。態度を曖昧にしてきた市長の林文子は、カジノ誘致に向けて動き出した。これに敢然と立ち向かったのが藤木だった。藤木は横浜大空襲を生き延び、父親の時代からの港湾を引き継いできた。藤木の反対はただの反対ではない。藤木が辿ってきた背景がある。港は苦難の歴史だった。日雇いで危険と隣り合わせ。荒くれ者が集まり、博打は当たり前。野毛の木賃宿でその日暮らしの不安定な生活。家族持ちは、はしけの中での水上生活だ。その港の苦難を知り、博打が行われていた時代を知り尽くしているからこその反対だ。身体を張った勝負師の行動は、多くの市民、自民党の長老、カジノ側の人物までも動かす。カジノ関係者が公にしたその実態は驚愕だ。一方、横浜市民のカジノ反対の動きは燎原の火のごとく広がっていた。コロナ禍の中で、市民は住民投票を求めて法定数の3倍を超える19万超の署名を集めていた。だが、その声は市議会に届かず、横浜市長選に持ち込まれる。藤木は無名の新人を押し立て、現職市長、そして、菅側近の現職閣僚を相手に闘うことになる。無謀とも言える闘い。藤木は市民の力にかけた。藤木と署名を集めた市民とを結びつけたのはー。藤木が長年大切にして義理人情恩返しの世界が結合し、大きなうねりとなった。
【解説・ストーリー】カジノ誘致問題に揺れた2021年の横浜市長選で反対派の急先鋒に立った政治家・藤木幸夫を追ったドキュメンタリー。テレビ朝日が製作した2022年2月放送のドキュメンタリー番組を劇場版として公開。2019年8月、「ハマのドン」と呼ばれる91歳の政治家・藤木幸夫が、横浜港へのカジノ誘致阻止に向けて立ちあがった。地元政財界に顔が効き、歴代総理経験者や自民党幹部との人脈も持つ保守の重鎮が、政権中枢に対して全面対決の姿勢を示したのだ。決戦の場となった横浜市長選で藤木は、住民投票条例の署名を法定数の3倍も集めた市民の力にすべてを懸けた。裏の権力者とされてきた藤木が市民と手を取りあい、カジノ誘致を覆すまでの軌跡を追う。テレビ朝日「報道ステーション」のプロデューサーを務めた松原文枝が監督を務めた。リリー・フランキーがナレーションを担当。************** 2023年製作/100分 /G/日本 配給:太秦 製作:テレビ朝日**************【スタッフ・キャスト】監督 : 松原文枝プロデューサー : 江口英明 雪竹弘一ナレーション : リリー・フランキー出演 : 藤木幸夫、菅義偉、林文子、 他政治家多数カジノの問題を告発したカジノ設計者・村尾武洋カジノを解禁させたトランプ大統領と安倍晋三外国カジノ資本のCEOなど市民運動を展開した林定雄ほか市民の人々市民と野党の共闘で勝利した山中竹春市長
【解説・ストーリー】青年伯爵への恋と迫り来る老いの予感に揺れる美しき元帥夫人! ゴージャスにして繊細な小説のようなオペラ! 年下の青年伯爵への想いと迫り来る「老い」への怯え…揺れる女心を小説のように細やかに描いた大人気オペラが、話題のキャストでお目見え! 彗星のように登場した大型ドラマティック・ソプラノL・ダーヴィトセン、煌めく美声とヴィヴィッドな存在感で注目を浴びるライジングスター S・ハンキー、深い美声と粋な演技で引っ張りだこのG・グロイスベック、純粋さと華を兼ね備えたE・モーリーら新世代のスターの集結は期待大。 夢のように美しい〈銀のばら〉の音楽から大詰めの陶酔的な三重唱まで、ゴージャスな音楽を導くS・ヤングの指揮にも注目だ。《ばらの騎士》のあらすじ 18世紀(本演出では20世紀初頭)のウィーン。 元帥夫人マリー・テレーズは、年下の青年伯爵オクタヴィアンと熱愛中。だが人生を知る彼女は、オクタヴィアンが若い恋人を作って離れていく予感に怯えている。 新興貴族のファーニナルの娘ゾフィーと婚約した従兄弟のオックス男爵が、彼女に届ける「銀のばら」の使者を探していると知った元帥夫人は、悪戯心を起こしてオクタヴィアンを推薦する。 「銀のばら」を携えてゾフィーのもとを訪れたオクタヴィアンは、一目で彼女と恋に落ちてしまった…。 text by 加藤浩子****************** 上映時間:4時間40分(休憩2回) MET上演日:2023年4月15日 言語:ドイツ語******************【スタッフ・キャスト】指揮:シモーネ・ヤング演出:ロバート・カーセン 配 役 : 役 名 (役 柄)リーゼ・ダーヴィドセン : マリー・テレーズ(元帥夫人)、サマンサ・ハンキー : オクタヴィアン(青年伯爵)、エリン・モーリー : ゾフィー(15歳の少女)、ギュンター・グロイスベック : オックス男爵(ゾフィーの結婚相手)、ブライアン・マリガン : ファーニナル(ゾフィーの父親)
(引用)大阪四季劇場で上演中のミュージカル『オペラ座の怪人』が、5月27日(土)夜公演にて、日本上演通算8000回を達成しました!パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする"怪人"。切なく熱い愛の物語は、1988年の日本初演から35年にわたり日本各都市で繰り返し上演され、大きな反響を巻き起こしてきました。上演8000回を迎えた当日のカーテンコールでは、出演者を代表してラウル役の岸佳宏がご挨拶。「初演より35年。全国各地で公演を重ね、本日の節目を迎えることとなりました。作品を育んでくださったすべての皆様に、出演者・スタッフ一同心より御礼申し上げます。これからも作品の感動をお届けできるよう、精一杯務めてまいります」そう感謝の言葉を述べると、客席からは大きな拍手が送られました。『オペラ座の怪人』は8月27日(日)に大阪公演千秋楽を迎え、2024年4月からは横浜公演(KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉)が決定しています。観る人すべてを魅力する極上の舞台を、どうぞお見逃しなく。
大阪四季劇場(大阪市北区)にて上演中のミュージカル『オペラ座の怪人』が、本日4月29日(土・祝)に日本上演35周年を迎えました。
私たちはジャニーズ事務所に所属していた橋田康、カウアン・オカモト、二本樹顕理、志賀泰伸です。 私たちが発起人となり、これ以上、経済的または社会的地位に基づく影響力のある、第三者による虐待や、性虐待の被害者を出さないために、「児童虐待防止法」の改正を求めて署名を集めたいと思います。 今議論されている、法改正のポイントは2つあります。①「保護者」の対象が第三者に拡大 現行の児童虐待防止法では「保護者」が18歳未満の児童に行う暴行・わいせつ行為などを「児童虐待」と定義していますが、ここでいう「保護者」は親権を持つ親に限定されています。 自分が経験した環境も含めて考えると、現在の児童虐待防止法は、子どもたちを守るのには十分ではないと感じました。性的虐待に関しては、親以外からの方が多いのではないかと感じています。 今提案されている法案では、その対象が第三者に広がります。 例えば学校や幼稚園、また部活動や塾など子どもたちを育てる場での地位に基づく影響力を持っている人物。教師やコーチなども対象になり、エンターテイメントの世界でも、芸能事務所の幹部らも対象になるという議論がなされています。②見聞きした人の通報の義務化 経済的、または社会的地位に基づく影響力のある、第三者による性暴力やわいせつ行為が行われている場面を見聞きした場合、その見聞きした人による警察への通報が、法的に義務化されます。 例えば芸能事務所で児童に対する性的虐待が行われていた場合、社員やマネージャーなど、近くにいる大人が通告することが義務化されるのです。見て見ぬふりを止めることが、さらなる被害の抑止に繋がると思っています。 この改正法案は、6月21日まで行われる通常国会で審議されています。私たちは、この問題に超党派で取り組んでもらいたいと思っています。一人でも多くの方の賛同の声が集まることが、法改正の後押しにつながります。 多くの方にご賛同いただきますよう、お願い申し上げます。以上2023年5月26日
(引用)ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は5月中旬、「世の中を大きくお騒がせしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪する動画を発表。立憲民主党は、児童虐待防止法の改正案を国会に提出した。 ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年死去)から性暴力を受けたと訴えている元「ジャニーズJr.」で俳優・ダンサーの橋田康さんが5月26日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。橋田さんは「現在の児童虐待防止法は、子どもたちを守るには十分ではないと感じる」として、同じく性被害を訴えているカウアン・オカモトさんらとともに署名活動を始めることを明らかにした。訴え出たのは「新しいスタートを切ってほしいから」橋田さんは1998年、テレビ局のオーディション企画に参加してからジャニーズJr.としての活動をスタートし、19歳までジャニーズ事務所に所属した。喜多川氏から最初に性暴力を受けたのは、入所の約1年後、10代の頃だ。公演中の宿泊先のホテルで、喜多川氏が橋田さんのベッドに入り、性被害に遭ったという。喜多川氏が部屋を出た後、橋田さんはすぐにシャワーを浴びた。(以下略;長い記事)
(引用) 大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」のジャニー喜多川前社長(2019年に死去)から性被害を受けたことを告発している俳優の橋田康さん(37)=元ジャニーズJr.=が26日、都内の日本外国特派員協会で会見しました。 橋田さんは、自身の被害について語るとともに、今後芸能界で同じような被害者を生まないため「児童虐待防止法改正の一助になりたい」と述べました。同法は親権のある保護者以外からの虐待行為が法律上の虐待に当たらないことから、「子どもたちを守るには十分ではない。性的虐待は親以外からのほうが多いのでは。超党派で法改正に取り組んでほしい」と訴えました。 今後のビジョンとして「法改正のための署名を集めたい。法改正へとつながることを強く望む」「被害を受けた元メンバーの声を集め、事務所に届けたい」と強調。「事務所には実際にあった性被害を事実として認めることと、被害者たちへの謝罪と対応を求めたい。一刻も早くクリーンな事務所として生まれ変わってほしい」と語りました。 この問題をめぐり、藤島ジュリー景子社長は公表した動画と書面で、性虐待の事実について「知らなかった」としています。「現社長の発言を信じるか」という質問に対し、橋田さんは「信じない。内部でも(性虐待の)うわさ話はあった。きちんと目を向けなかったことはあるかもしれないが、全く知らなかったことはないと思う」と述べました。 被害の告発や署名活動などについて「芸能界全体の変革を目指すものか」という質問には、「性被害がなくなれば、(芸能人として)人前に立つことの苦しみとしっかり向き合えるのではないか。問題が周知されれば、芸能界だけでなくいろいろなところの性被害、性加害がなくなると考える」と話しました。
(引用)自身がメインキャスターを務めるテレビ朝日系のニュース情報番組「サンデーLIVE!!」で、事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題について謝罪しました。大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」に所属する東山紀之さんが5月21日、自身がメインキャスターを務めるテレビ朝日系のニュース情報番組「サンデーLIVE!!」で、事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題について謝罪した。番組では、事務所の藤島ジュリー景子社長の謝罪動画や、被害を告発した元ジャニーズJr.の2人が国会で野党からヒアリングを受けたニュースを紹介。VTRの後、東山さんは「(事務所の公式見解について)私自身の考えをお話しさせていただきます」と切り出した。「今回の喜多川氏に対する元ジュニアたちの勇気ある告白は、真摯に受けとめなければなりません」と強調。「実際に被害を訴えられていることは本当に切実で、残念でなりません。未成年に与えた心の傷、人生の影響は計り知れません」と重く捉えた。事務所が示した再発防止策について、こうコメントした。「我々もどのような未来を迎えるべきなのか。現在在籍しているタレントはどうするべきなのか、告発された皆さんにどう対処すべきなのか、そもそもジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思っています」続けて「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げ、「今後は、今いるみなとともに、安心して応援していただけるよう、一丸となって全力を尽くしてまいります」と語った。東山さんは自身のコメント後、番組に出演していた野村修也弁護士に見解を尋ねた。野村弁護士は、ジャニーズ事務所から独立した機関による調査や相談窓口、再発防止策の実施や提示などが必要だと答えた。これに対して東山さんは「しっかりと道標を作って、これを第一歩としていきます」と受け取った。【東山さんのコメント全文】 は次のとおり。ここで少しお時間をいただきます、先週事務所より、喜多川氏に関する公式見解が出されましたので、私自身の考えをお話しさせていただきます。この件に関しましては、最年長である私が口を開くべきだと思い、後輩たちには極力待ってもらいました。彼らの心遣いに感謝します。今回の喜多川氏に対する元ジュニアたちの勇気ある告白は、真摯に受けとめなければなりません。実際に被害を訴えられていることは本当に切実で残念でなりません。未成年に与えた心の傷、人生の影響は計り知れません。今回、事務所から再発防止策が出されましたが、我々もどのような未来を迎えるべきなのか。現在在籍しているタレントはどうするべきなのか、告発された皆さんにどう対処すべきなのか、そもそもジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないいと思っています。心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした。今後は、今いるみなとともに、安心して応援していただけるよう、一丸となって全力を尽くしてまいります。日曜にこのような話をしてしまい、重ね重ねお詫びを申し上げます。
(引用)3月にBBCが故・ジャニー喜多川前社長による性加害問題を報じて以降、揺れるジャニーズ事務所。5月14日に藤島ジュリー景子社長(56)が「世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりおわび申し上げます」などと謝罪すると、同21日には幹部タレント・東山紀之(56)が、MCを務めるテレビ朝日『サンデーLIVE!』(テレビ朝日系)内で「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」と詫びた。 同業の芸能プロダクション関係者たちは問題の発覚当初から「社名からジャニーさんの名前を外したほうがいい」と指摘しているが、東山も社名変更の可能性に踏み込んだ。「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか。(それも含めて)外部の方とともに全て透明性をもってこの問題に取り組んでいかなければならない」(東山)。社名が変わることもあり得ると示唆した。「外部の方」とは1年前、ジャニーズ事務所に顧問として招かれたNHK元理事や大手広告代理店幹部、同レコード会社幹部らも含む。ジュリー氏は社長に就いた2019年以降、外部の血を積極的に入れ、会社の近代化を図ろうとしてきた。皮肉にもそんな中での問題発覚だった。ジャニーズ事務所は今後どうなる? 同社は今後どうなるのか。まず、テレビ界の動向を聞くと、同社の所属タレントを排除する動きはない。所属タレントが問題を起こしたわけではないからだ。 2000年から同社所属タレントが大きな役割を担っている日本テレビ系『24時間テレビ46』(8月26~27日)の場合、メインMCをなにわ男子が務める。4月17日に発表された通りだ。「見直そうとする声はない。スポンサーへの影響もない」(日テレ関係者) 半面、ジャニーズ事務所の内部は大きく変わりそうだ。性加害問題を調べ、公表をすることを迫られる一方、退所者やほかの事務所に所属する男性アイドルとの協調路線が進むのは間違いない。これは問題の発覚前から既に始まっていた。それが加速する。 他局やほかの事務所が驚いたのは日テレが中継した『エックスゲームズCHIBA2023』(5月12~14日)に山下智久(38)がアンバサダーとして出演したこと。山下は2020年の退所者である。アンバサダー就任は問題の発覚前から決まっていた。 エックスゲームズとはスケートボードなどアクションスポーツの祭典で、若者らの間で人気が高まっている。日テレは社を挙げて応援している。 放送が深夜だったことから山下の出演に気が付かなかった人もいるだろうが、退所後は民放への出演から遠ざかっていた山下にとって大きな一歩だった。 山下は2005年の第1シリーズに出演したTBS系ドラマ『ドラゴン桜』の第2シリーズ(2021年)にも登場したものの、メールを読む声だけ。そうなった理由については諸説あったが、同局がジャニーズ事務所に忖度したという見方が最有力だった。(以下略;長い記事)
(引用) 大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」の創業者、ジャニー喜多川前社長(2019年死去)による所属タレントへの性虐待問題について日本共産党国会議員団は22日、プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、会合を開きました。元『週刊文春』記者で1999年から同問題を追及してきた中村竜太郎氏を招き、意見交換しました。 中村氏は「自分たちの子どもがこんな性被害に遭っていたことに対し、きちんと向き合うべき社会的問題だ」と強調。また、この問題を大手メディアが報じてこなかったことも指摘しました。 また、中村氏は「23年間絶望したままだ。(同誌が報じた後も)何も変わらなかった。世の中に知らしめることができていれば、その後の被害がなかったのではと自責の念がある」と述べ「メディアが報じてくれていれば。悔しい気持ちがある」と強調。「国会で真剣に取り組んで追及し、同じことを繰り返さないようにしてほしい。それが政治の力だと思う」と語りました。 PT責任者の吉良よし子参院議員は「子どもたちが被害者になっていたにもかかわらず、社会で重大問題と認識されてこなかった。二度と繰り返さないための対策やどう救済していくべきかを議論していく」と述べました。
ヒロシマの思いは届くのか―。19日からG7広島サミットが始まる。ロシアによるウクライナ侵攻後、核兵器使用の懸念が高まる中、被爆地・広島に初めて首脳たちが集う。ただ、被爆者をはじめとする市民の間では、サミット開催がパフォーマンスに終わるのではないかとの不安も根強い。国際政治の舞台裏で世界の首脳やメディアに情報やメッセージを伝えようと、自ら奔走する広島の市民たちに密着。サミットの意義を検証する。【出演】藤原帰一(東京大学未来ビジョン研究センター客員教授)キャスター:桑子真帆(アナウンサー)ナレーター:安元洋貴(声優)【取材ノート】G7広島サミットが今こそ重要な理由とは 藤原帰一さんに聞くNHK-2023年5月18日 午後5:59 公開https://www.nhk.jp/.../blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pjdalxmvR7/(膨大な分量の記事です。関心ある方は上記リンクからどうぞ)
(引用)ある男の告白が、平凡な家族に激震をもたらす。 彼は、23年間も、真田家の四兄妹の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人だというのだ!しかも地球を離れるまでの残された時間は3日間―。日出男は、限られた時間の中で、人間としてやり残したことに奮闘することに!《家族になりたかった男》を通して映し出される家族愛をコミカルに描いたエイリアンコメディが誕生した。映画、テレビ、舞台など様々なカルチャーシーンで、常に新たな役作りに颯爽と挑戦し続け、目の肥えたオーディエンスの期待を裏切らない中村倫也が、真田家四兄妹の次男・日出男として訳アリな宇宙人を演じる。しっかり者の長女・想乃役を演じるのは『ちょっと思い出しただけ』など映画やドラマに引っ張りだこの伊藤沙莉、真田家の親代わりの長男・夢二役にはお笑いコンビ「バナナマン」として活躍し日本のテレビ界に欠かせない日村勇紀、頼りない三男・詩文役には『BLUE/ブルー』など幅広い役柄を演じ分ける柄本時生。ケミストリーが期待されるこの4人の素晴らしい役者陣が息の合った4兄妹を披露し、やがて映画史上誰も観たことのない別れのシーンを作り上げる!監督・脚本は、『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』『虹色デイズ』の飯塚健がオリジナル作品として手掛ける。謎のじゃがいも、ビッグ鰻、不思議な少女…飯塚節ならではの特異なキャラが多数登場し、観る者を不可思議な世界線へと誘う。主題歌の「MY SWEET ALIEN」は、氣志團が本作の為に書き下した。熱い男・長男の夢二が心酔するあのバンドへのオマージュか!?と思わせるような曲調で、観る者の胸を熱くします。撮影は、昨年3月~4月にかけて美しい海と空に囲まれた高知にて行われた。
【解説・ストーリー】中村倫也主演で、地球人になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの3日間で人間としてやり残したことに奮闘する姿を描いたコメディ。人間の生態調査のため、23年前に土星から来た宇宙人は、真田家四兄妹の次男・日出男として、長男・夢二、長女・想乃、三男・詩文と暮らしていた。家族というものがわからない日出男は、夢二から、家族とは自分よりも大切なものがあることだと教えられる。真田家のさまざまな問題が起こる中、日出男が地球を離れる日が近づいてくる。日出男に残された時間はあと3日間。人間としてやり残したことをやり遂げるため、日出男の地球での最後の奮闘がはじまる。日出男役を中村、長女・想乃役を伊藤沙莉、長男・夢二役を「バナナマン」の日村勇紀、三男・詩文役を柄本時生がそれぞれ演じる。監督・脚本は、「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」「ステップ」の飯塚健。********************* 2023年製作/117分/G/日本 配給:ハピネットファントム・スタジオ*********************【スタッフ・キャスト】監督 : 飯塚健脚本 : 飯塚健製作 : 勝股英夫 大熊一成 小西啓介 黒岩克巳 佐竹一美 古味竜一エグゼクティブプロデューサー : 瀬戸麻理子 菊池貞和 宇田川寧プロデューサー : 高尾沙織 柴原祐一共同プロデューサー : 布川均 大畑利久 田中勇也ロケーションプロデューサー : 古味竜一ラインプロデューサー : 濱松洋一撮影 : 相馬大輔照明 : 佐藤浩太録音 : 反町憲人 川俣武史美術 : 小泉博康装飾 : 佐藤政之衣装 : 白石敦子ヘアメイク : 内城千栄子特殊造形 : 百武朋デザイン : 百武朋VFXスーパーバイザー : 齋藤大輔 長井由実音響効果 : 松浦大樹編集 : 川村紫織音楽 : 海田庄吾主題歌 : 氣志團助監督 : 杉岡知哉スクリプター : 石川愛子制作担当 : 加藤誠 配 役 : 役 名(役柄)中村倫也 : 日出男(次男;宇宙人)伊藤沙莉 : 真田想乃(長女;妹)日村勇紀 : 真田夢二(長男)柄本時生 : 真田詩文(三男)左から真田詩文(三男)真田日出男(次男)真田想乃(長女)真田夢二(長男)関めぐみ : 中野あかり千野珠琴 : 中野ゆめ細田善彦 : 宍戸博文平田貴之 : 神内雅也之山中聡 : 望月井上和香 : ビッグ鰻(声)設楽統 : 司会者(声)山里亮太 : ジャガ(声)
(引用)【TOKYO MER】―― オペ室を搭載した大型車両=ERカーで事故や災害現場に駆け付け、 自らの危険を顧みず患者のために戦う、都知事直轄の救命医療チームである。彼らの使命はただ一つ…『死者を一人も出さないこと』。横浜・ランドマークタワーで爆発事故が発生。数千人が逃げ惑う前代未聞の緊急事態に。「待っているだけじゃ、救えない命がある」チーフドクター・喜多見はいち早く現場に向かうべきと主張するが、厚生労働大臣が新設した冷徹なエリート集団【YOKOHAMA MER】の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と真逆の信念を激突させる。地上70階、取り残された193名。爆発は次々と連鎖し、人々に炎が迫る!混乱のなか重傷者が続出するが、炎と煙で救助ヘリは近づけない。まさに絶体絶命の危機…さらに、喜多見と再婚した千晶もビルに取り残されていることが判明。千晶は妊娠後期で、切迫早産のリスクを抱えていた…絶望的な状況の中、喜多見の脳裏に最愛の妹・涼香を亡くしたかつての悲劇がよぎる――もう誰も、死なせはしない。
【解説・ストーリー】オペ室搭載の大型車両・ERカーで事故や災害現場に駆けつける救命医療チームの活躍を描いたテレビドラマ「TOKYO MER 走る緊急救命室」の劇場版。横浜のランドマークタワーで大規模な爆発事故が発生した。数千人が逃げ惑う未曾有の事態に陥る中、東京都知事直轄の救命医療チーム「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見は一刻も早く現場へ向かうべきだと主張するが、厚生労働大臣によって新設されたエリート集団「YOKOHAMA MER」の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と正反対の意見をぶつける。そんな中、地上70階に取り残された193名の中に、喜多見と再婚し妊娠中の千晶もいることが判明する。キャストには鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみらドラマ版の俳優陣が再結集したほか、鴨居役で杏、研修医役でアイドルグループ「SixTONES」のジェシーが新たに参加。************** 2023年製作/128分 G/日本 配給:東宝**************【スタッフ・キャスト】監督 : 松木彩脚本 : 黒岩勉企画プロデュース : 高橋正尚プロデューサー : 八木亜未, 辻本珠子音楽 : 羽岡佳, 斎木達彦, 櫻井美希主題歌 : 平井大 配 役 : 役 名 (役 柄)鈴木亮平 : 喜多見幸太(東京MER チーフドクター)賀来賢人 : 音羽尚(厚労省MER統括官)中条あやみ : 弦巻比奈(東京MER 2ndドクター)要潤 : 千住幹生(東京消防庁隊長)小手伸也 : 冬木治朗(東京MER 麻酔医)佐野勇斗 : 徳丸元一(東京MER 機関士)ジェシー : 潮見知広(東京MER 研修医)フォンチー : ホアン・ラン・ミン(東京MER 看護師)菜々緒 : 蔵前夏梅(東京MER 看護師長)杏 : 鴨居友(横浜MER チーフドクター)鶴見辰吾 : 久我山秋晴(厚労省官吏)橋本さとし : 駒場卓(東京都危機管理室長)渡辺真起子 : 白金眞理子(内閣官房長官)仲里依紗 : 高輪千晶(喜多見幸太の妻)石田ゆり子 : 赤塚梓(東京都知事)
(引用) 18日午前10時15分ごろ、東京都目黒区目黒の歌舞伎俳優、市川猿之助さん(47)宅で、猿之助さんと両親が倒れているのをマネジャーが見つけ、119番した。捜査関係者によると、母親(75)は自宅で、歌舞伎俳優で父親の市川段四郎さん(76)は搬送先でそれぞれ死亡が確認された。猿之助さんは命に別条はない。現場の状況から猿之助さんが自殺を図ったとみられ、警視庁が詳しい状況を調べている。 マネジャーは、半地下にある自室のクローゼット内で意識がもうろうとしている猿之助さんを発見。そばに遺書のような書き置きがあり、文末に猿之助さんの名前があった。猿之助さんは搬送時、呼びかけに反応があり、その後も話ができる状態だという。両親は2階のリビングであおむけに倒れ、目立った外傷は確認されていない。両親と3人暮らしとみられる。 東京・明治座によると、猿之助さんが主演する18日昼の歌舞伎公演は中止となった。今後の公演は未定としている。 明治座の担当者は「(猿之助さん側から)体調不良につき、昼の歌舞伎公演は中止すると連絡があった。それ以降の対応は分からない」と、混乱した様子で話した。 猿之助さんを巡っては雑誌「女性セブン」が「歌舞伎激震の性被害」の見出しで、ハラスメント疑惑を報じていた。 猿之助さんは段四郎さんの長男で、伯父は先代猿之助の市川猿翁さん。1983年に二代目市川亀治郎を名乗り、東京・歌舞伎座で初舞台を踏み、2012年に四代目猿之助を襲名した。歌舞伎だけでなく、故蜷川幸雄さんらの舞台、NHK大河ドラマ「風林火山」や「半沢直樹」などテレビドラマにも多数出演した。 段四郎さんは10歳で初舞台。1969年に歌舞伎座で四代目段四郎を襲名した。主に兄である猿翁さんの一座で活躍した。
(引用) 厳然たる上下関係のもと、密室で繰り広げられていたのは、あられもない痴態だった──。歌舞伎俳優の市川猿之助(47才)によるセクハラ・パワハラ行為が浮かび上がってきた、いったい何があったというのだろうか。(中略;長いです)「猿之助さんの舞台に立った経験を持つある役者は、猿之助さんとの“関係性”にかなり苦悩していました。たとえば、地方興行などの際、頻繁に猿之助さんのホテルの部屋に誘われ、お酒につきあわされていた。そればかりか“隣に寝なさい”と指示され、横になると布団の中に潜り込んできて、キスをされたり、身体を弄ばれたりと過剰な性的スキンシップをされるというのです」(劇場関係者) 拒絶という手段に訴えられないのは、一門で絶対的な力を持つリーダーの猿之助と、一門の弟子筋や俳優、スタッフの力関係に理由がある。「師匠と弟子、座長と役者・裏方の関係は絶対で、無言の圧力のなかで、間違っても口答えしたりすることはできません。性被害に悩んだ役者も“がまんするしかない”と無言で耐えていたといいます。厳然たる上下関係を感じ、泣き寝入りするしかないんです。澤瀉屋周辺では、そうした猿之助さんの行動は知られた話で、周囲は、“今日は彼が腕枕要員だったんだな”という目で見るばかりだと言います」(前出・劇場関係者)(中略;長いです) 本誌『女性セブン』は5月15日夜、公演後の猿之助を直撃した。飲食店から出てきた猿之助は笑顔だったが、本誌が名乗ると途端に不機嫌な表情を浮かべ、「答える義務はありません」とだけ話した。 ハラスメント行為は、歌舞伎界という特殊な世界で、興行にまつわって起きた。その興行のほとんどに携わり、各々の歌舞伎役者と業務委託契約を結ぶ松竹にも、責任の一端はあるはずだ。調査、指導をすべきではないのか。松竹に見解を求めた。「(猿之助のハラスメントについては)プライベートの動向については、俳優と弊社は雇用関係に無いこともあり、弊社が関与・管理することには限界がございます。ご指摘の事象は承知しておりません。(コロナ禍のパーティーについては)市川猿之助が休演に至りましたことは遺憾でございますが、現状では、弊社から市川猿之助に対し、申し入れをすべきと判断する確たる事実は把握しておりません。(今後の対応については)ハラスメント行為は決して許されないものであり、俳優の私行においても社会規範や倫理を逸脱する行為は厳に慎むべきと考えております。公演製作・主催企業としての社会的責任の見地から、弊社の興行等に関連した看過し難い事象の発生が懸念されました場合には事実確認を行い、適正に対応して参る所存です」※女性セブン2023年6月1日号
ジャニーズ事務所の元所属タレントが、亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を相次いで訴えている。今週、藤島ジュリーK.社長が公式見解を発表した。BBCのドキュメンタリーや外国特派員協会での会見後、独自取材を進めてきた取材班。今も自らが受けた被害に苦しんでいるという人、周囲の被害を目撃していたとして沈黙した自分を責める人など、新たな証言の数々が。被害を繰り返さないために何が必要か検証する。 (桑子真帆キャスター)「なぜこの問題を報じてこなかったのか。私たちの取材でもこうした声を複数いただきました。海外メディアによる報道がきっかけで波紋が広がっていること。私たちは重く受けとめています」(中略) そんな中で「クロ現」は、新たに3人目となる顔出し実名で証言する被害者をテレビメディアでは初めて登場させた。そのインパクトは計り知れない。これから勇気を出してメディアの前で証言する人が続く可能性があることを示したからだ。「いま声を上げる時だと思った」 初めてカメラの前でそう話すのは、元ジャニーズJr.の二本樹顕理(にほんぎ・あきまさ)さん(39)。中学2年生で事務所に入ってしばらくして経験した性被害を赤裸々に証言する。 (二本樹顕理さん)「マッサージから始まってだんだんパンツの中に手を入れられて性器を触られて……。その後は手で触られたり、そこからオーラルセックスされました。後は勃起した性器を体にこすりつけられたり」
沈黙を守っていたテレビ番組が、ジャニーズ事務所の“性加害”に初めて本格的に斬り込んだ。NHKの「クローズアップ現代」(以下、「クロ現」)。日本の公共放送・NHKを代表する調査報道番組である。【ついにヤマが動いた!】https://bunshun.jp/articles/-/62937【27年経っても消えない“フラッシュバック”】https://bunshun.jp/articles/-/62937&page=2【今も“元少年たち”を苦しめる「心の傷」のトラウマ】https://bunshun.jp/articles/-/62937&page=3【第三者委員会を設置しないジャニーズ事務所への批判は今後強まる?】https://bunshun.jp/articles/-/62937&page=4
こども家庭庁の担当者も「お話を聞く限りでは、ジャニー喜多川さんは『保護者』にあたらないと考えます」とした。オカモトさんは「親以外だと(児童虐待に)あたらないということですよね。単純に怖いですよね。理解のない子どもが親以外の方に(性被害を)されたら守れないですよね」とし、海外に比べて「縦社会」の日本で、親以外が問題に問われないことは怖いという受けとめを話した。
(引用)ヒアリングを受けたのは、これまで日本外国特派員協会で記者会見した歌手のカウアン・オカモトさん(26)と、文春オンラインの取材などに応じていたダンサーで芸能事務所経営の橋田康さん(37)だ。先立つ14日には、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が、動画と文書で調査の実施や被害を訴える人への対応を発表した。橋田さんは一定の評価をしながらも、性加害の事実認定を曖昧にした点がのちのち問題になりえるのではないかとの考えを示した。オカモトさんは、未成年のタレントや子どもへの性被害を防ぐための法整備のあり方として「被害者ではなく加害者が怖がる法律をつくるのが大事だ」「いまは被害者が声を上げたときのほうが失うものが大きすぎる」と指摘した。(中略)⚫️こども家庭庁「ジャニーさんは児童虐待防止法の保護者にあたらない」ヒアリングでは、同様の被害を防ぐため、当事者は法整備のあり方についても聞かれた。オカモトさんと橋田さんは、被害を受けている子どもが、その被害を理解したり、通報するようなことは難しいと説明する。議員らは、児童虐待防止法で規制される「児童虐待」が「保護者(親など)が監護する児童」を対象とされている点は検討の余地があると指摘。芸能事務所や学校の部活動でも同じ被害は起こり得るが、現行の防止法では防げないのではないかと問題視する。こども家庭庁の担当者も「お話を聞く限りでは、ジャニー喜多川さんは『保護者』にあたらないと考えます」とした。オカモトさんは「親以外だと(児童虐待に)あたらないということですよね。単純に怖いですよね。理解のない子どもが親以外の方に(性被害を)されたら守れないですよね」とし、海外に比べて「縦社会」の日本で、親以外が問題に問われないことは怖いという受けとめを話した。(以下略;長い記事)
(引用) 立憲民主党は16日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)による性加害を訴えた元同事務所所属の男性を招き、ヒアリングを国会内で開いた。共に元ジャニーズJr.で、4月に記者会見で被害を告発した歌手カウアン・オカモトさん(26)と、週刊文春などが被害を報じたダンサーで俳優の橋田康さん(37)が出席した。 橋田さんは1998年に同事務所に入ったと言い、喜多川氏から「13歳ごろ、性的被害を受けた。2回ほどあった」と述べた。その上で「僕にとっては大きなことだった。子どもたちが被害に遭わず、真っすぐエンタメの世界を走れる場をつくることが大人のやること」と発言した。 さらに喜多川氏のセクハラ行為が民事裁判で認められた後も問題が放置されたことに言及。「悪いことがあっても目をつぶるエンターテインメント社会の表れだったのでは」と話した。 オカモトさんは「未成年で、立場の上の人から何かを要求された時、拒むのが難しい」と述べ、新たな被害者を生まないための法整備を求めた。 喜多川氏の性加害問題は、英BBC放送が3月にドキュメンタリー番組で報じた。その後の会見で、オカモトさんは「15~20回ほど性的被害を受けた」などと証言。ファン有志らが、加害の検証を求める署名約1万6千筆を事務所に郵送した。 ジャニーズ事務所は今月14日、藤島ジュリー景子社長が「被害を訴えられている方々に対して深く、深くおわび申し上げます」と謝罪する動画と文書を発表した。自身は性加害を知らなかったとした上で「当事者であるジャニー喜多川が故人であり、確認できない」と事実認定を避けた。再発防止策として、社内にコンプライアンス委員会を設置。5月中に社外に相談窓口を設けるとした。
(引用)16日の立憲民主党のヒアリングにおける、元ジャニーズJr.の男性2人の発言要旨は次の通り。 【カウアン・オカモトさん】 一、2012~16年、前社長のジャニー喜多川氏から15~20回ほど被害を受けた。 一、芸能界に限らず、未成年者が、絶対的に立場の上の人から何かを要求されたときに拒むのは難しい。僕たちのような被害者が生まれないよう法整備を強く願う。 一、事務所社長の謝罪動画には感謝。第一歩が始まった。事務所だけでなくみんなが法律の問題も含め、自分事のように考えてもらい、良い方向に進んでいると思う。 【橋田康さん】 一、1998年事務所に入所し、13歳ごろ(喜多川氏から)性的被害を2回ほど受けた。 一、功績あるジャニーズ事務所に対しては悪いことにも目をつぶる、エンターテインメントの社会が出来上がってしまった。黙認を続けるとこれ以上の発展はない。 一、事務所は(事実認定を)濁している部分もある。第三者機関の調査には賛成。(被害者が)リスクを負って声を上げずに済む環境が生まれる。
(引用) ジャニーズ事務所が前社長による性加害問題に関する謝罪動画を公開し、所属タレントをCMなどで起用する企業に動揺が広がった。「世間の反応をみながら対応を決める」(製造業)と、現時点では状況を注視する企業が多いが、会社のイメージを損ねる恐れもあるだけに神経をとがらせている。 アサヒグループホールディングスや日清オイリオグループは「性加害が事実であれば遺憾」などとコメントした。両社とも直ちにCM放送を中止しない方針で、日産自動車も慎重に状況を見守る方針という。 金融関係のスポンサー企業は「タレントの起用は継続する方針だが、ジャニーズ側からのアクションを待っている」と打ち明ける。
(引用) ジャニーズ事務所の元所属タレントが、創設者のジャニー喜多川氏からの性被害を訴えた問題について、TBSの報道番組「news23」が5月11日、被害者の証言などを詳しく報じた。 メインキャスターの小川彩佳アナウンサーは「報道機関がどれだけこうした被害を報道してきたのか。少なくとも私達の番組ではお伝えしてこなかったという現状があります」とジャニーズ事務所の性被害問題に沈黙してきたマスメディアの責任に触れた。
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)から性加害があったとする元ジャニーズJr.の男性の告発を巡り、同事務所の藤島ジュリー景子社長は14日、謝罪する動画と文書を発表した。「何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くおわび申し上げます。関係者の方々、ファンの皆さまに大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねておわび申し上げます」と述べた。(中略) 藤島社長は、メディアなどからの質問に答える形で見解を表明。「(性加害について)知りませんでした」「当事者であるジャニー喜多川に確認できない」と説明した上で、被害者対策に取り組む姿勢を明らかにした。 藤島社長は辞職せず、自らが被害者対策や経営改革に取り組むことで責任を取っていくという。(以下略)
(引用)藤島ジュリー景子氏が初めて顔を出して謝罪「深く、深くお詫び申し上げます」ジャニーズ事務所の元所属タレントがジャニー喜多川前社長(享年87)から性被害を受けていたと訴えている問題を巡り、同事務所が14日、公式サイトで見解を発表した。藤島ジュリー景子社長が初めて顔を出し、動画と一問一答形式の書面も公開した。動画には藤島氏が自ら出演し、「株式会社ジャニーズ事務所代表取締役社長、藤島ジュリーでございます。この度は、創業者ジャニー喜多川の性加害問題について世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます。そして関係者の方々、ファンの皆様に大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます。大変遅くなりましたが、各方面よりいただいていたご質問に対して、このあと書面にて回答させていただきます」と語っている。(以下、一問一答)――なぜ、すぐに会見を行わなかったのか。「まずは事実を確認し、責任を持って対応すべきだと考えました。個人のプライバシーにも関わる非常にデリケートかつセンシティブな問題であったため、カウンセラーや弁護士など専門家の協力を得ながら、声をあげられた方とのご対面、社内調査、具体的対応策についての協議等を慎重に進めておりましたことから、広く皆様にお伝えするまで時間が経ってしまいました。対応が遅くなった点に関しまして、お詫びいたします」――BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発について、どのように受け止めているのか。「事実であるとすれば、まず被害を訴えておられる方々に対してどのように向き合うべきか、また事務所の存続さえ問われる、極めて深刻な問題だと受け止めました。あらためて事実確認をしっかりと行い、真摯に対応しなければならないと思いました」――BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発は事実か。「当然のことながら問題がなかったとは一切思っておりません。加えて会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております。一方で、当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について『事実』と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではなく、さらには憶測による誹謗中傷等の二次被害についても慎重に配慮しなければならないことから、この点につきましてはどうかご理解いただきたく存じます。とは言え、目の前に被害にあったと言われる方々がいらっしゃることを、私たちは大変重く、重く受け止めております」――ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか。「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした。このことを説明する上では、当時のジャニーズ事務所がどのような意思決定で運営されていたかについて、ご説明する必要があると思います。週刊文春から取材のあった1999年の時点で、私は取締役という立場ではありましたが、長らくジャニーズ事務所は、タレントのプロデュースをジャニー喜多川、会社運営の全権をメリー喜多川が担い、この二人だけであらゆることを決定していました。情けないことに、この二人以外は私を含め、任された役割以外の会社管理・運営に対する発言は、できない状況でした。また管轄外の現場で起きたことや、それに対してどのような指示が行われていたのか等も、そもそも全社で共有されることはなく、取締役会と呼べるようなものも開かれたことはありませんでした。本件を含め、会社運営に関わるような重要な情報は、二人以外には知ることの出来ない状態が恒常化していました。振り返るまでもなく、その状態は普通ではなかったと思います。ただ、1962年の創業時からずっとこの体制で成長してきたこともあり、ジャニーとメリーの二人体制=ジャニーズ事務所であることを、所属する全員が当然のこととして受け入れてしまっていたように思います。私自身その異常性に違和感を持つことができなかったわけで、ただただ情けなく、深く後悔しております」――2003年の週刊文春との高裁判決で敗訴しているが、その時点でもまだ、性加害の事実を認めなかったのか。また何も対策をしなかったのか。「この訴訟は、週刊文春の記事に対し『許しがたい虚偽である』とメリーが憤慨し、名誉毀損であるとしてジャニーズ事務所側が文藝春秋社らを訴えたものでしたが、その詳細については私には一切共有されておらず、恥ずかしながら今回の件が起こり、当時の裁判を担当した顧問弁護士に経緯確認するまで詳細を把握できておりませんでした。あくまで私の推測ですが、メリー自身もジャニーの問題とされている行為に対しては、心の底から『やっているはずがない、ありえない』そう思っていたからこそ、自ら民事裁判で訴えに出たのだと思っております。最終的に私どもが一部敗訴し、週刊文春の記事が名誉毀損とまでは言えないと判断されましたが、当時の裁判を担当した弁護士、裁判に関わった役員へのヒアリングによるとその時点でもジャニー本人は自らの加害を強く否定していたこともあり、結局メリー及び同弁護士から、ジャニーに対して『誤解されるようなことはしないように』と厳重注意をするにとどまったようです。いずれにせよ私個人としては、取締役という立場でありながら、積極的にその責務を果たせなかった点について、大きな落ち度があったと考えております」カウアン・オカモト氏とは「長い時間お互いにお話をしました」――再発防止策をどのように考えているか。「再発防止策を講じるにあたっては、初期の段階から弁護士をはじめ、様々な分野の有識者の方々から、会社としての問題点や改善策についてご指摘やご意見をいただいてまいりました。大前提として、私が代表に就任して以降は、エンタテインメント業界という世界が特殊であるという甘えを捨て、コンプライアンスの強化を進めており、『ホットライン(匿名相談窓口)の設置』、未成年に対する『保護者同伴の説明会の実施』、『コンプライアンス教育の実施』、『保護者宅からの活動参加』等を推進してまいりました。しかし今回の件を受け、二度と同じような事態を起こさないためにも、外部からの協力も得ながら『コンプライアンス委員会』を設置しており、これまで以上に取り組みを強化、徹底させてまいります。さらには、企業のあり方や社会的責任として不安な点がないか、社内外に適切なコミュニケーションが行われているか、また社内の価値観や常識だけで物事を判断していないか等、外部の厳しい目で指摘する役割として、社外取締役を迎え入れて経営体制を抜本的に見直すよう、現在人選、依頼を進めております。新しい社外取締役については、確定次第改めて発表させていだく予定です」――何故、第三者委員会を設置して徹底調査をしないのか。「当初よりこの問題は、社内のみで解決すべきではないとの観点で、第三者委員会の設置による実態の徹底究明のあり方についても、弁護士や外部の専門家・有識者を交えて検討いたしました。しかし調査段階で、本件でのヒアリングを望まない方々も対象となる可能性が大きいこと、ヒアリングを受ける方それぞれの状況や心理的負荷に対しては、外部の専門家からも十分注意し、慎重を期する必要があると指導を受けたこともあり、今回の問題については別の方法を選択するに至りました。既に告発された方、また今後あらたな相談をご希望される方のために、外部のカウンセラーや有識者、弁護士や医師の指導のもと、相談をお受けする外部窓口を月内に設置致します。相談者の秘匿性を守り、客観的にお話をお聞きするため、外部の専門家の協力を得る予定です」――カウアン・オカモト氏とは会ったのか。会ったのであれば何のために会ったのか。「お会いしました。私が直接お会いして、長い時間お互いにお話をしました。今後このようなことが二度と起こってはならない。その為にも彼が声をあげられたということを深く理解しました。一方でご本人以外の他人のプライバシーに関わる問題や、憶測を助長するようなご発言に関しては、私の見解をお伝えさせていただきました。まだまだこれからではありますが、私たちが変わるきっかけを下さったと受け止めております」――被害を訴えてきた方たちに対して、どのように向き合う予定か。「デリケートな内容であり、詳細については検討中ではありますが、被害を訴えておられる方々、精神的に苦しんでおられる方々に対しては、カウンセラーをはじめ、専門家の力もお借りしつつ、誠実に向き合ってまいります。それをやらずして、私たちに未来はないと考えております」――ご自身の経営責任をどう考えているか。また責任がある場合どう責任を取るとお考えか。「責任はあったと考えております。当時の私は、取締役とはいいながらも名ばかりとなっており、その職責を果たせていませんでした。また本件については自らも積極的に知ろうとしたり、追求しなかったことについて責任があると考えております。責任の取り方ですが、私が辞職する選択肢も考えました。ただ今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、さらにこれから先、二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し始めている経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜くことだと考えております。あらゆる厳しいご意見も真摯に受け止め、所属しているタレントたちの今、そして未来への想いを尊重しながら対話を重ねていく、それが自分にできる責任の取り方だと考えております。あらためまして心よりお詫び申し上げます」(一問一答ここまで)同問題は、今年に入って元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)が一部メディアで告発して始まった。「(2019年7月に亡くなった)ジャニー喜多川さんに15歳の頃から性的な行為を受けていた」とする主張で、4月12日には都内の日本外国特派員協会で記者会見を開催していた。これらを受け、ジャニーズ事務所が社員や所属タレントへ聞き取り調査を行っていた。オカモト氏はブラジル人と日本人の両親から生まれ、2012年にジャニーズ事務所に入所。16年にアーティストとして海外進出を目指し、同事務所を退所している。会見後もさまざまな形で同問題について言及し、13日夜に自身のYouTubeチャンネルを更新。藤島氏と対面し、約2時間にわたって話し合ったことなどを明かしていた。ENCOUNT編集部
11日放送のニュース番組「news23」(TBS系)は、「ジャニーズ事務所」の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年死去)の性暴力をめぐる報道について被害者の証言も含め自己検証しました。 小川彩佳キャスターは、「今回、実名で顔を出して訴えて下さった方々がいるわけで、それはどれほど勇気がいることだったか、その勇気を重く受け止める必要があると思います」と述べました。 2004年に最高裁がジャニー氏・事務所側の上告を受理しなかったため、「性加害」は2002年の東京高裁判決によって事実認定されています。小川氏は「ジャニー氏の疑惑」として断定はしませんでした。 足りない面はあるものの、「取材に応じてくださったカウアンさんは、当時(1999年に『週刊文春』報道)から、メディアが報じていたらジャニーズ事務所にいくことはなかった、と話されていました」と被害者の気持ちをくみながら、「いったいどれだけ報道機関がこうした被害を報道してきたのか。少なくとも私たちの番組では、お伝えしてこなかった。その中でカウアンさんの発言は、非常に重く、向き合わなければならない」。 番組の今後について「こうした訴えをしっかり受け止め、報道していきたい」と締めくくりました。 (小川浩)
ジャニーズ事務所の前社長であるジャニー喜多川氏(故人)が所属の少年に性暴力を加えていたとされる問題で、ファンらが「性暴力被害者の声に誠実に耳を傾けてください」とする署名1万6125人分を同事務所あてに提出し、11日、都内で記者会見しました。 署名は、元メンバーの男性がジャニー氏からの性被害を告発した4月以降、事務所が性加害の事実に正面から向き合おうとしていないと指摘。「(同事務所に)所属するタレントを応援するものとして、このままでは心から応援するのは難しい」「純粋な気持ちで入所してきた少年たちの気持ちを思うと強い憤りを覚える」として、▽性暴力被害者への誠実な対応・謝罪▽性加害の検証・実態調査▽再発防止策の実行―などを求めています。 署名を提出したのは、ファン有志が立ち上げた「PENLIGHT(ペンライト) ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」です。発起人の高田あすみさん(仮名)は、性暴力を知ったとき「非常にショックで、タレントを応援したい気持ちと、事務所の対応はおかしいという気持ちの間で葛藤があった」とコメント。「ファンとして向き合っていく責任があるのではないか」と友人らと話し、同会立ち上げに至った経緯を説明しました。 メディアがこれまでもジャニー氏の性加害を少年への性暴力として報じず、“スキャンダル”の扱いしかしてこなかったことも問題だと強調。「ジャニー氏の性加害だけでなく、性暴力そのものをきちんととらえ、性暴力を許さない社会のために報道してほしい」と求めました。
(引用)ベルリンフィル初の女性マエストロ<リディア・ター>、芸術と狂気がせめぎ合い、怪物が生まれる。その衝撃に世界平伏!
【解説・ストーリー】「イン・ザ・ベッドルーム」「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド監督が16年ぶりに手がけた長編作品で、ケイト・ブランシェットを主演に、天才的な才能を持った女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。「アビエイター」「ブルージャスミン」でアカデミー賞を2度受賞しているケイト・ブランシェットが主人公リディア・ターを熱演。2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、ブランシェットが「アイム・ノット・ゼア」に続き自身2度目のポルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。また、第80回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、ブランシェットにとってはゴールデングローブ賞通算4度目の受賞となった第95回アカデミー賞では作品、監督、脚本、主演女優ほか計6部門でノミネート。************** 2022年製作/158分 G/アメリカ 原題:Tar 配給:ギャガ**************【スタッフ・キャスト】監督 : トッド・フィールド製作 : トッド・フィールド スコット・ランバート アレクサンドラ・ミルチャン脚本 : トッド・フィールド撮影 : フロリアン・ホーフマイスター美術 : マルコ・ビットナー・ロッサー衣装 : ビナ・ダイヘレル編集 : モニカ・ウィリ音楽 : ヒドゥル・グドナドッティル 配 役 : 役 名ケイト・ブランシェット : リディア・ターノエミ・メルラン : フランチェスカ・レンティーニニーナ・ホス : シャロン・グッドナウソフィー・カウアー : オルガ・メトキナアラン・コーデュナー : セバスチャン・ブリックスジュリアン・グローバー : アンドリス・デイヴィスマーク・ストロング : エリオット・カプラン
(引用)クラシック指揮者として世界最高峰に上りつめた女性を主人公に、音楽の世界の深淵と、人間関係の残酷な力学を抉(えぐ)りだす。必見の力作だ。リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、ドイツのベルリン・フィル首席指揮者として並ぶ者のない人気と実力を誇っていた。レスビアンであることを公表し、コンサートマスターのバイオリン奏者シャロンと一緒に生活し、養女のペトラを育てている。ペトラが学校でいじめにあえば、自ら出向き、「私はペトラのパパよ」と言って相手の少女を脅すことも辞さない強い女性だ。現在は、念願のマーラーの交響曲第5番をライブ録音するリハーサルに余念がない。そんななか、ターが指導した若い女性指揮者クリスタが自殺するという事件が起こり、告発状が届く。ライブの重圧とパワハラの告発のなか、ターは新人の女性チェロ奏者オルガに光明を見出(みいだ)す。ライブでエルガーのチェロ協奏曲を演奏すると決定し、オルガをソロ奏者に抜擢(ばってき)するが、これが楽団員たちの嫉妬をかき立て……。まずは、クラシック業界の内幕物として、様々なモデルやスキャンダルをちりばめ、鋭く皮肉に扱っているところが大いに興味をそそる。そこから、交響楽団の人間関係の力学の問題にまで踏みこみ、社会学的なドラマとしても見応え十分だ。一方、音楽作りの現場も真摯に描きだし、芸術創造を正攻法で描きだす力が漲(みなぎ)る。ターという一筋縄ではいかないヒロインの運命の波乱を描く人間劇としても重厚で、ブランシェットの演技が鬼気迫る。「キャロル」の抑えた名演とは異なり、レスビアンの肉食獣のような感じもちらりと覗(のぞ)かせ、それは凄(すご)いのだ。ターが追いつめられてからは、サイコスリラーとして息もつがせぬ展開になり、意外なラストへと一直線に進む。曇天を室内にもちこんだような空気の触感も、作品の不穏さを反映して見事だ。トッド・フィールド監督。2時間39分。★★★★
(引用)STORY笑って、泣いて、ぶつかって 弱いけど強い、それが家族。質屋を営む裕福な政次郎の長男に生まれた賢治は、跡取りとして大事に育てられるが、家業を「弱い者いじめ」だと断固として拒み、農業や人造宝石に夢中になって、父・政次郎と母・イチを振り回す。さらに、宗教に身を捧げると東京へ家出してしまう。 そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシが、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。だが、願いは叶わず、みぞれの降る日にトシは旅立ってしまう。「トシがいなければ何も書けない」と慟哭する賢治に、「私が宮沢賢治の一番の読者になる!」と、再び筆を執らせたのは政次郎だった。「物語は自分の子供だ」と打ち明ける賢治に、「それなら、お父さんの孫だ。大好きで当たり前だ」と励ます政次郎。だが、ようやく道を見つけた賢治にトシと同じ運命が降りかかる──。
【解説・ストーリー】小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を、「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督のメガホンで映画化。岩手県で質屋を営む宮沢政次郎の長男・賢治は家業を継ぐ立場でありながら、適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。学校卒業後は農業大学への進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む賢治に対し、政次郎は厳格な父親であろうと努めるもつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気をきっかけに筆を執る賢治だったが……。役所広司が政次郎役で主演を務め、長男・賢治を菅田将暉、賢治の妹・トシを森七菜、母・イチを坂井真紀、祖父・喜助を田中泯、弟・清六を豊田裕大がそれぞれ演じる。「かぐや姫の物語」「この道」の坂口理子が脚本を担当。************** 2023年製作/128分 G/日本 配給:キノフィルムズ**************【スタッフ・キャスト】監督 : 成島出原作 : 門井慶喜脚本 : 坂口理子製作総指揮 : 木下直哉エグゼクティブプロデューサー : 武部由美子プロデューサー : 谷川由希子 根津勝 下田淳行音楽プロデューサー : 津島玄一共同プロデューサー : 原公男ラインプロデューサー : 及川義幸撮影 : 相馬大輔照明 : 佐藤浩太録音 : 松本昇和美術 : 西村貴志装飾 : 湯澤幸夫衣装 : 宮本茉莉ヘアメイク : 田中マリ子VFX : 杉本篤音響効果 : 岡瀬晶彦編集 : 阿部亙英音楽 : 海田庄吾音楽監修 : 安川午朗主題歌 : いきものがかり助監督 : 足立博スクリプター : 森直子制作担当 : 田辺正樹 配 役 : 役 名役所広司 : 宮沢政次郎菅田将暉 : 宮沢賢治森七菜 : 宮沢トシ豊田裕大 : 宮沢清六坂井真紀 : 宮沢イチ田中泯 : 宮沢喜助池谷のぶえ池,水澤紳吾,益岡徹
アーカイヴ映像から 4人の独裁者たちが蘇る─世界が驚愕した鬼才ソクーロフによる誰も作り得なかった“おとぎ話”(Fairytale)!歴史上まったくあり得ないその映像、親しげに語り合い、笑い合い、罵り合う独裁者たちの姿は、気の遠くなるような量のアーカイヴ素材からのみで構築された。すべて彼らの存命中に撮影された実際の映像が使われているのだ。さらに独裁者たちの語るセリフは、いずれも過去の手記や実際の発言の引用から成っている。そう遠くない過去に死んだ4人を蘇らせ、完成まで6年の歳月を要した本作は、鬼才ソクーロフの近現代史への最大の挑戦作なのである。カンヌから拒絶された問題作!くしくも、ロシアによるウクライナ侵攻の年に完成した本作は物議を醸し、上映を予定していたカンヌ国際映画祭でのお披露目は数時間前に中止になった。
【解説・ストーリー】 「エルミタージュ幻想」「太陽」などで知られるロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフが、ダンテの「神曲」を彷彿させる冥界を舞台に、神の審判を受けるため天国の門を目指してさまよう独裁者たちの姿を描いた異色ドラマ。 深い霧に包まれた廃墟の中に、ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニという、第2次世界大戦時に世界を動かした者たちの姿があった。煉獄の晩餐が始まると、彼らは互いの悪行を嘲笑し己の陶酔に浸る。彼らは地獄のようなこの場所で、天国へと続く門が開くのを待っているのだった。 実在した人物たちのアーカイブ映像を素材として使用し、独特なデジタルテクノロジーで彼らの姿をスクリーンによみがえらせた。セリフも全て実際の発言や手記を引用している。************** 2022年製作/78分/ ベルギー・ロシア合作 原題:Skazka 配給:パンドラ**************【スタッフ・キャスト】監督 : アレクサンドル・ソクーロフ製作 : ナタリヤ・スマギナ ニコライ・ヤンキン脚本 : アレクサンドル・ソクーロフ音楽 : ムラト・カバルドコフ 配 役 : 役 名アドルフ・ヒトラー(本人/アーカイブ映像)ヨシフ・スターリン(本人/アーカイブ映像)ウィンストン・チャーチル(本人/アーカイブ映像)ベニート・ムッソリーニ(本人/アーカイブ映像)